太陽と灰二 vol.2 / 壊れないジェン我 ・ アンバランス 公演情報 太陽と灰二 vol.2 / 壊れないジェン我 ・ アンバランス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★

    時空の歪みと若者の歪
     時空を交錯させながら登場人物の過去と未来が入れ子細工になって展開してゆくのだが、そこで描かれるのは、閉塞的で諦観の漂う受け身の世界観だ。現代をこの国で生きる若者の遣る瀬無さを見るような気がして暗澹たる気持ちになった。多分、自分には合わないタイプの作品なのだろう。

  • 満足度★★★★★

    「アンバランス」観劇
    「変わるモノ」と「変わらないモノ」を描いた林灰二さんの方です

    なかなか面白い人間関係劇であり、
    光の使い方が印象的な作品でした。
    舞台セットもよく出来ていて、
    同じセットでのもう一つの作品も観たくなりました。

    <自由席 約2時間>

    ネタバレBOX

    ビルの屋上を模した舞台で集まった若者達が同窓会みたいだと話し合う。
    ピンクチラシに反応するカゲヤマ・
    花火を消すコトに執着を見せるアラキ・
    ユニークなユウコ・
    ちょっと勝気そうなマツコ・
    気の弱そうなマイ・
    割と普通に見えたイズミ・
    周囲と一歩引いている感のあるタイラ・
    ビル内には多くの浮浪者がゾンビ風にいるようで、
    話や時々のシーンで不気味に出てきたりします。

    若者達はバットで浮浪者が殴られているらしい場面を目撃したらしいと、
    とりあえずビルから出ることにする・・・・。

    そのバットらしいものを持って、
    イレズミ・言動・行動が危ないマキオも登場。
    若者達の関係を引っ掻き回していきます。

    若者達が去ると、
    もみあげの印象的なオオタケ刑事と、
    その上司らしいヤル気の無さそうな、
    ハラ刑事が松葉杖を1つ右手に持って登場です。
    傷害事件があったみたいでと物語の進行・道化役風に出てきました。

    また上記のバット事件とは別らしい暴行を受けたサラリーマンマカベと、
    一人調子よく逃げて無事だったマイペースというかユニークなキャラの、
    ミウラ君が出てきます。(このミウラキャラが最高にユニークです(^^)
    先輩の背中の怪我がパンダのようだと写メとるわ、
    たきつけるだけたきつけてすばやく逃げる。
    で仕事は17ヶ月間部内TOPだったりと・・・面白い。
    結局怪我の様子見ようと服脱いでいくマカベですが、
    パンツ+靴+恋人にプロポーズするために持っていた指輪以外、
    ビルの浮浪者に持っていかれます。
    迎えに来てくれるという恋人サトウに裸の姿見せられないと、
    隣ビルへと逃げ出します。

    でサトウさんが田舎からディズニーランド見たいとの口実で、
    妹を連れ帰ろうとしにきた姉と共に登場し。
    姉は離婚していて、
    サトウ自身はマカベと付き合う前は愛人していたりという話をし始め、
    隣ビルからマカベは聞いてしまいます。
    結局サトウさんはマカベと分かれて田舎に帰ることを選択します。
    (カゲで聞いていたマカベがプロポーズで引きとめようと、
    裸のまま指輪出しますが・・・玉砕。すまん笑えた(^^)マカベさん)

    とユニークな話もあるなか、
    若者達は、
    いくら階段下りても同じ場所に来るというホラーループに陥ります。
    でも男性陣のみで女性陣はループにハマッテなかった、
    どうやら小学生時代のジャイアンみたいな同級生のコトがキーみたいです。
    思い出せなかったその子の事がだんだんと思い出され、
    花火見学の日に点火事故で先生が一人死亡し、
    巻き込まれた(先生に救われて怪我で済んだ)子は片目を失明して、
    夢であったパイロットになれなくなったとイズミに言われてキレて。
    いままでのいじめられっこの立場から、ボス的なイズミを倒して。
    いじめっ子の立場になった・・・・。
    そしてその子は、そのまま壊れていって。
    その子と付き合っていったユウコは暴力に耐えられず自殺してしまい。
    その事でカゲヤマ達はそいつ=アラキマキオ=をバットで撲殺し、
    ビルのループ=呪縛に組み込まれます(望んで・・・・)
    (ビルから出ることが出来ないという・・・)
    時々のアクセント・押さえで出てきていた浮浪者のヨネヤマや、
    リーダー的なクマさんのエピソードですが。
    1度はマカベのスーツを着てビルを出て行けたヨネヤマは結局戻り。
    クマさん=カゲヤマとわかる。
    カゲヤマがビルから出れないので、
    せめて外の人に気づいてもらおうと手にするペンライトと、
    ビルから見える外の夜景の光のシーンが印象的で綺麗でした。

    物語は現在のクマさん=カゲヤマの現状に追いつき、
    刑事になっていたタイラ=ハラタイラ=とか。
    クマに差し入れしていた女性=マイとかと判明する。
    ヨネさんは物語のキーである黒い金属バットで人を襲おうとして、
    刑事に捕まりビルからの脱出をすることになる。

    話がダークな分、
    モミアゲのオオタケ刑事とか裸なマカベ先輩に、
    マイペースなミウラ君のキャラやエピソードは楽しかったです。

    印象的な撲殺後のシーンのワンショットは話の冒頭と、
    記憶回復時の後で出てくるのですが。
    倒れているのが初めはマキオであり、
    思い出した後はアラキだった気がしますが・・・・。
    何度か見た方が面白いかなぁと思った作品でありました。

    原題 『虹の羽と蛾色』/林灰二(Oi-SCALE)


    (失礼ながら「太陽とハイジ」と記述すると、
    アルプスの山とかイメージしてしまいます(^^)
  • 満足度★★★★★

    面白かった。
    一人で行って失敗した。知人にも見せてあげたいと思った。切実に。

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