『流浪樹~The Wanderer Tree~』 公演情報 『流浪樹~The Wanderer Tree~』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても暖かさを感じる舞台だった。
    台湾出身のお二人の日本語を交えた熱演。カーテンコールでウルウル来てしまいました。
    役者陣が皆素晴らしく、中でも林田麻里さんが印象に残った。
    中津留氏主宰のトラッシュマスターズでよく見る「長台詞による議論」とは趣の異なる、役者の会話のやり取りや細かな演技が良かった(トラッシュでも無いわけではないが…)。
    カーテンコールでもお話があったが、この舞台が日台友好につながると素敵だと感じた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    大衆食堂を舞台にした戦中戦後の骨太な群像劇、ぐっときましたね。価値観が大逆転した時代、色々としんどかったに違いない。勉強になりますね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    戦時中、そこにいた人々の生き様を寄り添うように観る事ができ、感動しました
    厳しい時代の悲壮感より逞しさが勝っている姿に最初はとても心強い気持ちで観ていたのだけれど・・・
    彼等が切望していた多くの事を現代の我々は当たり前のように享受しているのではないかと思えて何とも言えない気持ちになります

    台湾からのお二方はてっきり日本語が出来る役者さんだと思っていましたが、日本を含めた2か国語ともこの公演のため台詞を習得されたとの事
    心地よく伝わってくる逞しさ、一途さの中に、それ以上の熱量を感じるのは、こういうところにも理由がありそうだと思え、アフタートークでまたウルウルしてしまうのでした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    1941年から5年間ほどの食堂が舞台。分かりやすい、観るべき作品。歴史の波に飲まれた人々がここにもいた。日本の勝利を信じて兵役志願で来日した台湾の若者。戦時下の状況を信念をもって伝えようとした記者。皆さんとても説得力のある役作りで素晴らしく、涙が幾度もこぼれ落ちた。前半の丁寧な描かれ方からラストに向けて個人レベルではどうにもならない悲しみ怒りの爆発の場面が堪らなかった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    戦中戦後の様子を、市井の人々の暮らしを通して描いた骨太作品。国家(戦局)と報道、その時代における真実とは を鋭く問う。謳い文句「日本人と台湾人が共に歩んだ記憶を、未来への一歩に。」にあるように、日本人と同じように戦場に行こうとする台湾人(青年)と日本人の意識、大きな歴史の渦、同調圧力とも言える風潮をしっかり描く。戦時中であろうが 戦後の混乱期であろうが、それでも 力強く生きて行こうとする姿が…。ラスト、台湾人の青年 明(アキラ)の「行ってきます」、それに対し姉 淑華(キヨカ)の「お帰りなさい」は、まるで”流浪の樹”。

    物語は、1941年から1946年夏 東京郊外にある食堂「華珍食堂」が舞台。その食堂は琉球出身の夫と台湾人の妻が経営しており、近くに戦闘機部品を製造する工場がある。戦時中の考え方や生き方、それが敗戦とともに がらりと変わる、いや 変えざるを得ない 。その時、台湾人の青年の居場所は、そして自分は何者なのかアイデンティティを突き付けられる。それは 日本人も同じで、心の葛藤と慟哭が観客の心を揺さぶる。

    舞台美術は食堂内を作り込み、路地裏といった場所での取引。派手な音響(空襲時は別にして)や音楽はないが、実に細やかな情景を描く。例えば、空襲時に逃げ込んだ防空壕の中で赤ん坊の泣き声が、か細く聞こえる。もう居た堪れない気持になる。勿論、役者陣の迫力と緊迫した演技から目が離せない。見応え十分。
    (上演時間1時間50分 休憩なし) 追記予定

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/04 (水) 14:00

    戦争時の台湾と日本の歴史の一部がわかり、良かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    戦争ものは辛くなるので避けていたのですが、中津留さんが体調不良で降板と聞いてこれは応援しなければと急遽観に行きました。行って良かったです。中津留さんの作品をいくつか観ていますが、今回はいつになく優しさを感じました。
    初日ということで帰りに花束をいただきましたが、包装紙の中にお花について説明があってそれも素敵でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    俳優さん達の演技が見事でした
    台湾の俳優のお二人の母国語は北京語で
    このお芝居の為に今は使われることない昔の台湾語と日本語を覚えたんだそうです
    外国の方々が結構来てましたが
    こんなに良く出来た良い芝居なのに
    客席が半分くらいしか埋まって無かったのが勿体なかったです
    お薦め

    帰りにチャーハン食べました



  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    さすがゴツプロ!です。『たかが十年の祭り』を観劇したとき「この劇団はただものじゃないしプロ意識が半端ないな…」と思いましたが、今回『流浪樹~The Wanderer Tree~』を観てその思いをさらに強くしました。とにかくすごいレベルです。何もかもレベチです。脚本もすばらしいですが、キャスティングが最高です。もちろん演技も申し分ないです。今回は台湾の俳優さん2名参加のスタイルですが、これがたまらなくいいです。アフタートークに参加させてもらい台湾の俳優さんの苦労だけでなくスペックの高さに感服した次第です。この舞台はマジで観ないと損です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    当初演出もする予定だった作者の中津留氐が降板したと聞いて心配したが、胸にガツンとくる骨太のいい舞台だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    観ていて謎が多い。ゴツプロ!好きなんで頑張って欲しい。

    ネタバレBOX

    失敗作だと思う。この脚本でOKだとは思えない。中津留章仁氏の脚本の粗筋と全く違う。『戦時下の台湾の志願兵訓練所、日本人と台湾人とが友情を育む。日本人はその台湾人の姉とも関係を結ぶ。そして戦地に赴く二人···。十数年後、もう戦争は遠い昔、突然日本人のもとに台湾人の姉が会いに来る』。
    そんな話の名残りすらない。相当揉めたのだろう。中津留章仁氏が体調上の名目で降板、共同脚本名義で沈琬婷(シン・ワンティン)氏が改稿、演出を泉知束氏が。
    中津留章仁氏のことだから「台湾有事」に関わる内容だったことは推測できる。80年前に終わった物語ではなく、眼前に差し迫った戦争に対しても毅然とした選択ができるのか突き付けたのだろう。今作は台湾公演も決定している。流石に上演不可な内容だったのでは?(個人的妄想です。全くの思い違いであったならば申し訳ございません)。

    近未来の設定にして、中国が台湾包囲・封鎖作戦を発動、海上封鎖によって二週間程で台湾のエネルギー資源は枯渇。日本の助けを信じる台湾人。だが日本人は何とも思わず見捨てるだろう。台湾の為に戦争を始める選択はしない。その現実と台湾人が日本を信じる根拠になった過去の歴史をオーバーラップさせていく。そんな作品が観たい。

    佐藤正和氏が他人の台詞の遣り取りの場面で我慢できず咳き込むのは珍しい。
    渡邊聡(ただし)氏のキャラこそ本筋に絡めるべき。
    話を無理矢理終わらせる為の⻘⼭勝氏の台詞は流石に酷い。名優が可哀想だ。

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