フィッシュボウル 公演情報 フィッシュボウル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/06 (金) 19:30

    赤い金魚チーム 観劇
    黒い金魚とは雰囲気が違うよね?
    などと一緒に行った友人たちと話ができる楽しさよ♬
    強さとか、弱さとか、人が違うと同じ脚本でも違って見える。
    同じになる方がおかしいと思う。
    同じになると、これは「作られた」ものとなり、あの雰囲気にはならないよね。
    現実と非現実の境界線なんて無いのかもしれない。
    と思わせられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/02 (月) 19:30

    熱くなりきれない人物たちの思いを、ぬるくなることなく会話で表現する。「ライブ感」が楽しめる作品。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    (笑えた度)1(今感)5(完成度)5

    小さな物語を演劇として立ち上げる意味について。

    なんか、見方が間違っているかもしれないが映画として見ていた。
    ロングショット長回しで1日を描く。その集積で、数日の出来事。
     

    ネタバレBOX

    いつからか羽田着陸の航路が変わっていて、中野上空を飛行機が横切る。その小さくはないジェットの騒音は、画面を上にパンして、空を映しだすような不思議な映像的効果として作用している。

    会場は中野の街と地続きで、弱くはない午後の光が差し込んでいる。ガラス戸越しに外が見えるし、外からも見える。80分の公演で、多くの人が通り過ぎて行くが、近寄って覗きこんでくる人1名、横目で見てくる人十数名。案外少ないものだ。

    そのリアルな光が、映像のように感じる要因かもしれない。ソワレになって自然光がなくなると、また、印象が違うだろう。
     
    ラストシーン。1年が経ち、映画で観ていた世界が現実となる。演劇が現れた瞬間だ。

    小さな物語を演劇として立ち上げて、わずかな人数の観客とリアルに出会う奇跡。多くの人は、ここで演劇の公演が行われていることに気づかない。実際に外の通りを歩いていた人でも、だし、世間の多くの人々も同じだろう。
    誰にも注目されていないように感じる、不毛に思える創作活動も、誰かとリアルに繋がっている実感があれば、きっと続けていける。理解者が、世界でたったひとりであっても。実際には、一人どころではない人々がリアルに舞台に集まり、一本締めを共有する。

    エンドロールと音楽が欲しいと思ったが、せっかく演劇が立ち上がったのだから蛇足だろうと思い直す。作る側が観客に感謝するなら、観る側も大いに感謝している。舞台は生もので一期一会。 
    二度とはない時空間が心に残る。

    自然光は弱まったものの残っていて、暗転も出来ないので、現実とは地続きだ。

    飛行機が羽田へと急ぎ足で降りていく。
    ブロードウェイを通り、中央線に乗って家路を急ぐ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    黒い金魚チーム初日を鑑賞。すんばらしかった。
    水性で上演される作品に外れなし。
    冨岡英香さん出演ということで黒を選んだけど、即座に赤い金魚チームを予約して翌日に鑑賞。
    あえてどんな作品かは書かないでおくけど、マチアパを観たことがないという人、いやさ演劇を観たことがないという人にこそ観てほしい(18歳以下は無料!)。これを観たらこの劇団のことを、演劇のことを好きにならずにはいられないと思う。そしてあなたも町民になりましょう(何のこっちゃ)。タイトルも秀逸。

  • 実演鑑賞

    黒い金魚チームを、ゲネプロ無料招待で観劇。
    身銭を切って無いし、あくまでもゲネプロなので満足度評価はしませんが。
    居心地の良さを感じる芝居でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とっっても良かった。極めて素直に眼前のシーンを眺めるに尽くしても面白いし、架空の街づくりの取り組みがあれやこれやを表していると思って観てもまた。やさしい話だと思う。なんと18歳以下は無料だってよ!そうでなくても3,000円。家計にもやさしい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/30 (金) 19:30

    黒い金魚チーム 観劇
    「水性」という会場をうまく使ってというか、そこから発想したのかな?とも思えてしまう。
    坦々と、それぞれの意志があるようなないような…
    マチルダアパルトマンの作風の良さに心地よくなる。

    ネタバレBOX

    「不毛」の意味を調べてみた。なるほど!!
    他にも「へぇー」とうなってしまうこと多々。
    そしてラストに納得。そうつくり上げられていた。
    しかし金鳴町観光協会のHPとか凝っていて、客入れの際の音にも耳を傾けて欲しい。
    デスク上のPC画面とか。
    それが後ろの列でも見ること出来て、すごい!!ってなった。
    小道具も本物志向?!!
    いつもあの子たちもそこここにいて嬉しかった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    【赤い金魚】

    才能の塊をぶつけられたような作品。これは観た方がいい。やっぱりこの作家は天才だ。
    fishbowl=金魚鉢。会場の「水性」は通りに面していてガラス扉一枚の出入口からひっきりなしの通行人達がこちらを眺めていく。何やってんのか?それすら計算に入れた演出に思わせる。

    「金鳴町(かねなきまち)観光協会」を名乗る同人サークル。架空の町である金鳴町の情報を毎週「会報」と称してホームページに上げる活動。発起人の久間健裕氏の自宅に毎週末集まって制作。長年の大ファン、高見駿氏が新たにメンバーとして参加することに。古株の早舩聖さん、坂本七秋氏。入るのも辞めるのも自由、ただの趣味、遊びだから。

    高見駿氏は発達障害を疑わせるグレーゾーンなキャラで発言の一つ一つに不穏な空気を振り撒く。巧いな。MVP。
    久間健裕氏、早舩聖さんも流石だ。本音と立場上の振る舞いとの微妙な表現の違いが笑わせる。
    坂本七秋氏はヤバイな。毎度神経症的なまでのキャラの作り込み。クッキーを食べる時の独特の咀嚼に参った。
    練りに練ったキャラ設定、もう作品の枠を越えている。

    一体こんな遊び、何になるんだろう?虚しく無意味な逃避。楽しい振りをして現実から逃げているだけじゃないか。何かを目指している訳じゃなく、社会的な成功とも無縁。

    いや、そんなことはない。きっとそんなことはない。だって俺は楽しいんだ。それでいいじゃないか。

    Foo Fighters「Cold Day In the Sun」

    君が立つのは晴れ渡った冷え切った日々
    それでも熱く脈打つ君の心は決して負けないだろう
    君は自分自身でいることに怯えてしまう
    自分が独りぼっちだということに
    怖れるな 君は独りじゃない
    俺は知っている 君は独りぼっちじゃない

    ネタバレBOX

    この作品はマチルダアパルトマンという劇団の話。岸田國士戯曲賞を取らないと(取っても)食ってけないような歪んだ世界。いわゆる成功への道筋が陳腐で不格好。馬鹿馬鹿しくなって一体俺達は何をやってんだ?と自問自答し始める。決して考えちゃいけないことに足を踏み入れる。どうやったって他人にはなれないんだ。死ぬまで自分でしかない。さあ町民達を楽しませよう。最高の会報をお届けしよう。

    amazarashi「命にふさわしい」

    失くした何かの埋め合わせを探してばかりいるけど
    そうじゃなく喪失も正解と言えるような
    逆転劇を期待してる
    そしてそれは決して不可能じゃない
    途絶えた足跡も旅路と呼べ

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