満足度★★★★★
小西真奈美さんの集中力!! 凄い!
よかった。感動した。泣けた。今年の暫定ベストテン入りです。
まず、演者が全員イイ。
物静かで淡々としたところが良かった向井君。
ふわふわとしていながら時に激しい不思議で複雑な小西真奈美さん。
病を持ちながらも、唯一といってもいい程笑える場面がある伊藤蘭さん。
きつい悪役的な役割から感動的な展開の手塚とおるさん。
観客から一番近い存在で家族の中に居て兄を想う真野恵里菜さん。
特に、小西真奈美さんの集中力!!
複雑な心理、表情、凄みすらある。
PARCO劇場の広い舞台に、5人だけというのも集中できていい。
ただ、映像を使いすぎなのが好きではない。
また、スクリーンの文字が小さく薄く読みにくく、読み終わる前に消えてしまう。
死を扱いながらも、もちろん安易なお涙頂戴ではない。
見ず知らずの他人の死をどう感じるのか。
たとえ血縁者が誰も居なくても、一人ぼっちで死んだとしても、
「悼む人」が悼んでくれるかも知れない。
「悼む人」なら、何を感じて悼んでくれるだろうか。
「あなたは誰に愛され、誰を愛していたでしょう。
どんなことで感謝されたのでしょうか。」
この芝居のキーになる言葉です。
パンフレットが入れられた白い封筒に、
この言葉が大きく書かれていたのも印象的だった。