満足度★★★
センチ
舞台美術に関して、もう少しシンプルにすべきだろう。カメラマン志望のライターという設定であるにしても、話の展開で、舞台は彼の部屋にもなれば、彼女の実家にも、ロードにもなる。その間中、写真が至る所に貼ってあるのは、想像力を削ぐ結果になりかねない。センチメンタリズムを描いた作品の完成度としては、まずまずだ。引きずらないジョークも面白い。一方、センチメンタルレベルでとどめるのであれば、シーンによってGパンではまずいとの判断を働かせても良い。
この辺り、若い人が多い劇団の割に、既存の演劇に挑むでもなく、徹底して大衆路線を歩むという決意でもないことが出てしまった。新たで、明確な姿勢が足りないように思われる。
満足度★★★
姉妹や実母間での、
もつれ合った生臭い葛藤の描写があることを期待していたので、主眼とも言える更新されたブログの謎解きや誠也と利香との交歓の表現も含め、全体を通して淡白に感じた。