勇者よ、情けなく 公演情報 勇者よ、情けなく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-3件 / 3件中
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    9/5の公演が台風で中止になってしまい、今回は見送るつもりだったが、やはり気になって9/7に振り替え鑑賞。結果、観に行って良かったです。
    学生演劇としては、魔王と戦う勇者をあえて普通の人間として、演題の「情けなく」描いたのには意外だった。現代に飛ばされた勇者やその強き従者たち。彼らは、現代では何もかもうまくいかず、日々葛藤の中で生きることになったが、その愚かしくも切ない人間的な姿を浮き彫りにすることで観ている人の心を揺さぶりました。そして、紆余曲折を経て、最後のシーンで3人がロールプレイングゲームをする姿は、前向き感が出てほっこりしました。普通に生きる道こそ、現代の勇者の道であると示唆されたような気がしました。
    少々残念だったのは、いろんな登場人物が出てきたものの、勇者との関係性が薄く、盛りすぎてしまったため、かえって勇者が目立たなくなり、引き立てるにはいたらなかったこと。また、勇者の最大の見せ場が単にルリに関する倉庫長との女性トラブルに見えてしまい、勇者もはっきりしない対応でなんとなく下卑になってしまったように思えました。情けなくも、もう少し主体的に行動して欲しかったです。あのシーンが見せ場だったのに演出が勿体なかったです。はなこや佐々木の方が勇者でした。
    少々物足りなさもありましたが、学生さんたちに笑顔で見送ってもらえるとまた次も来たくなりますね。外で道案内いただいた方も大変親切でした。これからも応援しています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     ちょっと変わったタイトルから類推できるように若い脚本家の作品とはいえ、観客の解釈次第で如何様にも味わいを深めることができる捻りを加えた作品である。(追記予定)

    ネタバレBOX


     物語は南の地を支配する魔王と北の国の王子とその2人の連れが、奪われ監禁された王子の婚約者を奪還すべく戦い敗れて、時空の異なる世界へ飛ばされて以降を描く。王子を含む3人は、火炎を発する魔術を用い龍を倒した王子の他、身体能力の高さで戦闘力の強い勇者、傷ついた身体や死者をも再生する能力を持つ娘。それぞれの超人(勇者)そして魔王は、ファンタージェンの住人。そして戦に敗れた敗者たちが飛ばされた地とは、観客が暮らす世界、と考えると良い。
     飛ばされた当初、3人は各々が何処へ、どんな時代・時期に飛ばされたのかも皆目分からず、果たして仲間が生き残ったのか否かも分からない。全く異なる未知の世界の孤児同様の孤独に苛まれた。互いに仲間を探し求めるがその手段に確たるもの・ことが在る訳でも無い。全く分からぬ新たな世界で今日、明日を生き延びる確証もない。王子が飛ばされたのはバンドを止めて以来「路上ライブコンサートをやる」と言いながら全く実行できていないミュージシャンを目指す若者が彼をサポートする女性と暮らす一室。勇者は仲間を探しつつ婚約者である姫救出を目指す為、ここに居候することになるが・・・。

このページのQRコードです。

拡大