満足度★★★★
演劇
劇団・マームとジプシーの公演は観たことがなかった。
でも仕入れた知識による先入観で、なんとなくこんなタイプの演劇なのかなぁという見当はあった。
その上での感想だけど、思いの外、演劇でした。
表現のし方は抽象に過ぎたり退屈を誘うものがあるけど、やっぱり演劇っていうのは終わりまでで一つだと思うから頭半分は完全に飽きさせたりがっかりさせない程度になってればいいと思う。
試運転、盛り上げるところ、カタストロフィー、それらの時間的タイミングはエンタメの基本に忠実だったように感じた。また、伝えたいこと=テーマが一極集中している点は現代アート的だけど、それが明確に打ち出されてちゃんとアウトプット=表現されているのはエンターテイメントだし優れていた。
今日マチ子の漫画の雰囲気、というより、今日マチ子の内側にあるものを非常に上手く表現していた(と思える)点が素晴らしかった。投げやりでヒステリックな女子の姿、なまなましさ、突然の絶望、寂寥感など。この番外公演では敢えて一緒に作る、というコンセプトがあったはずで、成功していたのではないか? マームとジプシーは[にはか]ではない。
面白かった。
だけど、舞台のあれこれをきちんと出来るスキルがこの劇団にあるのかはまだ分からない。
小さなギャラリーに55席?を詰め込み、ステージは非常に狭く、最前列の観客の足の先だ。いわゆる座布団席(実際は座布団じゃない)が最前で、私は2列目に座った。視界良好。おかげで、青柳さんの涙が落ちていくのを見逃さずに済んだ。
けど、見えなかったら、どうかな?
冒頭からただただエクササイズをしていて、でも落ち着いたときにスゴイ名演があって、ちゃんと芝居をしているんです。人によっては、それがなかったら結構きついままに終わるかもしれない予感。
SNACでって割り切りの上での演出だろうけど、どんな場所でやるにしても全員になるべく完全なものを見せようとする姿勢は最後まで捨てない方がいいとは思う。公演する側の一般論。
けど私は観客としてどん欲で、そこら辺頼ってても仕方ないって思って席による不都合はもう自己責任でどうにかするつもりだから、いいよ。ギャラリーのパフォーマンスとかそんなもんだよ。
いろいろ言いつつ、
マームとジプシーさんたちは
大きな劇場での照明の使い方や動線の作り方など
意外とちゃんとしてるんじゃないかなって気がする。
次が観たい。
満足度★★★★
男が思い描くファンタジーとしての「生理」
女学生二人が学校を抜け出し川を下り海まで歩いていく話。
女同士の喧嘩の最中に生理が始まり、教室に血を垂らしたまま立ち去る女学生役の青柳さん。
「太ももに経血がつーっと伝い、床を赤く濡らす」という描写はよくマンガなどで散見されるものの、そんな女性、少なくとも僕は人生で一度も観たことがない。観たことがないことにかけては「転校当日にパンを咥えたまま走る女子学生と道路の角でぶつかる」のと同じくらい。イッツ・ア・ファンタジー。
満足度★★★★
可愛いのに体育会系
上演時間55分と聞き、はりきって最前列に。女子高生を演じる女優さん2人、すごいがんばってた。今日マチ子さんの絵も可愛いし、音楽も良かった。漫画や絵のファンがパフォーマンスを観に来られて、客層がいつもと違うのって素敵なことですね。「cocoon」買って帰りました。
満足度★★
なにもない
後方に座ったせいもあるが、寝転ぶシーンが多く姿が見えない。
絵とのコラボがあるおかげで理解は出来るけど…
話も何も見えなかった。
青柳さんと絵だけが良かった。