KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】 公演情報 KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    コエキモの成長を感じる
    コエキモの役者たちそれぞれが、
    脚本・演出・主演で好きな文学作品を舞台化する、という企画。

    後藤祐哉×坂口安吾『白痴』
    草野峻平×宮沢賢治『よだかの星』
    石綿大夢×芥川龍之介『藪の中』
    穂高みさき×グリム兄弟『白雪姫』

    そして、山本タカ脚本・演出による、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』

    『よだかの星』が抜群に良かった。
    コエキモならではの身体性も一番面白く使えていたのではないかと。
    『白痴』『藪の中』は、どちらかというとストレートに攻めた印象。
    スリリングさでは『白雪姫』

    4つの演目が終わり、なるほどなー、と思っていると、
    今までのキャラクターが総登場するかのような『銀河鉄道の夜』が始まる。

    4つの物語が1つのまとまりとなり、
    うわー、やられたー。となる。
    知らぬ間に、コエキモによる文学旅行に連れ出されていた訳だ。
    声を出すと気持ちいいの会の、次のステップへの野心が感じられる。

  • 満足度★★★

    小説と芝居は違う
    てっきり朗読のイベントだと思ってたんです。
    会場に入っても、椅子がひとつ正面に置いてあって。
    「なるほど、なるほど。あそこに座って朗読するのね」
    ずっと思ってた。

    でも違ってた。短い芝居がいくつか。
    だから最初すごく違和感があった。
    おいおい、これ、朗読っていうの? みたいな。
    でも、ぼくが悪かったんです。
    ちゃんと確かめなくてゴメンナサイ。

    企画というか、この狭いキッド・アイラック・アート・ホールで、こういう芝居をするというのは、素晴らしいことだと。できれば続けて欲しいなあ。無責任に言ってますケド。

    舞台美術みたいなものは、椅子だけ。あとは暗幕。
    そして、役者だけが立っている。
    そんな感じの芝居でした。

    ネタバレBOX

    上演された芝居自体は、ぼくはあんまり評価しない。
    (偉そうで、ホントすいません、最近増長してるのかな、、、)

    皆さん声がきれいでちゃんと出てはいたんだけれども。
    なんというか、『真実のとき』みたいなものは僕には見えて来なかったから。
    体をそろえて動かして、上手に順番にセリフを喋ったとしても、器用なだけで、面白い芝居にはならないんだよな。と。

    小説と芝居は違う。小説的には面白くても、それをそのまま芝居にしても、だめなんじゃないのかなあ。記号的にしかならない。
    演劇的には、物語とは関係のないもっと細かい部分に引っ掛かりや拘りを持たないと。と思うのですが。

    みなさん、声が素晴らしかったので、朗読的なものにすると、また違った世界ができるかも。(無責任)

  • 満足度★★★★

    スタイリッシュ
    私はこの劇団の役者さんとその演劇スタイルが、かなり好きだなあ。と、感じた芝居でした。よかったです。
    次回作も観に行きたいです。

    狭い舞台の上には椅子だけ、役者も4人だけ、それでも広がりを感じました。
    原作の力にも支えられているのだと思いますが。
    これくらいの「名作」は変にいじらない方が良いですね。役者を堪能できます。
    個人的には『よだかの星』がとてもよかったです。動物好きだからかな。←違う 

    ネタバレBOX

    『白雪姫』 のラストで、
    「この国で一番美しいのは」誰って聞いているのに、「とても遠い国の」お姫様って答えているのには、どういう意味があるのかが気になってしまいました。
    意味があるのか、なかったのか、教えてほしいところです。気にしたらきりがないってオチですかね。

    穂高みさきさんが、お妃から突然白雪姫になるところ、「助けて!」で、もっと子どもらしい声にしてくれるとハッとできてよかったかなと思いました。テープの白雪姫の声も幼いので。
    穂高さん、この最初の芝居から最後の銀河鉄道までずっと裸足でしたよね(焼けた靴の場面以外)。足の形がきれいだなーと感動しつつも、観劇後に、冷えてないと良いなと心配しました。女は手首足首冷やしちゃいけません。ご自愛ください。

    『藪の中』
    草野峻平さんがよかったです。お茶飲みながら「こわいこわい」という時の目の動きにぞっとしました。

    『よだかの星』 
    原作に忠実。その昔読んだ本、その時に思い描いた映像をまるっと思い出して、感動しました。手拍子もスタイリッシュで好みです。

    『白痴』
    どこを切り取るかが難しいなと思いましたが、雰囲気はあったと思いました。空襲で逃げるシーンにタンゴを持ってくるなど、賛否あるかもしれませんが、私は好きです。もう少しキレがあったらより好みでした。狭いから仕方ないか。

    『銀河鉄道の夜』
    これは、四つのお芝居をつなぐために急きょ作ったんですよね。
    色々なキーワードをちりばめていて、遊び心を感じました。
    カーテンコール的にみればよい演出だと思いました。


    余談ですが、
    開演少し前にコンビニの袋をぶら下げてふらりと入ってきて、おもむろに菓子パンをほおばっていた(笑)のは、ボス村松さんでしたよね?
    ちょっと自信がなくって声かけられなかったのが心残りでした。
  • 満足度★★★★

    なかなかなか
    よろしかったです。暗転ではないつなぎが好みではありますが。

    ネタバレBOX

    ラストの銀河鉄道の夜はちょっと詰め込み過ぎた感じがします。もっとすっきりと終わった方がいいと思いますよ
  • 満足度★★★★

    痺れた
     質感ある空間、質感ある俳優、言葉、音楽。すばらしい。もう、すばらしい。

     暗転が多かったのだけが少し残念。

このページのQRコードです。

拡大