みのり 公演情報 みのり」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    控え目ながら効果的な心理分析と音楽
    ドラマ等で有名な女優さんも出演されていて、
    「でも演技はどうなのかなあ?」などと失礼なことも思いながら
    会場に向かったのだが、観終わって、充実感が心の中にみなぎっています。
    ある意味、ベタな話とも取れなくは無い内容ですが。

    離婚した父母の間の一人娘は、24歳だが、働きに出るわけでもない。
    一応、「会計士の受験勉強中」という言い訳は用意しているが。
    そこに、ファッション雑誌編集長である母に新しい彼氏ができる、
    また、父の再婚相手(以前は母と同じ勤務先であった)も登場、
    こういう中で、ある意味、「ベタ」を超えて、
    「心理劇」とも取れる内容が進んでいく。

    そう、例えばイプセンほど強烈には
    「心理分析」が表立っているわけではない。
    しかし、一見ソフトながらも、
    見事な心理分析がやはりこの芝居を通じて存在しており、
    そしてその秀逸な台本を、演者たちもまた見事に演じていたと思う。

    それからもう1つの特色は、劇中、音楽がほとんど鳴らないこと。
    暗転時や場面転換時に、一つ覚えのように、
    賑やかな音楽を掛けることが多いように日頃感じているのだが、
    転換時のみならず演技中も、基本的に音楽は鳴らない。
    つまり、台詞と振りだけで勝負、ということ。
    でも、後半に主人公「みのり」の長い独白があって、
    そこでは控え目にBGMが流されていた。
    こういう手法も心憎いという他ない。

    シアターグリーンにしては、結構「いいお値段」のチケット価格だが、
    充実した舞台が観られたこともまた確かである。

  • 満足度★★★★

    ガキさん貧乏性!
    最初に出てきた少女を見たとき、ハロプロエッグの人かと思いました。それくらい最初は幼い感じのガキさんでした。

    秋本奈緒美さん主演の舞台かと思ってしまうほど秋本さんがイキイキしていて良かったです。

    ネタバレBOX

    お母さんが靴下脱ぎっぱなしなのをようやく本音で言えて、ぶちまけることができて、そうしたら、飲み終わったコップを片付けない癖があると逆にお母さんから指摘されたりして。オレンジジュースを飲んだ後、また飲むかもしれないと思って片付けないって貧乏性なガキさん。でも牛乳を飲むときは混ざるのが嫌なので新しいコップを使うんだって。そしてそのコップはまた牛乳を飲むかもしれないと思って片付けないんだよね。ははは、癖はあるもの、直すに越したことはないけど、言いたいこと言い合えて良かったね。

    百田君が来て家中引っ掻き回して、みのりもアドバイス貰ったりして社会に出られるようになったんだとは思いますが、そして好きにもなったんだろうけど、最後の好きでしたの言葉でもちろん分かるけど、毛嫌いしていたのがいきなり話を聞く姿勢になるまでのそこのところの心境の変化が今一つ伝わってこなかったような気がしました。

    優しすぎるのも疲れます。お父さんも離婚したら、再婚したら、けじめ付けなきゃ、今の家族を大切にしなきゃダメですね。

    百田君が戻って来てお母さんが幸せなのはそれはそれでいいと思いますが、戻ってこなくても良かったんじゃない?!通り過ぎた小型台風のような存在でも良かったのではないかとも思いました。

    途中で着替えようとしていたワンピース、最後の舞台挨拶で着てくれればいいなと思いながら見ていたのですが、みのりの自立シーンで着て、演出が上手いなと感心しました。

    せっかくなんだから会計士の勉強も続けてほしいものです。
  • 満足度★★★★

    なんかエロい。
    坪井文さんの「ハロプロ仕様」って感じの芝居。まあ、トロけるというか…ノケぞっちゃう台詞のオンパレード。
    ま、『梅ちゃん先生』の坂田先生には負けるけどな!笑

    元モーニング娘の新垣里沙さんが、24歳のニートを好演。まじカワイイ。

    所々「下手だな」って感じる部分はあるんだけど…ボクの中での伝説の舞台『高橋さん家と新垣さん家』からずいぶんと精進したんだろうな、と。

    ま、あの舞台のどーしようもなさは、アンドリウ氏のミスとも言えるんだろうけど(でも、記憶に残っちゃってるということは、アンドリウ氏の策略に、はまっちまったともいえる 笑)。

    それにしても、アイドル舞台ってのは雰囲気がイイね。
    客席に、同僚(?)のアイドルがいて華やかだし…開演前の暗転で拍手が湧くし…。
    この開演前の拍手って、食事前の「手を合わせて、いただきます」のように、したほうが良いんじゃないかな、って思うんだけどなあ。したことないけど(笑)

    観劇数が多すぎるのかな…「2か月ぶりの観劇」の時の、ワクワク感、感動の深さはスゴいものがあるもの。

    あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

    坪田さんぽくていいな、と感じたのはラブシーン。

    と言っても、キスやセックスが舞台上で繰り広げられるわけじゃなくて…それを想像させるセリフ、仕草がたまらなく良いんだよなあ。ボクは、他人のキスやセックスを見たくないので、こういう演出は大好き!

    嗚咽する母親を支えながら部屋に向かう若き恋人(しかも、娘の目の前でだぞ!)…エロティ~ック!!!

    若き恋人から強烈な説教をされ、母親(元妻)&娘(新垣さんが演じてる)の家を後にする父親(元夫)&パートナー(母親の元同僚なのだ)の背中…言葉にならね~!!!
    でも、その背中に男と女の情愛を濃厚に感じるんだよなあ。寄り添って生きていくしかない二人を応援しようとは思わないけど、酒酌み交わしながら、話聞きたいね(笑)

    あっそうそう。若き恋人が調香師って…なんかズルい(笑)

    最後に。

    「親子丼完成しちゃったよ…。」と心中でつぶやいておりました…。

    猛省いたします。
  • 不遇な感じがマッチ
    坪田文らしいホン。
    主演新垣ありきの芝居だから、このホンは、客席に目立ったコアな客層にはどうなのかとは思う。
    シアターグリーンで6,500円は、さすがハロプロの価格設定。

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