東京タイタニック 公演情報 東京タイタニック」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    わかりやすく、楽しい舞台
    舞台観劇初心者の私でも、爽快に笑えてとても楽しめました。
    今の世の中を生き抜くために、誰かのために生きていくために、
    かっこ悪くても必死にあがくんだ。「生」の価値観の違いを言い争う
    登場人物たちの想いのひとつひとつ…そして変化が、コメディの
    舞台の中に上手に描き出されていました。 

  • 満足度★★★★

    笑いのセンスと生きるというテーマの確立はお見事!
    実際にあった本当の話を書き下ろしたらしい。


    このらしい・・っつーのは実際に脚本家の三谷昌登にお逢いして例の如く、根掘り葉掘り聞いたのでした。




    んで・・本題


    ネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    1912年 「YMO」 の細野晴臣の祖父である細野正文は、日本人で唯一豪華客船のタイタニック号に乗船し、事故に遭遇して生還している。
    人種的偏見も手伝い一部では「卑怯な日本人」とのレッテルを貼られてしまったが、卑怯な振る舞いをして生還したというような事実は全くなく、濡れ衣であった。
    このため細野自身もYMOのワールドツアーなどの際に祖父の名誉回復に努力している。


    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E9%87%8E%E6%99%B4%E8%87%A3



    実際にあった事実を物語りにして戯曲化したところ・・上手いです。


    出演者全員がプロの集団って感じでソツが無く舞台なれしている感が。


    で・ヨクヨク観ると・・じーっとなっ!(・・)



    ぐはっ!(大吐血)

    カンペイ師匠が居るやん!(濱田嘉幸)大爆笑!


    西口プロレスの名物リングアナ・ぴんぽんず最高川本も・・






    この劇団、二人で京都から出てきて、東京でこのメンバーと客演を集めて作ったとのこと。。


    京都東映太秦出身の三谷昌登(みたに・まさと)を中心に結成し、統括制作に江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ、1894-1965)を祖父にもつ平井憲太郎(ひらい・けんたろう)が加わり、今回が旗揚げ公演となる。



    関西の劇団特有のコテコテさがなく、笑いにセンスがある。





    物語は豪華客船タイタニック号から奇跡の生還を果たした日本人が日本に帰る途中の船内で巻き起こすコメディー。



    全員が個性溢れるキャストで船内でのドタバタ劇。


    付け髭の船長が付け髭を盗まれたことから物語がややこしくなって勘違いによる展開がお見事!
    考えてみれば、同性愛も勘違いから起こり、ポイラー係の船夫が勝手に決め付けた親友に頼んだ内容も勘違いから違う方向に話が流れていってしまう。。
    単純な船夫とプライドの高い親友のやり取りもおもろい!



    こうゆうコメディーは安心して観られる他、最後の箇所では、きちんとテーマも盛り込んで観客をグッと引き込む。。




    なぜ、帰還したのか!日本の恥だ!と罵られるが言い訳をしない。。



    しかし・・

    言い訳を言わないのは生きることへの逃げだ。生きることに真剣なら間違いを正す為にも本気で言い訳を考えるべきだ!


    とのセリフがあり・・ここで考えさせられる。。


    とかく日本人は言い訳を否定する人種だが・・・これは日本人特有の土壌から生まれたものであり、海外では通用しない。


    言い訳をしない→肯定→断定され、海外ではすんごく不利になるんだよね。。

    実際、当人の細野氏はいっさい言い訳をしないで帰国後ひっそりと暮らしたらしい。。




    で、最後に妻と共に『私は生きたい』と吐くセリフ。



    感動でしょ。。





    っつーことで・・・ワタクシの中ではいい作品に巡り会えたっ!(^0^)



  • 満足度★★★★

    誤解が誤解を・・・。
    感動とまではいきませんでしたが、コメディーとして存分に笑わさせていただきましたぁ!!
    最後は、出航しちゃって終わりで良かった気もするのですが、さらに引っ張ってて、クドカッタ気もしましたがぁ・・・。

  • 満足度★★

    「観たい」の多数の投稿は組織票みたいで、どうかなぁと思います。
    観たあとから気付いたことだが・・・。「観たい」にある41件、期待値4.8 の投稿は、その殆どがこのためだけに CoRich に登録し「東京タイタニック」にだけ投稿して他には何も投稿していないような方で、まったくの組織票と思われ、CoRich サイトの本来の意図とかけ離れている気がして、いい気持ちがしない。
    そんな数字だけに惑わされてノコノコと観に行った私も、この数字がどういうことなのか事前に確認していなかったという点で愚かだった。

    作品は、タイタニック号に乗船していた唯一の日本人の話で、その点は事実を下地にして描かれてる。
    舞台は、救出された後にニューヨークから帰国する船の中という設定。

    宣伝文句にあるように、確かにコメディで、わずかばかりなれどうまい(感動系の)台詞も出てくるのだが、コメディの要素の使い方が私には馴染まなくていまひとつ。空回りしているというか。もういいからやめてよ~、というような箇所が散見された。
    意表をついた面白いシーンもあるのだがコメディとしての出来上がりにはネガティブな印象を持つ。
    しかし、(念のためネタバレBOX) であり、これをあくまでコメディで通すならば改稿して演出もつけなおすと再演にも耐えうる作品になると思う。

    役者陣は達者な方ばかりと見受けられたが、演出にせいか、全般に声を張りっぱなしで、小屋規模も考えて抑えもあればいいのにとも感じた。

    主題歌はオリジナル曲。聴いていてどこかで聴いたことがあるかも?と思ったのだがオリジナル曲とのこと。パクリ?かとも思うほどだけど、そんな風に感じるほどキャッチーな曲。なんとカテコでこの本人が出てきて唄ってくれて、これは嬉しい。

    ネタバレBOX

    しかし、主人公が帰国後に「生きて戻るなど武士道に反する」等の数々の非難を受け大変な目にあうことを、まだ帰国の途にある船内に登場する役柄にうまく織り込んで滲ませている点はうまく感心するところであり、これをあくまでコメディで通すならば改稿して演出もつけなおすと再演にも耐えうる作品になると思う。
  • 満足度★★★★

    強烈!万全の稽古で一気に魅せる「安定度抜群の佳作」
    初日のマチネ公演を観劇してきました!
    まず、率直な感想…
    約1時間45分の上演に、一切のたるみなし!さらには、全体を通して問題視するべき要素が見当たらなかったこと…初演にしてこのレベルは見事でした。

    芯のあるメッセージをしっかりと見据え、その上でコメディの味付けと融合させた巧みな脚本…。そこに6人の登場人物を演じる『確かなスキルを持った
    役者陣』が丹念な稽古を重ねながら作り上げた…そんな足跡がうかがえる、近年稀に見る良質な舞台です。役者陣個々に漂う独特の雰囲気というか個性が、上手く噛み合っていて、観る者にストレスを与えることなくラストまで引っ張っていく…これが江戸川プリンセスの持ち味なのか、この健闘ぶりには拍手を贈りたい。これからの作品を漏れなくチェックしていきたい…そんな楽しみを抱けるような劇団と出会えたことを、心から嬉しく思いました。
    素直に「面白かったね~楽しめたね~」と語りながら家路につける舞台…最高じゃないですか?

    ハリウッド映画としても超有名なエピソードである「タイタニック号の大惨事」のサイドストーリーとして物語の骨格を形成しているため、導入部のシチュエーション説明が簡易的な流れで済み、すぐさま「東京タイタニック」の世界に入って行ける…とても上手いつくりです。
    本公演のキャッチコピーの 『人のために死ぬのではない。…人のために生きる。』… 
    コメディ色がシリアスな展開を邪魔せず、バランス良い折り合いを見せ、観ている者にも納得のいく、整合性のあう着地に成功している。

    江戸川プリンセス…記念すべき再結成公演は、都合を調整してでも観にいってみる価値があると思います。今日の観劇で私は大ファンになりました。毎回必ず客席を訪れたいと思いました。今後の活躍に期待しています…がんばってください。

    ネタバレBOX

    かっこいいプロモーションビデオのようなキャスト紹介の映像が、舞台の冒頭とエンディングにインサートされていた。映画を意識した構成なのかもしれないが、かなり本格的で凝った編集をほどこしており、こんなところにもこだわりが感じられた。
    カーテンコールに、主題歌の生歌LIVEのサービスまであって、得した気分に…(これは初日だけかも)。

    冒頭の、タイタニック号唯一の日本人生存者である副参事と、日本への帰国に同伴することになる鉄道局の役人の、『奇蹟』をキーワードにしたやり取りだけが、全体の中でちょっとだけしつこく・難解だったような気がする。副参事と役人の人柄・人格描写のためのだとは思うが、ここだけはもう少しシンプルにして、ストーリー展開のスピードアップを図っても良かったかもしれない。

    ラストシーンで、映画「タイタニック」のジャックとローズが甲板に両手を広げて立つシーンを目撃していた…みたいなくだりには思わずニンマリ…。もっと映画からシーンや音楽をパクるのかなと思っていたけど、ここのシーンだけでしたね。かえって正攻法で好印象でした。

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