満足度★★★
世の中
どこかで聞いたことがあるような時代の、あるところの知ったような国の、なんか知ったような人たちが、いつか見たような出来事に巻き込まれて…すべて人と人とが原因で作り出した出来事に、権力者によって振り回されてしまう現代社会を凝縮したような舞台であった。大震災後の世の中を思いながら見ると、より楽しめた。どの時代かを混乱させるような衣装がとても良かった。
満足度★★★★
この国
発声法が独特なこの劇団であるが、生演奏が入る為に楽器の音に負けない発声で演じているためだろう。非常に人工的な発声の為、良く通りはするが、シチュエイションによって煩く感じたり、また発声法に戸惑って間を外すケースがあるので、この辺り、根本的な演技方法レベルで考えてみる必要があろう。
今回の舞台は、戦争と支配・被支配、人の紐帯とそれを破壊する競争原理や効率化の問題である。実際に、それがどのように機能し、人々のコミューンはどのようにして崩壊してゆくのかを描いていると言って良い。当然、現実に我々の生活の中で起こっていることとも関係している。観客は、自らの国の政治屋等を頭に思い浮かべながら観劇するのも楽しかろう。それに充分耐える内容である。勿論、デフォルメはされているが。
満足度★★★★★
どこかの国
あの国とあの国を彷彿させるストーリー。
あれだけバンドが大きな音ながら、セリフを邪魔しないタイミングが絶妙。
半世紀以上前の日本の田舎のような衣装と最新のテレビ報道が同居していたのが面白い。