ごはんが炊けるまで(仮) 公演情報 ごはんが炊けるまで(仮)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-13件 / 13件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    茶わんチームを観劇。
    ホットウォーミングて終わった後、ほっこりしました。きちんと言いたい事も伝わりました。良いお芝居です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    湯のみチーム観劇。和室のセットが見事ですね。かなりややこしい家族の在り方の話。毒親やヤングケアラーなどの問題も含めて、色々と考えさせられるシリアスな側面と笑いが巧みにブレンドされていました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    湯のみチームを観劇。
    とても、面白かったです。

    ネタバレBOX

    それぞれに色々な事情を抱え、違和感がありながらも、こんな家族もありかな!?と思うほど、素敵な家族に描かれていました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最終日湯のみチーム観劇
    舞台セットは畳のある居間で
    出入りする人々~家族らの群像劇かな
    家族って血の繋がりなのか
    それとも心の繋がりで 築き上げていくものか
    いろいろと投げかけてきた作品でありました
    アンケート用紙に台と鉛筆付き
    95分の作品

    ネタバレBOX

    イトベ家は元々民宿だった家
    いろいろな家族~家庭の問題を抱えた人々が
    望んで疑似家族を形成する家にて
    説明での次男扱いさんが自分の本当の家族
    自分を溺愛過ぎる実の母親に会わせたくなくて
    理想としてる疑似家族に会わせて
    お茶を濁そうとして気付かれて失敗し
    他の家族の問題も噴出するも
    なんとか雨降って地固まる的な話に落ち着く
    という内容ですわ
    トランスジェンダーや障害者家族の子供とか
    いろいろブチこんできてましたが
    なんとかなりそうな明るい終い方は
    好感がもてました

    和室セットの居間で展開する物語
    セット右奥に吊り下げられていたカレンダーは
    現実の二月のもので作中も同じ流れの時間軸らしい

    主宰は茶色いクマさんみたいなオオゼキさん
    前説と次回予告の説明でラストにも出てはりました
    前説で言うに
    スマホを切らないでいると
    まぁ着信音とかは聞いたことあるけど
    Sirの「よく聞き取れませんでした」という音声が
    流れてくるとアドリブで何とか返す役者さんも
    さすがに困るとの事で初めて聞いた事案だったなぁと
    観劇はお静かにデスよね
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/02/03 (月) 16:00

     結婚をうっすら考えはじめたカップル、直人と結。
    ある日結にせがまれ、家族を紹介することになった直人。
    実家に招き家族だと紹介するが、その家族には何か違和感が、実家の家族とは真っ赤な嘘で、家族に対していろんな想いや問題を抱えている人達が集まり、年齢もバラバラな人達で構成される和式の家をシェアするシェアハウスではなく、各々が家族の役割分担を持つゆるい擬似家族だということが結にバレるまでのその場しのぎで何とか無理にでも結を騙しきろうと四苦八苦する直人たちのズレた会話が、劇前半から中盤にかけての、ハラハラドキドキ感満載のシチュエーションコメディで大いに笑えた。

     劇中盤から後半にかけては、擬似家族において長男を演じる智陽が実は離婚してたのは真っ赤な嘘で、本当はまだ奥さんがいた上、擬似家族で我儘でぶりっ子な典型的な、いや寧ろそんなに若くも見えないのに痛い末っ子役を演じる杏と2人で肩くんで楽しそうにベタベタと歩いているのを智陽の奥さんに見つかり誤解され、擬似家族がシェアする和式の家の中に居座られたり、それまで優しく可愛らしかった直人の彼女の結が、直人が自分を今まで擬似家族を実の家族と騙していたことが分かり、劇終盤において、それまで我慢に我慢を重ねていたが、ついにブチ切れ、擬似家族を構成している人達を徹底的に糾弾し、直人も追い詰めるという豹変ぶりで、今までとは打って変わって、激的な場面が幾度となく展開し、スピード感があって眼が離せなくて、擬似家族の人達のそれぞれの主張も飛び交い、なかなかの観もので迫力があり、思わず自分が劇中にいるかと錯覚させられるほど、作品世界に引のめり込んだ。
     あと、お隣さんの詩織がふてぶてしく、図々しく擬似家族の和式の家に居座って、長椅子に座ったり、漫画読んだりと他人の家なのに自由過ぎるのだが、何処か憎めない雰囲気で、観ているとついつい気になり、なかなか面白くて、原田桃さんが演じていたが、印象に残った。

    実は、結の両親は○○で、だからそれが悩みでなど、それぞれの余り他人に言えない秘密や問題を抱えていて、擬似家族という在り方を通して、擬似家族が使う家を通して、世の中で言う『普通』とは何かに鋭く切り込みつつ、大いに笑えるコメディとして楽しみ、多様な「家族」の在り方について考え、一般的なイメージや世間が押し付ける「家族」概念に疑問を持つことの大事さ、少数派の意見を排除しない共生社会について、この疑似家族と直人、結を通して、もっと私達の身近に起こりうること、或いは起こっていることとして考えさせられる物語だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感想遅くなりました。湯呑みチーム拝見しました。とても面白かったです。ここ最近の作品は続けて拝見させていただいてますが、どれも笑いあり涙あり心が暖かくなるものばかりです。本作も、少し変わった家族のでも、心かよう家族のいいお話でした。お父さんがこの家族になった理由が知りたくなりましたね。優しい時間ありがとうございました。次回作品も楽しみにしています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    「家族とは」という普遍的だが 当たり前すぎるテーマ、そこに「何か違和感」という興味を惹かせる。もっともこの違和感は、例えば 宮部みゆきの小説「理由」の設定でも用いられており、(ミステリー)小説ほどの牽引力はない。ただ 家族の強い結び付き といった先入観から一歩引いて俯瞰することで見え、考えさせるところが上手い。

    家族の物語は、その家族の数だけ物語があると言える。公演は、その一形態を描いており、むしろ優しく心温まる、そして居心地の良い場所なのかも知れない。古くて新しい家族をテーマにした公演、何となく小津安二郎の古き良き時代の映画を彷彿とさせる。その小津映画は映画館で再上映しており、時代が変わっても色褪せることなく楽しませている。本公演も同じような味わいが続くかもしれない。

    舞台美術は劇団員が作ったらしいが、神は細部に宿る というが本当に住めそうな造作。そこで巻き起こる騒動、典型的なスラップスティック・コメディとして描いており、分かり易く楽しめる。前半の小笑い・大笑い・失笑など笑劇といった観せ方から、中盤以降は この家族一人ひとりの事情や問題を点描していく。この家族に凝縮した諸課題は、多くの問題提起をしているよう。緩い雰囲気の中で強かな物語を構築している。そして何故 結が直人の家族に会いたいといったのか、その理由と激白によって物語が引き締まる。「笑劇」から刺激ならぬ「刺劇」になっていく変化、その印象付けが巧い。
    (上演時間1時間35分 休憩なし)【湯のみチーム】

    ネタバレBOX

    結婚を考え始めたカップルの直人と結。結婚すれば、その家族との付き合いも生じる。そこで 結は直人に家族を会わせてほしいと頼む。しぶしぶ 直人が紹介した家族は、役割分担を持った疑似家族である。もともとは民宿で居ついた人々が家族になり、自分にとって居心地が良い場所にしている。結は違和感を持ち、そして直人は何とか誤魔化しながら といったちぐはぐな対応を面白可笑しく描く。

    物語は、この家族以外の人間が加わることで動き出す。第一に、長男役の妻 佳澄が、長男役と末っ子役とが仲良く歩いているのを見かけ、浮気を疑いこの家に乗り込んでくる。誤解を解くまでの真の夫婦間の会話が、この疑似家族を成している意味を代弁しているよう。疑似家族の言葉では言い表せないコト、その雰囲気を味わうために夕食を共にすることに。第二に、疑似家族の家で暇つぶしのように漫画を読んでいる隣家の詩織の存在。実は父親が事故で要介助状態になり、母親だけでは心配で 何か事が起きたら直ぐ行けるように待機している。この外部の人たちの思いが疑似家族という存在を擁護しだす。

    一方、結の両親は生まれつきの障碍者であり、その環境下が当たり前だと思って生きてきた。ところが学生時代に友達から何気なく「結の家族は普通ではない」と言われ傷つく。どのような障碍かは明らかにしていないが、結という<通訳>を通じて<普通>に暮らしている。家族の在り方、多様性が浮き彫りになる。

    それぞれの役割と性格をしっかり立ち上げ、疑似家族を構成している。勿論、実家族と言われれば信じてしまうようなリアリティがある。疑似家族ゆえ、両親の強い口調も少なく、兄弟姉妹の真に迫った諍いもない。その居心地の良さが伝わるような雰囲気を演じている。両親役の飄々とした口調と振る舞い、似ても似つかない兄弟姉妹のすれ違いの会話、そして浮気を疑った妻の激高。そして結の心情を吐露するような激白が迫真の演技だった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    面白かったあ。
    これまで見たアクタージュのなかで一番!

    昔のホームドラマのようなテイスト。

    ネタバレBOX

    宮部みゆきの「R.P.G.」を連想させるような疑似家族の物語。

    それにしても「普通」って何でしょうね。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。『万引き家族』や『そして父になる』と本作の『ご飯が炊けるまで(仮)』で家族作品3部作ですね^^ 途中からかなり引き込まれました。あと、アフタートークがすごくよかったです。「ああ、そうやってキャスティングするんだ…」と思いました。それとオーディションのやり方も知れてすごく勉強になりました。

  • 実演鑑賞

    コロナ禍を経て ますます無関心・不寛容になったように思うが、本公演はそんな世態を逆手に取ったような家族の物語を描いている。説明にもあるが、「その家族には何か違和感が…」という、一般的な家族とは違うことを示唆している。この家族、そこにいる人々には何か事情があるようだが、その背景を深堀しない。その緩い繋がりこそが物語の核心であり現実の世態とリアルに結びつく。人とは関わっていたい、しかし深い付き合いはしたくない、といった心情が透けて見える。オーソドックスのような物語だが、そこに演劇らしい奇知を仕込んで観(魅)せる。観劇歴が浅い人でも楽しめる、まさに演劇らしいお手本のような公演である。

    家族の一人ひとりが抱えている問題なり悩み、その多様な提起の一つ一つが観客の共感・反感や違和感を誘う。小説における中間小説的な印象だ。勿論 小説のそれとは違い、いわゆる現実でもないが非現実とも言い切れない。そういう意味では、従来型の物語ではなく、かと言って突拍子もない物語でもない。演劇の醍醐味は、虚構の世界へ誘い込まれ堪能出来るかどうか。この公演は、「家族とは」という普遍的な問いを少し違った観点から切り取っている。家族という現実を描いているが、疑似家族という非現実=虚構の世界を紡いでいる。
    (上演時間1時間35分 休憩なし)【茶わんチーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、実に細かに造りこんでいる。出演者総出で作業したらしい。この疑似家族=磯部家の居間。十畳の畳、中央奥に襖戸、その上には欄間。上手に茶箪笥や電話台、中央に大きな座卓、下手は襖押し入れと床の間、そこに掛け軸と置物。いつでも住めそうな空間を作り出している。上手の鴨居の上に3枚の色紙。そこには「結婚後は出ていくこと」「己の器を持つべし(属人器の意)」「兄姉は名前のみで呼ぶべからず」という家訓めいたものが掛けてある。因みに 色紙の言葉の意味は劇中で語られる。

    結婚を考え始めたカップルの直人と結。結婚すれば、その家族との付き合いも生じる。なんと直人が紹介した家族は、役割分担を持った疑似家族である。
    長男役 智陽は、子供の頃 鍵っ子で食事も一人、結婚して家庭を持ったが 子供が生まれ食事もバラバラになった。その寂しさから離婚したことにして、疑似家族の元へ帰ってきた。長女役 実里は、同性愛者で親に認めてもらえず実家を飛び出して、以来帰っていない。末っ子役 杏は、実の家族では長女で、いつもお姉ちゃんだから と言われ我慢してきた。その反動で疑似家族の中では我儘言い放題の末っ子を演じている。そして直人は、母親が過干渉で何事にも口を出す。そして新たに妹役の恵美が来ることに…。それぞれの事情や問題が触れられるがあまり深堀しない。人にはいろいろな事情があり、それを言いたくない人もいる。同時に演劇的には、その余白のようなものが観客の想像力を刺激する。少し分かり難いのが、どうして独立した人間同士の共同体空間、いわゆるシェアハウスにしなかったのか。

    物語は、この家族以外の人間が現れたことによって、その疑似の姿がだんだんと明らかになる。まず 長男役の妻 佳澄が、智陽の浮気を疑いこの家に乗り込んでくる。次に 隣家の詩織、いつも疑似家族のもとでブラブラしている。実は父親が事故で要介助状態になり、母親だけでは心配で 何か事が起きたら直ぐ行けるように待機している。口で説明されても直ぐに納得は出来ない。そこで 疑似家族ならではの家族団欒を味わうため、夕食を共にすることに、それが「ごはんが炊けるまで(仮)」。ドタバタした1日の出来事を締め括るに相応しいラストシーン…大団円へ。

    結の両親は生まれつきの障碍者であり、その環境下での暮らしが当たり前だと思っていたが、友達から「結の家族は普通ではない」と言われ傷つく。結は自分という<通訳>を通じて<普通>に暮らしてきた。家族の在り方、多様性が浮き彫りになる。こちらの家族を主体に描いたならば、また違った問題点を炙り出した舞台になるだろう。出来れば そんな舞台も観てみたい。

    舞台技術…音楽は、場転換の暗転時に流れるだけで 敢えて抑えて会話劇を生かしているよう。照明は、その諧調が少なく 印象にない。あるとすれば、結が心情を激白する際、スポットライトで彼女の心情を効果的に際立たせているところ。なお、茶わんチームと湯のみチームでは、結の立ち位置が逆で、照明の照射も違う。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     茶わんチームを拝見。茶碗とも茶椀とも書かず開いた表記にしているのもグー。ちゃわんは、無論茶をいれたり飯を盛ったりする器だが、材料が陶磁器か木かを分けずに両方を含む表現になっているからだ。このような細部にも気を配った脚本である、見事という他あるまい。流石に10年を迎えたアクタージュの記念すべき作品と謂えよう。キャスティング、演出、演技何れも素晴らしい。断固ベシミル、華5つ☆

    ネタバレBOX


     舞台美術は、アクタージュの自作。いつも乍ら感心させる作りだ。今回の作・演は 坂井 和さん。脚本の設定が抜群だ。因みに脚本は設定が最も大切な要素だと考える。これが良ければ脚本創作は半ば成功、と言える程だ。今作の設定はその手本のような出来である。タイトルも作品内容に即した実に味のある深いものだし、設定の奇抜さが、通常我々が家族という概念で想像し続けている概念を根底から揺るがし炙り出す。傑作である。ラストシーンは、カットしても良いくらいの位置づけだ。然し演劇というものは、日常を描いていても非日常の世界である。もっと正確に言えば現実と虚構の当に狭間に存在する芸術なのだ。人形浄瑠璃の脚本セオリーにも見られるようにラストはあってもなくても良いくらいの表現にした方が良い。これは観客を現実と虚構の狭間から現実の日常に戻す為の創作者側の配慮である。このような点に迄気配りの利いた作品と観た。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    茶わんチームを観劇
    何だか隠し事が多そうな家族の正体が大方判明したところで、また新たな「何故?」が生まれ、その「何故?」をひとつひとつ解き明かしていくほどに考えさせられる事も増えていくという面白い構成

    ここ数年、主催の大関雄一さんと半々の割合で、今回の作・演出は坂井和さん
    ふたつ前の公演では出演者の竹下亘さんも作・演出されていて、いずれも3つの個性があるのと同時にアクタージュ節というか、アクタージュだけの空気感がしっかり存在している
    超リアルの芝居とはまた違って、描かれる内容によってはマイナスに作用する可能性もあるのだけれど、本作みたいに家族の多様性を描いた作品にはとても良い方向に作用していると思う

    拝見した回では公演後、全員参加のアフタートークが
    演出家に劇団員や準レギュラー、新顔の役者さん達が入り混じったアフタートークは、これまで観てきたどのアフタートークよりも生々しい面白さがあってとても良かった
    これもまさにアクタージュだけの空気感

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    湯のみチームを観劇しました。
    まずは劇場に入って、良く出来た舞台セットに驚きと感心でした。
    違和感のある家族の関係は?と、どんどん惹き込まれました。
    共感できる部分と、正直共感できない部分もありましたが、考えさせられる部分もありました。
    役者さん達の熱演も良かったです。
    面白かったです!

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