パパ、アイ ラブ ユー! 公演情報 パパ、アイ ラブ ユー!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
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  • 満足度★★★

    傑作戯曲だけに難しさも
    昨年、大好きな劇団だったクロカミショウネン18の新作公演「オセロ」がフライヤーまで出来上がりDMが届いたにもかかわらず、野坂実さんの突然の休筆宣言により、公演中止になったときのショックはいまだに忘れられない。

    当初は「休筆」とあるのみで納得できる説明もされず、長くHPはそのままに放置されていたが、最近、劇場での折込チラシで新ユニットやこの公演のことを知った。

    気になって久々HPを見たら、劇団は正式に解散したことが書かれていた。

    クロカミの元ファンとしてはいまも、一連の対応には納得できないでいるが、レイ・クーニーは大好きだし、ともかく新ユニットの公演を観ることにした。

    公演の内容については、ネタばれで。

    今後の上演作品はコメディに限らないのかもしれないが、このユニットでの活動が軌道に乗ることを祈らずにはいられない。

    ネタバレBOX

    レイ・クーニーのシチュエーション・コメディに相応しい立派な舞台美術。

    窓の外にはちゃんと雪が降っているのには感心した。

    デーヴィッド役の大内厚雄の第一声を聴いて、発声の確かさにまず安心した。

    レイの作品は主役に安定した演技力がないと成立しないからである。

    この公演に限らず、翻訳ものは、外国人独特のリアクションがあるので、「間」が非常に難しい。

    特にジョークの時が日本人俳優の演技の質とは相性が悪く、かなりの名優でも観ていて鼻白むことがしばしば。

    本作も例外ではない。

    オーバーアクションで台詞を言ったあとにわずかに「間」が生じるときに俳優が手持無沙汰の表情になるので、気恥ずかしく感じてしまう。

    特に前半は芝居のテンポがもどかしく感じられるのは否めなかった。

    演出の野坂実は、シチュコメはお手の物だけに、このあたりの克服を期待したいところ。


    デーヴィッドの同僚ヒューバートの唐沢龍之介はクロカミの番外公演で初めて知った俳優だが、実直で愛すべき人物になりきっていて敢闘賞ものの好演だ。大内とのコンビが成功している。

    同様に番外公演で注目した細見慎之介の警官もきっちりと演じていてよかった。

    入院患者の持永雄恵(名前から女優かと思っていた)、ヒューバートの母・蓬莱照子の老け役2人もいい。

    理事長のワダ・タワー、婦長の祖父江桂子もそれらしく見えるところが評価できる。

    隠し子レズリーの太田鷹史は大人の役は巧い人だが、16歳の少年役はミスキャストに思えた。

    研修医の熊倉功と役を入れ替えたほうがよかったのでは?と思った。

    熊倉はレイ・クーニーの戯曲の中の人には見えない。

    同様にデーヴィッドの元愛人ジェーンの稲野杏奈も日本の社宅にいる奥さんみたいで、役のイメージと違いすぎ、もう少し扮装に凝ってほしかった。

    これはクリスマスで外は雪が降っている設定なのに、出入りする役者の仕草にその季節感が出てないのが残念。

    戯曲がよくできているのだから、そういう細かいところが気になる。

    たとえば、デーヴィッドの妻(田所草子)がファー付コートを着て入ってくるのに、極薄のレース手袋で平気な仕草。

    レース手袋はコート下の服装に合わせてるのだと思うが、室内で冬手袋からはめ替えるくらいの演出の心遣いはほしい(戯曲のト書きには書かれていなくても)。

    ジェーンの服装も春先のような薄着だ。

    ヒューバートがマフラーを手に取る場面も芝居で汗だくなため、暑いが段取りでマフラーを掛ける表情になっており、寒い戸外に出ていく仕草ではない。

    台詞で面白おかしく見せても、俳優の仕草が段取りに見えたら、芝居と言うものは興がそがれてしまうのだ。







  • 満足度★★★★

    役者陣が魅力的!面白かった!
    個人的には、良い時間を過ごせた!
    なかなか笑えて楽しめた。
    上演時間2時間。

    ネタバレBOX

    <公演の印象>
    ・役者陣が魅力的!
    主役級の役者陣のスキルが高く、公演料から考えてお得感があった。
    ・面白かったがコメディーとしては、ちょっと長い。くどい感じがした。
    ・舞台セットがなかなか良かった。写真で撮りたかったな(笑)。

    <あらすじ>
    出世のかかった、名誉ある公演を約1時間後に控えた医師のもとに、
    19年前に不倫した看護婦が現れる。
    彼女は19年前、唐突に医師の前から姿を消したのだが、実は身ごもっていたのだ。
    18歳を迎えた息子の誕生日に、父親の存在を話したところ、息子が父親に会いたいと、母親の看護婦と医師のいる病院へやってきたのだ。

    そこからは、周りにかつての不倫がばれないよう嘘を繰り返し、ドタバタ劇がはじまる!
    嘘も方便?紆余曲折の末、同僚の医師が看護婦と結婚し、息子と一緒に暮らす流れになる。幸せな感じが漂い、なかなか良い感じになるのだが、実はこの同僚医師は、19年前に医師の奥さんと不倫していたというオチ。

  • 満足度★★★★★

    見せ場も多く、良くできた台本
    会場に入ると、季節外れのクリスマスソングが流れ、
    舞台上にはクリスマスツリーも。
    う~ん、やっぱり今の時期には合わないな、せめて秋から冬の間にやってほしいのに、と思った。

    ところが、いざ公演が始まると、なにしろ面白い!
    前にも他公演で書いたことがあるが、

    外国の台本って、1つは洗練されていて、それと、
    話が緊密にできていることが多いように思う。
    (もちろん、洗練されていなくて、かつ緊密でなくても
    素晴らしい作品はいくらでもあるのだが)


    「若気の至り」の発覚を避けようと、嘘に嘘を塗り重ねていく、
    しかし、他の人物が登場して、嘘がばれそうになると、
    さらなる嘘でごまかしていく…。
    まあ、それだけと言ってしまえば、簡単だが、
    あまりにおかしくて、笑い疲れるくらいであった。
    (「緊密」の話の余談だが、三谷幸喜の「君となら」などは、
    ただ嘘が塗り重ねられていくばかりでなく、
    ついた嘘が別の意味で事実と符合するなど、一層緊密かもしれない)

    そんなわけで、観終わった後は、何とも言えない爽快感!
    冒頭の季節はずれの違和感もどこかに吹き飛んでしまった。
    (でも、年末に観たら、さらに相乗効果もあったかも?)

  • 満足度★★★★★

    2回観ました!
    もうほんとに楽しくて笑い過ぎて泣けちゃうぐらい、最高の舞台でした☆
    今まで観たコメディの中で一番面白かった!
    こんなに舞台で笑ったことないってぐらい、皆さんの掛け合いも良かったし、楽しかったです(^o^)

  • 満足度★★★

    クリスマスプレゼントは...
    一度嘘をつくと逃れられない
    というのはこういうことだなーwwwと思いました。
    嘘から嘘が出て、また嘘が出る。その繰り返し。
    追い込まれていくモーティマー先生が愉快でした!

    素晴らしい舞台をありがとうございます**

  • 満足度★★★★

    物語は10時43分から
    約2時間の大騒動を面白く観劇。物凄い展開ながらちょっとエロかったりして。男は何時も女性の手のひらの上で転がっている位が丁度好いのかも。

  • 満足度★★★

    ピンチの連続
    嘘話をここまで加速度つけて拡げるかと、呆れるくらい。身から出た錆、なんだけどなぜか笑ってみていられた。
    最終的は大団円のドタバタクリスマス。

  • 満足度★★★★★

    楽しかった!
    スピードについて行けないとこもあったけと、物凄く面白くて、あっという間の2時間でした!

  • 満足度★★★★★

    いっぱい笑わせてもらいました。
    とてもとても楽しかった。
    お客さん全体のノリもよく、私は遠慮なく笑いました。
    クリスマスの時期ではないので、何故これ?って感じもしますが、あまりガッツリとしたクリスマスストーリーでもないので、そこまで気になりませんでした。

    当日券で、比較的前方の席で観させてもらいました。
    会場および開演時間も定刻で、気持ちよくスタートをきり、それだけで私は満足です。
    セットも立派で、美しく、あの1つの空間がホンモノに見えました。

    レイ・クーニーの脚本は比較的どれも長いので、しょうがないのですが、少し長かったかも?それでも、あまり時間を気にせず、役者の皆さんは良いスピードで駆け抜けたと思います。
    主演の大内さんを始め、実力がある方々で、見応えありました。
    公演時間は2時間ちょうどで、帰り道は時間割いて観て良かったーって思いました。

    唯一残念だったことは、劇場の冷房が効きすぎでした。
    座っていた位置が思い切りあたる場所だったみたいで、指定席だったので移動も出来ず、長袖2枚着ていても辛かったです。

    それでも芝居自体は文句なしの★5つ。
    これからもご活躍を期待したいです。

  • 満足度★★★★★

    海外戯曲の
    コメディに面白さを感じないので期待薄だったが、今年観た芝居の中で一番笑った。
    セットが豪華で素晴らしい。
    ウソにウソを重ねていくテンポの良さが秀逸で、2時間あっという間。
    ただただ笑って楽しんだ。
    これからも期待したい。

  • 満足度★★★★

    観客に疑問を抱かせずに駆け抜ける
    「ちょっと待てぃ!」な箇所が多々あり、観客に「んなワケねーだろ!」と思わせると「負け戦」になってしまう「実は難しい」脚本(私見)を見事に「走り抜けた」な感じ。
    かくて過去2戦の結果は1勝1敗だったが今回で勝ち越し。
    ただ、劇中の季節と公演時期に大きな隔たりがあるのがちょっと残念?

  • 満足度★★★★

    嘘から出たまこと
    ノンストップのドタバタが2時間、役者さんたちは大変だったと思います。家族のあり方も考えさせられる内容でした。

    ネタバレBOX

    デーヴィッドが最後正直に白状し、その上での銘々の判断だからマッいいかって。みんなハッピーになって、そして両成敗的にデーヴィッドも少し傷ついて。看護師長だけが誤解してちょっと可哀そうな結果になりそうですが…。

    良質のシットコムだとは思いましたが、やはり洋物は洋物なのか、誰がやっても洋物らしい喋り方になってしまうものなのですね。それに、クーニーの持ち味といえば持ち味なのでしょうが、ノンストップのあまり間というものが全く無く、面白いのですが2時間は疲れました。野坂さんだったらオリジナルに精を出された方が良いのではないかと思いました。

    ところで、なんかあのじいさんは要らないなと思いました。
  • 満足度★★★★★

    (^o^)
    テンポが良くて、次々と笑えました。
    個性全面出しのキャラが立ってて、とても楽しかった。

  • 満足度★★★

    貯水槽の愛
    もう少し短いコメディが好み。

    ネタバレBOX

    記念講演を数十分後に控えた医師・デーヴィッド(大内厚雄)の前に、18年前に不倫した元看護師のジェーン(稲野杏那)が訪れ、息子のレズリー(太田鷹史)を連れてきたという。輝かしい未来のため、嘘を重ねるデーヴィッドは、同僚のボニー(唐沢龍之介)に身代わりになってもらうが…。

    笑える箇所もあるけど、悪く言えばくどいと感じた。アメリカンなノリみたいなとこも口に合わないというか(いやイギリスなんだけど)。

    ボニーが、レズリーを息子として認めるところとかいい感じ。レズリーの喜びが純粋によかったし。一番最後のオチ、ボニーもデーヴィッドの妻・ローズマリー(田所草子)と不倫してた、も○。あと、理事長を演じたワダタワーは、いろいろ面白かった。動きはしっかりドタバタしてて面白い。
  • 満足度★★★★

    職人芸
     如何にも英国の無責任な笑いだ。無論、この国が侵してきた数々の侵略と差別に目をつぶれば、この手の笑いは、楽しいものだ。然し、現在も尚続く、多くの国際紛争の原因を作って頬っかむりし、「紳士」の国だと傲然と言い放つこの国に腐臭を感じる者をすら、笑わせる場面を随所に持つこの作品を通して、作品が我々の鏡でもあると気付く時、この笑いは苦いものたらざるを得ない。
     一方、大道具や小道具の使い方一つとってみても、緻密で見事な職人芸が活かされており、舞台としての技術は高い。

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