公演情報
「朧な処で、徐に。」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/19 (日) 18:00
座席D列3番
価格4,500円
再演
孤独死を中心に紡がれる物語
役者のそれぞれの特性があって、その親和性が心地よくもある
これは好みの問題!
実演鑑賞
初演の微かな記憶が、少しずつ蘇って来た。こういう作品だったか・・と。女性劇作家の苦労を描いた秀作、という記憶であったが、劇中の各フェーズに通底するテーマ「人(存在)との別れ」の最もコアな(メインの)フェーズを忘れていた。
劇作家のいる現実の場面以外の場面は、彼女の書く作品の世界であったり、回想される過去だったり、また別の現実の場面だったりするが、後から謎解きされるのが面白い。時に作中人物と作者が対話したり、案が没にされかけた方の人物らがリストラするなと騒いだり、作者の脳内の葛藤・格闘が垣間見えてこれも面白い。ただし先述のコアなフェーズは現実のそれ(彼女の取材先)でありながら、書かれた作品のそれにも見え、実と虚の混濁の具合が、劇全体を劇作家の執筆現場であるかに印象付けている。
その意味で自分の記憶は正しかったと思うが、劇作家自身がその本質的なテーマを問い、問われ、作品を書いている、その図式にもう一つ感動の種があったよう。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/17 (金) 19:00
日本人の死生観が社会変容によって刻々と変わってきたことを実感。
孤独死というモチーフを初演の時期にフォーカスした慧眼にも脱帽。