ウィンナー・ガラ 公演情報 ウィンナー・ガラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★

    うまいが飽きる
    印象に残らない作品が多かったが、「ルートヴィヒ2世白鳥の王」はすばらしい。時間、構成、技量から最後のライモンダは蛇足と思ったが、拍手の大きさからすると興行としては必要なようだ。もっと思い切ったプログラム構成ができるようになるよう、監督に期待。

  • 満足度★★★★

    充実したガラ公演
    元・パリオペラ座バレエ団エトワールのマニュエル・ルグリさんが芸術監督を務めるバレエ団の初来日公演で、客演を呼ばずにメンバーのみの出演ながらも、3時間半以上のヴォリュームがあり、充実していました。

    『バッハ組曲第3番』(ジョン・ノイマイヤー振付)
    赤系の衣装を来た5組の男女ペアによる作品で、水平に支えるリフトや「アリア」での極端にゆっくりな動きが象徴的で美しかったです。

    『アンナ・カレーニナ』よりパ・ド・ドゥ(ボリス・エイフマン振付)
    妻の不倫を疑う場面のパ・ド・ドゥで、ダークな雰囲気の中で繰り出される攻撃的な鋭い動きが印象的でした。

    『マリー・アントワネット』より(パトリック・ド・バナ振付)
    運命と名付けられた登場人物が現れ、アントワネットがギロチンで命を落とす物語で、運命を踊ったキリル・クルラーエフさんがダイナミックで良かったです。

    『スキュー-ウィフ』(ポール・ライトフット、ソル・レオン振付)
    ロッシーニの軽快な曲に乗せて4人がコミカルに踊る作品でした。ひきつったような不自然な姿勢やブルブル震える動きが楽しかったです。

    『グロウ-ストップ』(ヨルマ・エロ振付)
    モーツァルトの明るい曲とフィリップ・グラスの暗い曲の二部構成で、次々にフォーメーションが変わって行く様子が魅力的でした。

    『イン・ザ・ナイト』(ジェローム・ロビンズ振付)
    生演奏によるショパンの調べに乗せて、3組のペアがロマンティックに踊る作品で、しっとりした幸福感に満ちていて素晴らしかったです。どの組も良かったのですが、特にルグリさんとニーナ・ポラコワさんのペアが魅力的でした。

    『精密の不安定なスリル』(ウィリアム・フォーサイス振付)
    シューベルトの「グレート」終楽章に振り付けた作品で、フォーサイスさんにしては動きも構成もオーソドックスながら、ノンストップでハイスピードに踊りまくっていて単純に楽しめました。

    『ルードヴィヒ2世-白鳥の王』(パトリック・ド・バナ振付)
    プログラムの解説を読んでいないので勝手な解釈ですが、ルードヴィヒ2世が正気を失っていく様子を描いた作品と捉えました。精神世界を象徴する全身白タイツの女性と皇后の立場が入れ替わっていく描写が素晴らしく、久々にバレエで背筋がゾクゾクしました。ルグリさんの動きがとてもセクシーで格好良かったです。

    『ライモンダ』よりグラン・パ(マリウス・プティパ/ルドルフ・ヌレエフ)
    今回の公演で唯一の定番のクラシックバレエ作品で、セットがないので少々寂しい感じはあったものの、衣装や群舞のゴージャス感が楽しかったです。ライモンダ役を踊ったオルガ・エシナさんの動きが硬質な美しさを感じさせて素敵でした。

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