moment et eternite [瞬間と永遠] 公演情報 moment et eternite [瞬間と永遠]」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ひとりのデザイナーのストーリー、時代背景と共に綴られていて、懐かしさを感じながら楽しませて貰いました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     「Le moment et l’éternité」傑作である。殊に脚本が素晴らしい。社会人劇団だという。大変だろうが、皆さん力を合わせ、健康に留意しつつ今後の活躍にも期待している。

    ネタバレBOX

     物語は岩手県盛岡の農家長男として1967年3月3日に生まれた息子・浅沼健太郎が父の強要する農業ではなくファッションデザイナーを目指して上京し全く実体験・実経験の無い世界にそれ故にやみくもに飛び込んだ。これが結果的には僥倖を齎した。当時はまだ珍しかったデザイナーズブランド・éternelを立ち上げ成功していたファッションデザイナー・金森十和子の下で働くことになる。物語が変動の激しいファッション業界の、それも才能の容赦ない弱肉強食現場、デザイナー事務所に焦点を絞り而も関係する中枢をその本質を抽出し枢要な要素として自然と感じるほど巧みに溶け込ませ展開させる構想力・構成力は大したものである。また、健太郎(後、デザイナーとしての名は深海水生)の純粋で初心なキャラ設定も実に良い。まるで何も描かれていなかったキャンパスの如き存在だからこそ、彼の変容がドラスティックな社会の変容と過不足なく照応し展開しているのだ。
     今作で最も優れている点の1つは、我々の生きているこの地、この時と作品で描かれている内容とが紛れもなく地続きであると観客に感じさせる点である。当パンの説明を読むと社会人劇団だという。多くの社会人劇団で優れていると感じる劇団は大抵自分達が普段社会で味わっている現状から脱却し、別の世界を描こうと飛翔している場合が多いように思う。一方、一応演劇中心(時には映像なども)で、兎に角、生活の中枢を表現そのものに置くことを志している人々は、様々な演劇論や表現法に則って作品を創っている。この何れもが作品が社会を映す鏡というより、社会の中である位置を占める何かであることが多い。それは例えば喜劇であり、風刺であり、冒険譚であり、サスペンスであり・・・といった具合だ。然し今作はファッション業界を描く作品中に、自然災害やインフレ、スタグフレーション、バブルなどの経済的局面と人々、業界の好不況の有様が過不足なく見事なバランスで取り込まれ恰も当時を生き直してでもいるような錯覚に観客を陥らせる。また、変化の激しいファッション業界では描かれている時代に地殻変動のように大きな変動が幾度も襲った。その央(ただなか)で所謂オートクチュールは単に職人技というより芸術家としてのデザイナーをも生み出していた。この表現する者同士の才能の弱肉強食は一歩間違えば終わり。即ちオートクチュール作家としての死を迎える厳しいものであり、これは総てのアーティストに共通のセレクションの形である。この鬩ぎ合いが同時並行的に進むのだ。この緊張感も堪らない! 本物を求める以上必ず通らねばならぬこの道の果てに今作の、そして今作の作家の見出したものは、チェーホフのそれに近い。その内実を今後どのように膨らましてゆくか? 楽しみにしている。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    これは見事!バブルの時代のファッションデザイナーの半生記、グッときましたね。丁寧なストーリー展開で、映像も2面を使った舞台設定も良い。ちょうど自分が大学生だった頃と被っていて、懐かしいエピソードも多数あり、ファッションに疎い自分には色々と勉強になりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素晴らしい!!役者の演技も良いですが、舞台構成が良い!熱気あるバブル期を、はたまた自分の人生を、あの時代特有の儚さを、舞台観劇とともに反芻する有意義な時間となりました。他の作品も観たいです。

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