公演情報
「わたしの隣人」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★
象の鼻テラスを初訪問。てっきり堤防の突端にでもある天井の無いステージか何かだと想像していた(テラスっつうとそうなりまへんかな)。当日は急な寒さでしかも風が強くなり、野外ならとても耐えられそうもなく「行くなって事か・・」と挫けかけたが、着いてみればきっちり大きなガラスに囲われた立派な建造物であった。ぬくぬくと観劇。
その安堵感と疲労で途中また寝落ちの時間あり、比喩性の高いテキストの裏を読み取る作業が中途で断絶、不十分な観劇となった。宣伝文にもアフタートークでもこれは自分の事を書いた初めての劇、とあったが、登場する誰がオノマ女史=自分に当たるのか、作者のどういう体験がこの夢の中のようなふわっとした劇に落とし込まれていたのか、は判らなかった。
趣向は、どちらかと言えば言語過多なテキストで(油絵のように何重にも絵具を塗り)形をあぶり出すというのが通常形かも知れない。出世作「アントニン・・」や「ザ・ゲーム・オブ・ポリアモリー何とか」や先日のワンアクト・ミュージカル等。一方、以前観た一つと今作共に、「語量を抑えた小品では穴の埋まらなさ(伝わりづらさ)が否めない」という印象(勘が良いか又は同じ感覚を持ち合わせてる人には伝わるかもだが)。
作者自身にとっては言葉一つ一つに意味が籠められているのだと思うが・・。今回はそんな感想しか書けない。