みんな幸せ 公演情報 みんな幸せ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/18 (日) 17:00

    すごく面白かったです。
    詳しくはネタバレボックスへ。

    ネタバレBOX

    主人公・新井貴子は普通のひとだ。

    新井は街で男にぶつかられれば怒りに駆られながらも実際には強く言い出せないし、イケメンに優しくされれば心乱されるし、大事に育てた娘が離れていくのは悲しい。

    たまに空気読めないけど努力を積み上げた分野では活躍できるし、不幸なひとを前にすれば義憤に駆られて手伝うけど、ハリウッドに出てくる主役のように陰謀を見破り、狂気をねじ伏せたりなんかできない。

    どうしようもない運命に翻弄され、みんなが幸せになるために自分だけがワリを食っていることに気づいても、その優しさから怒ることもすべてを台無しにすることもできず。

    死にたくなって手にするのは包丁ではなく、ただのハサミだ。

    そんな普通のひとがただ一筋の未来のために振り絞るように生きることを選択する。
    普通のひとの勇気は、普通であるからこそ尊く観る者の胸を締め付けるだろう。

    そんなどこにでもいる普通のひとが、在日であるというだけで差別される皮肉。
    この作品からはつかこうへいから続く小劇の系譜を感じました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    盛り込みすぎ感はあって、全体のまとまりの良さは初演のほうが上だったと思う。
    ただ今回は、ラストシーンに今までの色んなドラマが、重なって集約される感じがより強くあって。
    その辺りの見え方、情感が凄い良かった。
    友池さんの配役は毎回、必ずしも演劇畑にとらわれない良いバランス感覚があって。
    今回も皆様良いのですが、やっぱり主演の国崎恵美さんがとても良かったな。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    びっくりするくらい良かった!シリアスな話なのにユーモラスで台詞も秀逸。ラストまで釘付け。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初めはコメディっぽく進んでいくがだんだんと影を落として・・・
    タイトルはとても皮肉っぽく幸せになれたのは誰なんだろうか。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    迫力満点の演技 色々なお話が絡み合って次がどうなるのか気になりますよ!~

  • 実演鑑賞

    コメディのテイストに、ミステリーのストーリー、

    ネタバレBOX

    更には社会派の要素まで。
    盛り込み過ぎな感は否めないかな。

    主演の国崎さんの魅力と芸達者っぷりに負うところが大きかったように感じました。

    とても苦い結末。
    しかし娘のとのリユニオンが救い。
    これがなければ苦すぎる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    5/16観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    サスペンス ミステリー色の濃いノワール劇。しかし 主人公 新井貴子の性格等もあって、それほど暗くはない。むしろカラッとしており滑稽さも感じる。
    説明にある「ある家のトラブルの話」であるが、その裏に隠された もう一つ話があるようで興味深かった。サスペンスといった要素が物語をグイグイ牽引していく。

    リフォーム業者の新井が巻き込まれた、富豪 篠塚家の内情が肝。舞台は 或る地方都市で、何となくありそうな設定が物語の背景にある。同時に家族内の立場や性格等が歪な人間関係を構築している。そこに それぞれの愛や正義があり、自己中心的な行動が暴走していく。誰と誰が敵/味方なのか、巧みに場面を繋ぎ展開していく。

    物語の底には壮大な陰謀が、そして足元では新井に対する深謀な企てが浮き上がる。表立っては やり難い偏見・差別や不平等といった意識、それを巧妙な手口で行使する陰湿さ。そこに或る歴史観の悲哀が滲み出ている。誰かの犠牲の上にある”みんな幸せ”にアイロニーが…。
    (上演時間1時間50分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、下手からHAPPYの英文字が不規則(一部逆さま)に並んでいる。始めのH字は大きく 劇中では暖炉を表している。いくつかの箱馬があるだけのシンプルなものだが、単純なHAPPYではないことを示唆。

    物語は、新井が篠塚家のリフォーム失敗の責任を取らされ 会社を辞めるところから始まる。篠塚家の現社長は、亡くなった夫の跡を継いだ未亡人 美晴。先代は再々婚で、初めの妻との間に長男 卓志、二番目の妻の連れ子で長女 真優、そして次男 悟と次女 円 という複雑な家庭環境にある。この会社、政府と共同でカーボンニュートラルに係る開発をしており、その関係もあり 真優は与党大物議員の息子と結婚させられる。いわゆる政略結婚。

    この地で 篠塚家から仕事を請け負うことは 色々メリットがある。卓志は刑務所から出所したところ。現社長との確執だけではなく、会社の陰謀ー開発しているのは細菌兵器ーを暴き阻止したいと考えている。新井は 篠塚家との商談契約を結ぶが、ひょんなことから会社の秘密を知ってしまい、葛藤の末 卓志に協力するが…。
    物語はサスペンス調であり、仕掛けた罠や それを逆転する展開をテンポ良く描く。次はどうなるのか、観客の関心や興味を惹き 飽きさせない。

    新井は離婚して、シングルマザーとして1人娘の大学生 希 を育てている。希は就職活動を有利にするため、あえて母と距離を置いている。母 貴子は在日二世か三世で、そのことを気にしている。これは貴子が勤めている、リフォーム業者の支店長の言動にもあらわれている。昨今、簡単には馘に出来ない、そんな事情を背景に差別や偏見を巧みに織り込み、幅と深みのある物語にしている。家族の諍いを描いているが、これを国の愛(主張)と正義(権利)に置き換えたら、理不尽で不条理な戦争そのもの。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    主人公の新井さん良い感じでした
    舞台美術はHAPPYの文字を大きく配した
    黒基調であり基本立ってる状態の多い
    作品でありました
    開演15分前から友池氏が
    楽しい前説をされたのですが
    開場からのBGMが楽しい歌詞の曲で
    チョイと気に入りましたわの
    2列目以降が自由席の110分の作品

    ネタバレBOX

    離婚してシングルマザーの新井さん
    娘の為に引っ越ししたり不自由無い生活の為に
    頑張って仕事=住宅リフォーム営業をしてます
    しっかりものの娘は就職を見据えて
    いろいろ動いていますが母とは
    その動きで折り合いが悪くなってきてます
    そんな時に地元で力のある資産家の
    リフォーム話が舞い込むのですが
    その資産家さんが政府と手を組んで
    悪巧みをしていて新井さん渦中に巻き込まれ
    リフォームするはずの家は崩壊全焼し
    責任を取らされる形で失職しヤケになる所で
    娘に救われてタイトルコールして終演となります

    資産家の社長さんが今年50周年となる
    戦隊シリーズ=超獣戦隊ライブマン=の
    ブルードルフィンさんとはビックリでした
    今の雰囲気は旧作バイク漫画ふたり鷹の
    コルベット乗ってショットガン撃つ主人公の
    母親さん実写化したような印象でしたわ

    陰謀とかの全てが明確にならず
    結構頭の回転の良い主人公は
    いろいろな思惑も気付くのだが
    上手に対処出来なかったネェ

    A.D.2023の1月に小劇場B1でやった
    同タイトル作の焼き直し会話劇デス

    昔はP3レベルの実験室がMAXだったのに
    遂に現実でP4レベル二つも出来たンだなぁ
    セリフもP4に変えてましたね
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    母子家庭を支えるリフォーム業者の主人公が地元の名士の家を担当し、一家の抱える闇や策謀に巻き込まれてゆく休憩無し110分弱、キャストのビジュアルがよく、少々お色気もあり。

    ネタバレBOX

    タイトルを回収する幕切れが印象的。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素晴らしかったです。始まって20分ぐらいは「ん?今回の舞台はイマイチかな…」と思いましたが、人間関係がわかってきたあたりからぐいぐいきました。後半にいくにつれて胸がどんどん高鳴りました。いつもどおり楽しい舞台を観させていただきありがとうございます。あと、そうそう、知ってる俳優さんが何人かいて「おお!今度はこんな役で登場ですか!」と思いながらも拝見させていただきました^^ 素敵な時間をありがとうございますm(_ _)m

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