Noism0+Noism1
Noism0+Noism1
実演鑑賞
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
他劇場あり:
2025/12/20 (土) ~ 2025/12/21 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
https://noism.jp/noism0-1_marebito/
| 期間 | 2025/12/20 (土) ~ 2025/12/21 (日) |
|---|---|
| 劇場 | 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール |
| 出演 | Noism0、Noism1 |
| 演出 | 金森穣 |
| 振付 | 金森穣 |
| 料金(1枚あたり) |
3,000円 ~ 6,000円 【発売日】2025/10/18 入場料(税込) 一般 6,000円・U25 3,000円 |
| 公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
| タイムテーブル | 12月20日(土)15:00 12月21日(日)15:00 |
| 説明 | 公演によせて 国際活動部門芸術監督・井関佐和子 Noism22年目の冬公演では、『マレビトの歌』を上演いたします。 本作は、2023年に黒部シアターにて初演された作品の改訂版です。 初演版はNoismにとっては初めての野外劇場での創作であり、環境や予算など多くの制約がある中での挑戦となりました。演出振付家の金森からは、「美術や衣裳などで何かを語るのではなく、そこに在る“身体”のみで勝負する」という方針が舞踊家たちに伝えられ、その言葉が覚悟を定めるきっかけとなりました。 自然とは、何かをしようとするのでも、しないようにするのでもなく、ただ“在る”という「無」の状態。その圧倒的なエネルギーは、私たちが通常の状態では到底対峙できるものではありませんでした。 その自然の力を、集団として感じ、乗り越えたこの初演は大成功を収めました。金森自身も、初演当時に「第2の『NINA』* ができた」と語っています。 Noismの初期代表作である『NINAー物質化する生け贄』も、身体の本質と向き合うことで生まれた作品ですが、あれから年月を経て、多くの経験を重ねた上で生まれた本作『マレビトの歌』は、「身体と向き合う」というシンプルな問いから始まり、「身体を通して人間と向き合う」という、より根源的な問いへと発展しました。 本作は、野外劇場という天と地をリアルに感じられる空間から、利賀村・新利賀山房という閉じられた、しかし心に宇宙のような広がりをもたらす日本家屋の舞台へと移りました。さらに、その後は日本を離れ、スロベニアという異国の地での上演へと至ります。 空間や場所が変われば、舞踊家の身体もまた必ず変容します。同じ作品を上演しているようであっても、空間に身体が住み着き、新たな精神がそこに宿るのです。 この変化を、集団として経験することで、新たなNoismの魅力を感じていただけると確信し、このたびの凱旋公演を決定いたしました。 *→『NINA―物質化する生け贄』 (演出振付:金森穣.2005)これまでに8か国23都市で上演を重ねる。 - - - DIRECTOR'S NOTE 『マレビトの歌』 演出振付・金森穣 この冬は、2年前の春に黒部市・前沢ガーデンで発表した『セレネ、あるいはマレビトの歌』を改訂し、『マレビトの歌』として発表する。タイトルからセレネを外した理由は、その名がギリシャ神話における月の女神の名称であり、今回は月が見下ろす緑の芝の野外ステージから場所を移し、暗い洞窟を模した劇場舞台で上演されること、そして改訂に伴ってマレビトというキーワードに焦点を絞るためである。 Noismの近年代表作である『FratresⅠ』を含有する本作は、 “個と集団”、“彼岸と此岸”というここ数年の私の創作テーマがマレビトという謎の存在を介し、異端を巡る儀式として展開する。マレビトとは民俗学者の折口信夫によって提唱された、この国の民俗学(信仰)上の重要な概念であり、時を定めて他界から訪れる霊的なナニモノカである。私たちの判断や行動に影響を及ぼすナニモノカ。 ある場所に、ある集団に、そしてある文化に長らく属していると、無意識に醸成されていくものがある。それは風土への理解を深め、文化を生み出し、精神を形作ってゆくけれど、それは同時に批判性を失い、形骸化した慣習を生み出し、時代の流れに身を任せることでしか立つことのできない、精神の弛緩を生み出す危険性も孕んでいる。 マレビトが、場所/集団/文化の外部から、アウトサイダーとして訪れることに惹かれる。しかもそれが目には見えないナニモノカとして訪れることに強く惹かれる。それは急速に閉塞し、排他的になっていく国際社会に対する抵抗、あるいは視覚情報への依存度が増し、私たちの身体が宿す目には見えない力までをも数値化(視覚化)できると思い込んでいる、現代人への警鐘となると思うからである。マレビトを召喚し、その歌声に耳を澄ますこと。それはこの身体の深奥に宿る声に耳を澄ますことである。 |
| その他注意事項 | |
| スタッフ | 演出振付:金森穣 音楽:アルヴォ・ペルト 衣裳:堂本教子、山田志麻 |
国際活動部門芸術監督・井関佐和子
Noism22年目の冬公演では、『マレビトの歌』を上演いたします。
本作は、2023年に黒部シアターにて初演された作品の改訂版です。
初演版はNoismにとっては初めての野外劇場での創作であり、環境や予算など多くの制約がある中での...
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