ボクのおばさん 公演情報 ボクのおばさん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    ひきこまれました!
    瀧川さん目当てで行きました。
    個性的かつ実力派な役者さんばかりで、とても楽しめました。

    ネタバレBOX

    話しの設定としては、
    どこか(の芝居)で聞いたことのある話し的な感じはあったけれど、
    観ている最中にはそういうことは気にならず、のめりこめました。

    ていうか、実際いるよねこういう人、って感じた設定もあって。
    好きでもない女の子に、求められたら手だしちゃうとか。
    大事なことを一人で決めちゃうとか。
    意地張って(プライドが邪魔して)協力してほしいって言えないとか。etc

    プロポーズシーン、やらないの?って、一瞬残念に思いましたが、
    『ロマンチックなプロポーズ』なんて、人に寄って感じ方が違うと思うし、
    やっぱり、そうだよね、やらなくていいよね、って思いました。
    (どんなプロポーズをしても「えー」って思う人がいそう)
  • 満足度★★★★

    母なる人
    面白い。

    ネタバレBOX

    紛争国への単身赴任を独断で決めた圭介(瀧川英次)に不満を持つ彼女の美香(春日井静奈)が家を訪れることに憤慨する圭介。同時に、叔母・純子(歌川椎子)にも、いつまで同居してんだと当り散らす。圭介の子を身ごもり涙にくれる美香に土下座する純子は、自分が圭介の本当の母だと告げる…。

    荒れた生活から、圭介を捨てて姉に預けた純子は、姉の死をキッカケに圭介らと同居する。それまで姉の子と思っていた圭介は以後反発するも、純子は、息子と一緒にいられることの幸せを感じていた。
    そんな純子が、圭介の赴任をやめさせる妄想にふけるシーンは、地味ながらもあとからジーンとくる。
    美香や子と向き合わず、逃げるように赴任しようとする圭介に対し、純子の告白で腹を括る美香が、精神的に母に近づく。そして、純子と圭介の仲を取り持つ。ラスト、圭介の「ハッピーバースディ」に「誕生日おめでとう」と、背中で魅せる演出と演技が上手い。

    引きこもりチックで虫好きな妹・良子(松坂早苗)と片思いの相手・酒井(平塚真介)との失恋。劣等感と怪我で失意の兄・隆史(藤本浩二)。二人とも自暴自棄になるも、純子たちの助けで活力を取り戻す。
    「家族の死」で狂い始めた「家族」が再生する話。いかにも元気なオバさんである純子が、大きな傷を抱えた母であることの意外性。90分で上下に揺れ動く舞台に満足できた。

    「母には勝てない」という台詞を美香が言ったけども、結局美香も母になるワケで。「女」と「母」の関係も面白いなと思った。
    理屈で説明にしくい「母」って存在に怖いなと思ったり、あたたかいって思ったり。そんな舞台。
  • みた
    よくあるエピソードの寄せ集めという感じだった。
    登場人物がそれぞれ問題を抱えつつ、その多くがいい方向に向かいかけるというのは萎える。
    癒しって、そうした嘘くさいめでたしめでたしから与えられるものでは無い気がする。
    そういうものはテレビドラマに掃いて捨てるほどあるから、わざわざ劇場に足を運んでまで見たくない。

  • 満足度★★★★

    寒い日に心温まる芝居
    ほっこりした気持ちを味わいたい方におススメ。年齢・性別を問わず楽しめる、笑いと涙の一時間半。但し、あの狭い空間で喫煙はNG!

    ネタバレBOX

    そんなに簡単に許すかどうかは別として、それぞれの役者がキチッと自分の役を把握して演じているのを見るのは気持ちが良い。素晴らしい。
  • 満足度★★★★★

    多くの人に見て頂きたい舞台
    舞台上のコタツが、臨場感満点でした。つい、舞台に上がって話に入りたくなるほど、集中できました。
    人情もので、脚本も良かったし、何より、役者が演技派ぞろいでした。素晴らしかった。

    ネタバレBOX

    舞台は工場経営の一家の居間で、話も全てその場で展開していくのですが、全く違和感がなく、往年のドラマを見ているようでした。

    複雑な家族関係が明らかになるにつれ、家族の関係が変わっていく様子が、自然に無理なく表現されていて、感動しました。特に、主演の樫山純子役は秀逸な演技で、舞台を力強く引っ張っていました。あのように、どんなに深刻な空気も一瞬にして吹き飛ばすオバサンパワーは、並の演技力では表現しきれないでしょう。また、一転してシリアスになり、美香に土下座するシーンなど、涙なしには見られませんでした。

    圭介は、複雑な生い立ちの難しい役どころを、健闘していました。ロマンチックなプロポーズ、見てみたかったです。純子との和解も、変に収めず、ひねくれた感じに彼らしさを感じました。美香もだらしない圭介にお似合いの、しっかりした奥さんで、相性抜群でした。衣装もオシャレで、アパレルらしさが出ていました。つわりの後の細かい演技も良かったです。

    隆史役は、頼りない長男役がぴったりでした。苦労を経て、父親の偉大さに気づくシーンが印象的でした。良子役は、虫好きの変人ながら、兄の友人に恋する乙女を好演していました。一番多く笑いを誘いました。

    酒井役は、優しい友人がはまり役でした。ただ、元カノに未練があるのに、良子にキスしたのはやりすぎだと思います。変に気を持たせていました。笑

    亀下役は、舞台のスパイスとして、非常に魅力的でした。場所柄から、劇場に向かう途中で本物のオネエ系を見かけたので、信憑性がありました。お母さんが死んだシーンの語りも涙を誘い、また、序盤で純子とミカンを食べるシーンでは大量の皮が時間経過を感じさせて、良かったです。

    非常にバランスが良く、いい舞台でした。多くの方に見ていただきたいです。今後の活躍に期待します。

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