満足度★★★★
煙の塔
スピーカーから聞こえてくる扉をたたく音が、手紙を書き封をする音、そして寝ている観客のいびきの生々しさに負けていた。そう生をあまり感じることができなかった。役者たちは上半身を動かさない。身体が縛られてるだけなのか、縛られてもなお意思があるのか、台詞を聞いているとはっきり違いがわかる。要は台詞を言わされているのか、言っているだけのか。それは役者の力、それとも演出でしょうか。
満足度★★★★
なんかとても良かった。
不思議な世界観。ほんのひと昔前の風景のようでいて、妙にファンタジー。NHKの教育テレビでやっていそうだけど、テレビでは絶対伝わらないみたいな、独特な雰囲気。(・・・たぶん、私の表現が伝わらないな。)
終わり方が、なんかとても良かった。
上演時間が少し短くなったとかで、1時間40分でした。
満足度★★★
絵画を観ているような感覚
薄暗い舞台の中で展開するとても静謐な世界は、どこか印象派の絵画を観ているような感覚でした。ストーリーの中心となる「塔」の謎をはじめ、全体としてもはっきりした答えが示されるわけではないのですが、まさに「煙」のようにモヤっとした感じが、逆に心地良くもありました。
ただ、個人的な感想ですが、一部の俳優さんの台詞が少し棒読みっぽいように感じ、終始それが気になってしまいました。そういう演出だったのかもしれませんが…。