Nobody is Perfect 公演情報 Nobody is Perfect」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    上質なコメディ
    無邪気で良心的な古きアメリカ映画のノリからスラップコメディに入っていく展開は、そこに生じるであろう摩擦抵抗を感じずスムーズに乗れて良かったです。

    ネタバレBOX

    前半との対比で後半はいちいち説明的になり、途中からうんうんそうだと思った展開が続いてしまって哀しかったです。
    後半部分で出て来る人のウルトラC的エピソードも正直どうなんだろうと思いました。
    いっそ、それなら後半は事件自体も発生せず、発生しないことで逆に起こる事態に対して、主人公が前半に対応して右往左往するなんて展開も有りなのかな後思いました
  • 満足度★★★★

    楽しめました
    空気感が好きです。

  • 満足度★★★

    もう一工夫欲しかったかな
    後半同じような展開になりがちなのを、キャラの心情(観てる映画の中の人物が話しかけてくる)を織り交ぜながら、また、少し変えながら見せるのは悪くはなかったが、鑑識キャラのネタをもう少し持ってきても面白かったかも。

  • 満足度★★★★

    メリハリの鮮やかさ
    前半の部分と後半部分の裏表の作り方が、
    ひとつずつきっちり作りこまれていて。

    メインディッシュの如く飾られた
    完全犯罪を絶妙にそぎ落とし、
    その先にある女性の心情を浮かび上がらせる
    作り手の語り口にしっかりと取り込まれました。

    ネタバレBOX

    場内にはいると、
    舞台上のテーブルの上におかれた
    「T」の文字がまず目に入る
    さらには、舞台奥の棚には、
    たくさんのアルファベットのパネルが
    飾られていて・・・。
    舞台で起こることの
    虚構の匂いに浸されながら開演を待ちます。

    前半に織り上げられる映画部分の質感が、
    とてもしなやかな薄っぺらさで作り上げられていて、
    物語の恣意的な薄さや荒さが、
    観る側に物語のベースをくっきりとわかりやすく
    置いていく。
    そのことがきっちりとバネになって
    後半に大きなふくらみが生み出されていく。

    骨組みのリプライズの中に
    前半を彩ったさまざまなトリガーが
    鮮やかにトーンを変え、
    同じニュアンスに別のテイストを立ち上げ映える。
    その見せ方にも、完全な対称形を作るのではなく
    前半の洒脱さと後半のベタな雰囲気の要所を際立たせるような
    絶妙な枠組みや流れの作り方と重ね方があって。

    役者たちにも、
    舞台の密度を一瞬に立ち上げげコントロールする切れと足腰があって、
    変化していく舞台のなかで
    物語の要素をにじませることなく、
    刹那の色を変えシーンに質感を作り
    前半・後半それぞれの流れを織り上げていく。

    まあ、落語でいうと「青菜」のような構造を持った作品で、
    後半の下世話さが
    前段の仕込みを受け取り
    ある種のグルーブ感に変わっていった時点で
    作り手や演じての勝ちなのでしょうけれど
    この舞台の枠組みの作り方やさまざまな隠し味は、
    その先に、ある種のペーソスまでを生み出す領域にまで
    作品を導いていて。
    物語のラストの抜け方が
    外枠に綺麗に重ねあわされて鮮やか。

    映画からの借景や
    棚に残っていく文字のような全体を貫くものから、
    犬と猫の使い分けなどの裏表の作り方や、
    さまざまに埋め込まれた小さな仕掛けにも
    心惹かれて。

    ちゃんと、その奥行きが観る側の記憶に残る
    秀逸なエンターティメントを楽しむことができました。




  • 満足度★★★★

    おもしろかったです
    やや技巧に走りすぎた感はありますけど。そういや「カイロの紫のバラ」もウディアレンの中ではあまり好きじゃないす。
    カーテンコールの時に片山さんの表情にまだ猫がのこってたようでした。かわいい。

  • 満足度★★★

    完全犯罪
     パーフェクトに挑戦する話としては、粗すぎる。論理的な緻密さが必要である。それなしには、最後のドンデンも真の意味で活きてこないことが、分からないとしたら、この手の作品を演ずるべきではあるまい。演技も全体的にのっぺりしていて作品に深さを与えることができなかった。例外的に頑張っていたのがまりこ役の女優、彼女の演技には工夫が見て取れた。

  • 満足度★★★★

    フレンチトーストのつくり方
    面白い。雰囲気的にバー公演みたいにお酒片手に観たい舞台だった。

    ネタバレBOX

    二重の入れ子構造。潔癖で前の嫁の名前を飼い犬(西岡裕子)につける旦那・ジョー(近藤貴久)を殺害したシュガー(片山誠子)がパハップス刑事(斉藤コータ)の推理で逮捕されるという映画?を観てた、主婦・佐藤まり子(西岡)も、旦那を殺しそれを真似ようとする…。

    真似といっても、旦那は鼻くそほじるのが趣味みたいなエロ小説家(青木直敬)で、そのいい加減さがうまい。ここらへん古典落語的な感じ。真似しようとしてうまくいかないおかしさみたいな。

    シュガーもまり子も元小説家で結婚を機に専業となった経緯があり、生活への不満も手伝ってか小説を書くということが自己の拠り所となっている。逮捕されても自分の小説が認められたことに喜びを感じるシュガーを観たまり子は、旦那の自殺認定がおりた後、自分の小説を認めて貰おうと病的に躍起になるのが笑えもするし笑えない面白さがある。まり子の友人の鑑札・研二(ひら凌一)がもうひと波乱起こすけども、中心はシュガーとまり子の2人の女性の抑圧された自尊心だろうか。まり子の殺人の際にシュガーらがアドヴァイスを出すとか演劇的な要素も入って、見やすくわかりやすい構図がうれしい。

    「ハイヤーズハイ」のように、笑えてグっと舞台が締まるシーンを挿入するスタイルで楽しめた。少人数で小道具もオシャレなスタイリッシュ作品。気に入った。

    西岡と片山の女性だけでなく、男性陣もいい演技だった。片山の猫演技もうまく舞台にからんでた。西岡の目つきが素敵。

このページのQRコードです。

拡大