マイサンシャイン 公演情報 マイサンシャイン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    気田睦に注目だね
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    ノゾエ征爾が原作のみ参加で、複数の演出家による【マイサンシャイン】を観劇。

    今作は小池博史(パパタラフマラ)と三浦祐介のふたりが演出。
    小池博史の芝居は、ダンスを交えての芝居なので、全く理解出来ずに撃沈。
    もうひとりの三浦祐介が台詞劇と演劇表現の上手さに圧倒される。

    舞台セットが中央にあり、観客は前席、後席に分かれて座り、セットを前後に囲むように観る設計になっている。

    何故か?穴の空いていた壁を潜ろうとして引っ掛かってしまっている女性。
    壁を境に体の上半身と下半身で分かれている状態。片方の観客は上半身のみ、もう片方の観客は下半身のみしか見えないようになっている。その下半身側に男性が通りかかり、助けようと試みるのだが、それが上手くいかず、
    そこから男性と女性の会話が始まる。何故、空いた穴を超えようとしたのか?穴の向こう側はどうなっているのか?お腹は好かないか?などの話題から互いの個々の話に及んでくる。
    そして観客は、これはベルリンの壁の穴を潜ろうとして引っ掛かったに違いないな?と思い始める。
    そして今度は上半身側に若い女性が表れて、食事の差し入れに冷麺を持ってくるのである。
    ここで初めて北朝鮮、韓国の国境と分かってくるのである。彼女は穴の反対側の人達と会話をしてみて、引っ掛かった穴に戻るのではなく、突き進んで行く決心をするのである。それに男性も後に続いて行く~で終わるのである。
    彼女はどちらから来て、どちらに行ったかは明確にはしてないが、隣国同士の無駄な争い、国境に線を引く無意味さを説いている事がはっきりと分かってくるラストでもあった。

    注目していた唐組の気田隆があっての今回の芝居、売れてほしい役者だよなぁ!



  • 20121216
    (^・ェ・^)はいけんしました

  • 満足度★★★

    温度差
    端的に言うと、FTみたいな舞台でした。すごく空いてるのも納得です。一ヶ月ぶりに、首傾げました。

    ネタバレBOX

    キャストが壁の穴にはまっているという、奇抜な舞台装置は良かったです。壁が回るのも、効果的でした。壁を挟んで、目が見えない男と耳と口が不自由な女が対峙するのも面白いと思いました。

    ただ、淡々とした語りが多く、淡白すぎてセリフが入ってきませんでした。前衛的というか、感覚的というか、原作を読んでいないと理解困難な気がします。演技は良かったです。

    穴にはまった人は、ずっと苦しい姿勢で、芝居の半分はメインの客席に下半身しか見えない中、足を効果的に使って、感情を表現していたように思います。壁が回った後は上半身しか見えませんが、半身で表現しているのがすごかったです。

    目が見えない男は熱演でしたが、他の2人とは良くも悪くも温度差がありました。おむつを始末した手を拭いたタオルで口元を拭うのは、嫌でした。口と耳が不自由な女は、本当に障害を負っているような、真実味のある演技でした。ただ、動きもセリフも少ないので、演技力は伝わりにくかったと思います。

    なんだかよく分からない内に、はまった女が穴から抜けて去っていきましたが、さらっと立ち去るところは、彼女らしいと思いました。

  • 満足度★★★

    ぜひセットで
    三浦さん版は会話劇、小池さん版は表現劇といった感じなので
    三浦さん版→小池さん版の順に観るとわかりやすくていいと思いました。
    本当に原作が同じなのかと思うくらい真逆の演出なので、片方だけでなく
    セットで観たほうが面白いと思います。

  • 満足度★★★

    距離が近い♪
    当日連絡が来たので、予定を何とか空けてBのみ観劇しました。

    ネタバレBOX

    空間が狭く距離も近い分、生々しさは伝わりやすかったです。壁の造形がよく作り込まれていて凄かったですが、よく見ると横の穴の方が大きかったのでそこから抜けられそうな気もしました。堀川組?のと比較するなら、こっちの男の方がリアリティと親近感がありましたが、女は声が綺麗だけどどこか棒読みぽかったです。向こうの女が出てくる時、扉を開ける人の手が見えてしまっていたのが残念でした。音楽は実際に目の前にいる人が演奏すると、肌で感じるものがあって迫力がありました。初回というのもあったので、よりよくなっていくことに期待です。
  • 満足度★★★

    両バージョン鑑賞
    ノゾエ征爾さんが書き下ろした不条理で寓話性のある脚本を色々な演出家が演出するという興味深い企画の第3弾で、パパ・タラフマラを主宰していた小池博史さんのバージョンと、サルとピストルの三浦佑介さんのバージョンを続けて観ました。

    小池博史版
    台詞の大半がカットされ、身体表現に重点を置いた演出で、物語性は薄まっていましたが、不思議な感情を喚起するユニークな雰囲気とスケールの大きさがあり、魅力的でした。
    かなり原作を削ぎ落としていて抽象的な内容になっていましたが、台詞を歌ったり、工夫を凝らした美術や衣装を用いたりしていて、変に難解な感じになっていなくて楽しめました。
    敢えて見せないことによって想像力を刺激させる手法が効果的でした。

    三浦佑介版
    オーソドックスな会話劇として作られていて、台詞の面白さがストレートに伝わって来る演出でした。客席を対面配置にし、セットを回転させることによって、様々なアングルを見せる趣向が楽しかったです。
    会場の大きさに対して役者の声が大き過ぎてうるさく感じられ、またオーバーな演技に見えてしまって残念でした。

    小池版→三浦版の順で観たのですが、両バージョンを観るのであれば、逆の順番で観た方が「基礎編→応用編」のような流れになって両演出家の持ち味が楽しめると思います。

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