満足度★★★
奇妙な物語
普通に始まるものの、次第にシュールな雰囲気になり、とんでもない展開を迎える、SF、サスペンス、ホラー、エロ、B級感といったテイストのゴチャ混ぜ感が独特な作品でした。
田舎を出ていた娘が婚約者である売れない小説家を連れて結婚の報告の為に帰って来る、というホームドラマ物にありがちなシチュエーションで始まり、途中で妄想あるいはパラレルワールドに飛んで話が混乱して来たところで、未来人が登場し、彼等のせいで時間に歪みが生じていることが明らかになり、最後にその土地の忌まわしい因習が明るみに出て一見落着という、奇妙な物語でした。
どこまでが現実でどこまでが妄想なのか分からない奇妙な世界観に翻弄されて楽しめましたが、物語を通じて言いたいことが掴み辛く、もどかしく感じました。
台詞のループや、不明瞭になっていく言葉や、録音に合わせた口パク等、時間のねじれを表すような演出が不気味で印象に残りました。
リアルな室内のセットに大仕掛けが仕組んであったり、意外な物を被り物にしていたり、この規模の公演では見掛けないプロジェクションマッピングを用いていたりと、壁掛け時計が示す時刻を場面毎にこまめに変えていたりと、手を懸けたスタッフワークが素晴らしかったです。
テクニカルな面で良かったが故に、暗転が長い時が数回あったのが勿体なく思いました。
満足度★★★★★
無題467(12-210)
14:00の回(曇、一時雨)。13:28受付、13:30開場。舞台は左右に分かれていて
下手側、テーブルに椅子、振り子時計、黒電話、フローリング。上手、低いテーブルにソファ、デジタルTVにアナログTV、コンポ、カーペット。奥はガラス戸で屋外がみえる。13:59場内アナウンスで前説、上演時間1:45、14:04開演~15:46終演、「Love me tender」が流れる。SF黎明期の大作..とも思えるシナリオ、展開、ビジュアル面も大好き。「宇宙船」に続いて2作目。今日は強烈だった。雨の季節、カミナリが鳴り響き、時空は歪み、侵略者の影が覆いかぶさる。大宇宙に拡がった戦いと小さな村、葉山、海と山。振り子時計は時を刻み、「モンスター」に怯える。SF好きにはたまらない設定。
満足度★★★★★
どきっとされられる
展開がほんとにドキッとされられる。
案内説明に「幻覚」とあるが、この描き方が頭への刺激になる。
本当に幻覚なのか、それとも・・・。
ちょっと設定がわかりにくい部分はあるが、
「いい仕事をしてますね」的な舞台。
お話や演出はもちろん、舞台装置・小道具なども凝っていていい。
ちょっと大人な芝居だけど、飛んだところもあるいい芝居。
(例えば、かぶりものとか・・・)
満足度★★★★
ぶっ飛んでましたね
劇団初見。会場に入ると結構手の込んだ舞台セットで、期待が持てます。話の方はこちらの予想をこえて、現実と幻覚がごちゃまぜになって、ついには時空を超えてしまう。いやはやぶっ飛んでましたね。あぜん・・・としながらも楽しませてもらいました。女優さん達皆いい。