結婚披露宴会場で演じられる「三人姉妹」 公演情報 結婚披露宴会場で演じられる「三人姉妹」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    詩も思想もない労働
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    平土間の会場は、見にくさがネック。雰囲気もあるし照明の使い方も良いけど。

    ネタバレBOX

    チェーホフなどの有名作家の作品はよくしらない。3幕が一番面白かった。

    結婚生活(相手)に満足できず、ヴェルシーニン(河内大和)と恋する次女・マーシャ(朱永菁)の表情が素敵。これからの人生に前向きな労働観や希望に溢れる恋を夢見るも、年を重ねるにつれ、感覚が乾きはじめる三女・イリーナも面白い。

    この三姉妹がいい育ちでお金持ちで美貌を持ってて、飢えているってとこに魅力を感じた。
    戯曲が自然なのか、演出が自然なのか、なぜだか受け止めにくいと感じた。
  • 満足度★★★★

    よかった!
    さすがエバーグリーンの名作。初めて観ましたが、今の感覚でも全然色褪せていないどころが、ひとの気持ちは昔も今も変わらない。参りましたね。披露宴会場での芝居は雰囲気ありました。

  • 満足度★★★★

    流石 チェーホフ
     科白の切れ、洞察の鋭さ、深さを描くと同時に、儚い我々、人間の見る夢を描いて秀逸なチェーホフ作品は、だからこそ、最高の演技を要求される。最高の演技とは、役者の身体から滲み出るものだろう。従って、作り過ぎと感じられてはいけない。あたかも自然であるかのように装われなければならないのだ。これは、当に至難の業だ。この理由あればこそ、世界中の演劇関係者が、チェーホフに挑みたがるのだ、と自分は考えている。
     言い換えれば、人間内面の複雑な動きを、身体という外面で表現することの難しさである。これが、真に実現できれば、役者冥利に尽きるのではあるまいか。
     今公演は実際の結婚式場の空間を用いて行われた。空間的に段差が無く、演技空間のちょうど半分辺りに前後を仕切るように大きな格子ガラスがあって、この構図を利用しながら進められる演技には、新鮮な効果があった。
     役作りに関しては、やはり、完璧を目指してもらいたい。かなりのレベルではあるが、滲み出るという所へ至るにはまだ修業が必要かと。

  • 満足度★★★★★

    チェーホフ!
    チェーホフの時代に上演した芝居の風景が、現代日本に時空を超えてやってきました。そして生きるものにとって身近なさまざまな葛藤が俳優と観客が共有する空間にどんどん凝縮されていく。なにに「ふっ」と軽く、微笑みを呼ぶチェーホフの奇跡。とってもとってもすばらしい演出、演技でした。

    ネタバレBOX

    ロシアの男はなんでこう死に急ぐのか。破滅へのあこがれは、永遠の謎かもしれません。

このページのQRコードです。

拡大