約1ヶ月前に観たので
約1ヶ月前に観たので、内容等うろ覚えだったりするけど・・・
どろどろ~っとしたイメージが残ってる。
役者さん達は、結構身体鍛えてるなぁと思った。
私の仕事がハードで睡眠時間が足りてなかったこともあるけど、途中退屈で居眠りしてしまい、記憶が途切れ途切れ。
出演者は『宮殿のモンスター』と全く同じでBGMにチェロの生演奏が加わっていた。もう少し強弱や早い遅いがあっても良かったのかなぁと思った。
満足度★★★★
不思議なテイスト
血塗られ、因果律さえ描かれているのに浄化されるのは、父の責任の取り方とレイラの鋭く純粋な魂に救われる少年の魂が描かれているせいだろう。同時に、殺人の血なまぐささは、大自然の中での狩猟と得た獲物によって生かされることの摂理を丹念に描くことによって薄められてもいる。
豊かな自然に囲まれて生活することは、即ちワイルドな自然と直接向き合うことでもある。都会生活には無い厳しさもある。その厳しさとは、間違えば死ぬ、ということだ。然し乍ら、罪に慄く魂は、そのようなまったなしの情況の中でしか安らうことは無い。
ところでレイラという名は、アラビア語ではライラだろう。夜という意味だ? 彼女の持つ優しさは犯罪を犯した者を匿う夜の優しさをも意味しているのではないか? レイラもアラブ系少女として描かれており、彼女は沈黙の女として描かれているが、現在の英国においてイスラム系に対する執拗で馬鹿げた差別への批判と取ることも可能であろう。彼女の劇中の位置を見るならば。この推理が正しければ、この寓意は作家の英国政府、イスラエル、アメリカに対するアイロニーではある。
英国文化圏については詳しくない自分だが、多用される多くの地名は、英国人であればその意味する所を知り、その寓意も簡単に理解できるものなのだろう。
最後になったが、登場する俳優達の身体鍛錬には見るべきものがある。