廃グランド・ホテル別館 公演情報 廃グランド・ホテル別館」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/25 (水) 19:00

    価格4,000円

    楽園というスペースにあの役者陣、贅沢使いだなぁ
    怪異や妖怪、幽霊が、共存する場所、またコミュニティの設定はなかなか
    2面舞台でも多少観にくい位置はあれど、どっちでも楽しめたんじゃないかな
    紅は相変わらず紅なんだけど、ほんとに色んな意味で勿体ないなとも思いつつ、若干うるっともしていたわけで、いい作品でした
    システム個人とやみあがり
    どちらも素敵な劇団だと思うけど、それはまた

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    チラシ、タイトル、そしてキャストを見た時から絶対観ようと思っていたシステム個人『廃グランド・ホテル別館』。こういう直感がバチーンっとハマる喜びもまた観劇の醍醐味。大好きな世界観でした。
    怪異たちの暮らすホテルが舞台のコメディだけど全然それだけじゃなかった。自分とは何もかもが異なる他者、そんな誰かのことを好きになったり、恋しく思うこと。会いたいと思うことや、会えなくなりたくないと思うこと。この演劇はその瞬間を掬い上げ続けていたように私には見えた。だって今の私がもうそうなっている。あのホテルに暮らしていたみんなのこと好きになって、会いたくなって、恋しくなってる。そういう気持ちって、記憶ってなかなか消えない。25年くらい平気で消えないのかも。なんてことを思った。

    私がもし幽霊になったら、なかなか成仏できない気がする。
    好きな人に会いたいって気持ちがそうさせてしまう気がする。
    そんなことも思った。友愛とか恋愛とか家族愛とかどれも違う気がするしでも全部当てはまる気もする。そんな名前のつけられない愛着や関係をそのまま抱きしめてくれるような作品でした。

    可笑しく愛らしいキャラクターが出てくるコメディが観たい人はもちろん、お話としてうねりのあるドラマが観たい人も楽しめるのでは?と思いました。
    以下ネタバレBOXヘ

    ネタバレBOX

    アルバムを眺める八重子さんの慈悲深い眼差しと声色が忘れられないし、吸血鬼と狸のやりとりに泣いちゃったのはさすがに想定外!やられた!いずれも哀切の滲む美しいシーンだった。あと、ヒデキはあのビジュとパフォーマンスできっと平成令和の歌謡界でもバズれるし、豆腐小僧と凸凹デュオという道もあるのでは!とにもかくにも俳優がひとり残らず魅力的(だし技術もすごい)で、配役もぴったり、というか、ぴったりに魅せていることが本当に素晴らしくて、素敵なことなのだと思った。

    あと、実はめっちゃ伏線ある。
    観終わった時にもう一回最初から確かめたいと思うようなドラマ構成&展開...!
    音楽がまためちゃくちゃいいなあと思ったら、やみ・あがりシアター『あるアルル』と同じく小山優梨さんだった。
    小山さんの作る楽曲は劇中の風景が走馬灯のごとく駆け巡る音楽で、演劇の中にただ音楽があるのではなく、音楽の中でも演劇が上演されているのだ、としみじみ感じるのです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/29 (日) 17:30

    価格3,800円

    主人公の立場である化け狸の動きや考えがどうしても理解できなかった。まるで性向や行動原理を物語の進行に合わせているかのようであった。とはいえその物語の進行自体は素晴らしいものがあり、それでいて主人公以外のキャラクターの濃さと実力派ぞろいの役者による怪演で笑いの絶えない舞台だった。
    ※言うまでもないが化け狸を演じた役者が下手だったということはまかり間違ってもない。徹頭徹尾本の問題である。
    ところで、回収されないままの伏線がいくつか残ったまま終わっており、続編の余地を残す今風なつくりでもあった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    (笑えた度)5(今感)3(完成度)4

    ホラーコメディーといえば、その昔、、、
    ナンセンス業界の大御所にして巨匠、
    ケラさんが深夜の地上波でやっていた傑作ドラマをイメージして観てしまいましたが、、、

    ネタバレBOX

    本日の芝居は
    ホラー色はほぼない。
    ラブコメもほぼない。

    「廃ホテルロビーのワンシチュエーションコメディー、ナンセンスを添えて」

    でした。

    今の時代感に左右されない、
    怪異が暮らす廃ホテル別館の世界観の作り込みがエンタメ性高く、
    とてもよくできていて、引き込まれました。
    照明やキャラのメイクが美しかったです。
    楽園の端っこに座ってしまったのですが、
    観やすいように立ち位置をカミシモに平等に振るココロ遣いもよかったですね。

    散りばめられた数々の笑いの仕掛けは種類豊富で鮮やか。
    キャラ立ちまくり、
    役者の皆様のバカ全力投球の演技力が光ってました。

    てか、とか言いつつ時間をすっ飛ばしながらツッコむ、

    袖にハケること自体がボケになっている、

    カーナビ幽霊の指示通り動く、

    などなど、
    高度なワザながら味わいがあって良かったですね。

    歌の上手い紅ヒデキ、佐々木さんの飛び道具感や、
    タヌキ村上さんの怖がり演技のキレもなかなかでしたが、
    日常を演じながらそこからの地続きで唐突にピュアナンセンスを炸裂させる技において
    右に出る者がいない孤高のコメディエンヌ・麻生久美子を彷彿とさせる梶川さんの演技にはシビレました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/26 (木) 19:00

    初見のユニットだが、見慣れた役者陣が出てて、よーく考えてみると、面白いホームドラマだった。120分。
     幽霊や妖怪が住む都内の廃ホテルを舞台に、怪異達が織りなすあれこれ。特殊な設定にはなっているが、疑似家族達が描く物語で、形を変えたホームドラマなのだと思った。さんなぎ,梶川七海,村上弦,岡本セキユ等、見慣れた役者陣が出るので観に行ったのだが、物語の構成も丁寧で、伏線の張り方も巧いし、いい話を見せてもらったと思う。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    本よし、役者よし。いい無表情だ。

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