当番の娘 公演情報 当番の娘」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    戦後80年、来年は今年ほど太平洋戦争をテーマにしたお芝居はないだろうと思い、歴史をお芝居を通じて理解しようと観に来ました。これまでも広島、沖縄等の戦争のはなしを観劇、今日は初満州はなしです。
    これほどまでに重く感じるはなしはありませんでした。それを現代の場面と合わせることで重さが中和されたと思います、ほっ!
    これは戦争の時のはなしだけではなく現代でも存在している問題と叫ぶシーンがありましたが、結局人間なんで何年経とうが本質は変わらず、おんなじことを繰り返しているだけ。ゆえに世の中の変化に期待するばかりでなく、自分自身で希望を見つけ、強く生きていかなくちゃいけないだと、強く感じました。
    役者さんが、出口でお見送り、距離の近さは、またお芝居を観に行きたいと思わせる大きなパワーです。
    また重いお芝居観に行きます~

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    満蒙開拓団の悲劇の話。

    ネタバレBOX

    ベテラン俳優さんの演技がとても印象に残った。体を張って妹を守ったところや当番となった仲間を励まし、絶望的な運命をあきらめずに日本に帰ってきたところ。日本に帰って受けた差別や偏見。彼女らのすごみはまさに鬼気迫っていた。
    30万人の開拓団のうち9万人が犠牲になり、そのうち1万が集団自決と言われている。改めて満蒙開拓団での彼女らの悲劇を現代の観客に追体験させてくれた。そして、現代の温かみのある祭りのシーンは、曲がりなりにも幸せな老後を迎えている彼女らの姿にホッとした気分だった。
    ちょっと意外だったのは、役者さん達がはけずに舞台上で着替えや準備をしていたところ。また、直接話に関係ないが舞台に出てない役者さんが演技に微妙に反応するのも興味深く見ることができた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感動!傑作!最高!「当番の娘」の話は知っていましたが、舞台で観るとかなり腹に堪えますね。ほんとすばらしかったです。この舞台はすべての女性、すべての男性に見てもらいたいですね。とくにロシアの男性に… 若い俳優さんから年配の俳優さんまで演技派の方たちばかりで安定した舞台でした。正直、着替えがはじまるまで「このペースで終わりまでいくのかな…だとしたらちょっときついな…」と思っていましたが、着替えがはじまってからのスピード感は半端ないですね。あと演出がすばらしかったです。今回のようなスタイルはあまり見かけないのでとても新鮮でした。最高の時間をありがとうございましたm(_ _)m

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    内容的に語弊があるが面白い。戦後80年の節目、多くの反戦劇が上演され 本作もその1つ。特徴として 戦禍ではなく戦渦を描いており、その悲惨さは十分すぎるほど伝わる。テーマとしては「重い」が、それに負けない「想い」が詰まった公演。当日パンフに演出の三浦剛 氏が「少々突拍子もないスタイルかもしれないが、笑撃と衝撃の塩梅は上々かと」記している。この敢えての演出は 評価が分かれるかもしれないが、自分は好意的に受け止める。一瞬 朗読劇かと思ったが、そこには或る意味が込められている。

    舞台となるのは、信州松代 真田祭りの昼下がり。そこには松代大本営跡地があり、本土決戦(政府中枢機能移転)を想定して造られたもの。主宰の大森匂子 氏が長い日々あたためてきた渾身作ー反戦と差別ーであるが、それは戦時中のことに止まらず 今に続く問題を提起している。それをハラスメントという別の形で描く。少しネタバレするが、真田祭りの日に来た老女との語らいから、満蒙開拓団 当時の忘れたいコトが甦ってくる。それがタイトル「当番の娘」に繋がる。
    (上演時間1時間50分 休憩なし)追記予定

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