音のいない世界で 公演情報 音のいない世界で」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    静かで優しいファンタジーの習作(?)
    大人が優しく作った親子のためのファンタジー。
    演出、ミュージカル、ダンス、など各方面で座長を務めるような
    プロの人たちが、改めて個人として集まって、レベルの高い
    エチュードを繰り返してできあがったような印象です。
    貧しくても仲良く暮らしていた夫婦の家から、音と夫婦の人形の
    片方だけ盗まれてしまう冒頭は、実に切なくて、哀しくて。
    なくした何かを取り戻そうとする2人が別々に旅をして
    少しずつ元の世界を取り戻していく様子を、静かにゆっくりと
    描いている、心やさしい物語でした。

    そして、衣装がすてきですね。
    また、劇場入り口にも小屋の様な装飾があって、童話の様な本作に
    ぴったり、気が効いてるな。と思ったら、それは、
    小劇場から中劇場へのエスカレーターの工事中の囲いでした。^^;)

    長塚さんの作品は(特に渡英前の)「暗く重く抽象的観念的で難解」
    という印象でしたが、帰国してからの最近の作品は、
    肩の力が抜けて優しく明るい穏やかな要素「も」加わったように感じます。

  • 満足度★★★

    やはり
    松たか子の存在感は飛び抜けてますね。

    ズルズルになり空中分解しそうな今回の作をうまくつなぎ止め、観客の視線を一転に集め背負ったところに、苦労が見え隠れしてました。

    だからかは分かりませんが、過去十数作品観てきていますけれども(多分時間にして40時間くらい)、初めて台詞をかむところを見てしまいました。。。

  • 満足度★★★

    夢の中
    今、自分は夢を見ているなと感じさせるような芝居であった。
    なんだかゆりかごに揺られてすやすや眠っている赤ん坊にでもなったような気にさせてくれた。

  • 満足度★★★★

    素敵でした
    子供にも楽しんでもらうとの意図を知らずに、演出と出演者の組み合わせに惹かれて観に行ってきました。客席は大人ばかり(笑)子供にも向けてはいるのでしょうが、大人もワクワクして魅入ってしまいました。松たかこさんの表現力には脱帽。拝見する回数を経るたびに大きく成長されてて、果たしてこの女優さんどこまで行くのか。キラキラと充実されてる様が美しく眩しいくらいでした。首藤さんはダンサーさんなのに、以前より役者力がアップしててビックリ。ダンスではないところの動き、セリフの表現が各段に良くなってるようでドキドキ。近藤さんは、お面を被った羊役が最高!ブルブルきました。あっ、フクロウも良かったです。演出の長塚氏、よくぞこのメンバーを楽しくまとめてくれましたね。周り舞台、小鳥たち、舞台装置、衣装ももステキでした。

  • 満足度★★★★

    とても良質な公演
    タイトルが素晴らしく惹かれ、詳細を調べてみたら、なんだか観ないと後悔しそうに思えて行って参りました。思ったほどの衝撃はなかったけれど、松たかこさんの表現力は圧巻でしたし、首藤さんのたたずまいはやはり美しかったです。このような企画が頻繁にあると嬉しいな、と私は思います。

  • 満足度★★★

    巡る季節と回る舞台
    子供も楽しめる作品とのことでビジュアルや演技は可愛らしい雰囲気でありながら、変に子供に迎合することのない、シュールで観念的な要素が織り込まれたファンタジーでした。

    タイトルでは「音」がいないとなっていますが、言葉を話す声や物音がなくなるのではなく、音楽や音楽に関わる概念がなくなった状況を描いていて、盗まれた鞄型のレコードプレーヤーを探しに1人で出ていった妻と、彼女を探す夫を中心とした四季を一巡りする物語でした。音がいないという設定に沿った、静寂を大切にした演出が印象的でした。

    レコードプレーヤーを連想させるフラットな回り舞台を家型のシルエットをしたパネルで空間を手前と奥に分割し、向こう側で小道具を入れ換えながらシーンを転換していく手法が洒落ていて楽しかったです。
    長塚さんの演出に感じられる鋭さがこの作品では控えめで、あまり新鮮さを感じられなかったのが残念でした。

    出演者の4人それぞれが何役も演じていて魅力的でした。松たか子さんは女役だけでなく男役も演じていて、とてもチャーミングでした。
    出演者の内の2人がダンサーなのでダンスに期待していたのですが、がっつりと踊ることはなくてマイム的な身体表現がところどころで用いられる程度だったので物足りなさを感じたものの、演技も味があって良かったです。

  • 満足度★★★★★

    「音」と共にあるもの
    音のいない世界を旅するお話。とても優しい物語でした。こういうの好きです。

    ネタバレBOX

    失くしものをしました。それが何かは思い出せませんが、とても大切なものだと思います…。というわけで、探し物ストーリーとしては古典的だと思いますが、楽しかったです。

    物語が進むにつれて、升目の仕切りの「くもり」が取れていくのが面白かったです。

    最後、歌声でもよかったのですが楽器の音も聴きたかったです。できれば生演奏で。しかし、派手にガチャガチャやらないところが大人の演出なのでしょうか。かすかな鳥のさえずり、きれいでした。
  • 満足度★★★★

    松たか子さん、すごい!!
    松たか子さん、色々な役をきちんと演じ分けていたし、歌も上手だし、すごいなあと感心してしまいました!音楽や小物の使い方、観客を飽きさせない笑いもあちこちにあり、とても良かったです。

    芝居の感想絵を描いているので、もしよろしかったら覗いてみてください。
    →http://chigusa.petit.cc/muscat2/

  • 満足度★★★★

    詩の絵本を読んでいるような感覚
    静けさとうら淋しさの中にもクスッとさせる楽しさもあり。音が「ない」ではなく「いない」という言葉の使い方が確かに合っている。
    踊れる出演者ばかりなのに、極力動きは控えめ、だけど隅々まで細やかな演技を見せてくれる。お松さんが可愛い!
    冬の夜、思い返せば気持ちよく眠れそうな、美しくて不思議なお話。
    客層は大人多い。冬休みの時期だから子供への鑑賞アピールをもっとすればいいのに。約90分。

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