公演情報
「『青の鳥 レテの森』『レテの霧 蒼の檻』」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
一日で2つとも観ました。自分の観た順番だと……、
『レテの霧 蒼の檻』
思い違いしていたのだけど、こちらは書き下ろしの最新作。
25周年の団体とは思えない瑞々しい作品で。
丁寧に描いたエピソードが現実の惨劇と出会った瞬間に涙腺が崩壊しました。
『青の鳥 レテの森』
初期作だけど再演を繰り返してる作品らしく。やるたびにその時に合わせたブラッシュアップはされてるそうで。
前半は特にコメディテイスト。ダンスも殺陣も生歌もあるっていう。
ふんわりメルヘンな印象だけど、実は地力、総合力がめちゃ高いハグハグ共和国って部分がわかりやすいかも。
どちらか片方だけでも不足はなく、一作品なんですが。
基底に流れるもの、重ねることでより深まる部分ってのはあって。
両方観たほうが満足度が高いです。
痛みを無かったことにはしないファンタジー。
安易な解決や解消は無い。
ハグハグさんのファンタジーは心のクッションというか、演劇や物語の力で寄り添ってくれるのです。
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。【青の鳥 レテの森】観劇
ハグハグ共和国の独特の世界観を堪能。表層的にはダーク・ファンタジーといった雰囲気だが、その内容は骨太で滋味に溢れるもの。物語の展開に惹かれ、段々と前のめりになる。森に立ち込める濃い霧 それが少しずつ晴れ 見渡せるようになる、そんな神秘性を醸し出す。良い意味での中毒性から ハグハグ公演から抜け出(観逃)せない。
物語は 撮影という劇中劇のようにも思えたが、その枠の構造よりも そこで描かれている「生きる」「繋がる」といった人の「思(想)い」が強く感じられる。劇中の台詞にもあるが「思い」を「繋ぐ」ことによって、段々それが「重く」なる。そこに生きているという実感が込み上げてくる。今年は戦後80年、この公演も反戦劇の1つだろう。
(上演時間1時間45分 休憩なし)㊟ネタバレ