夫婦 公演情報 夫婦」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/12/07 (土) 18:00

    ハイバイでの2018年8月のシアターウエストでの公演を拝見しているが、まったく違う色彩を纏っていて、受け取ることも少し違った。抽象的だった岩井さんの演出/舞台美術のハイバイ版と違っていて、こちらも抽象的なのだけど、舞台のサイズ、客席との距離の違い、そう言ったことに加え、俳優の姿の見せ方の違いが大きいのかと感じた。ストレートに心に届く上演だった。

    9人の演者の在り方に目を見張る。広いとは言えない王子小劇場を巧みに使う動線を活かし、映像を絡める演出と、インパクトを持つ色彩と意匠の舞台美術、動脈と静脈。トータルで素晴らしい上演だった。

    夫婦として一緒に 40年程になるけど、カミさんのことは判ってないことの方が多い。お互い判り得ないのだ夫婦とは。こんなに近い存在なのに、それが人と言うものなのだと思う。

    子供達に拳骨で手を出す大正生まれの父を見て育ち、そうはなるまいと思ってそうしてきた子育て。重ねながら見た。

  • 実演鑑賞

    鑑賞日2024/12/07 (土) 18:00

    創設間もないユニットで、もちろん初見。ハイバイ2016年の作品を、達者な役者陣を集めて上演して、心が削られる場面が多く、覚悟を持って観るべき。107分。
     ハイバイの岩井秀人が、医師だった父との記憶を辿りつつ、母と父の関わりを舞台化。暴力的だった父が肺癌で死にそう、という連絡を母から受けるシーンで始まり、憎んでいた父の死を巡るあれこれに、回想を加えた展開。観ていてシンドクなる場面も多く、ストーリーもそうだが、役者陣が巧すぎてリアルに見えるし、かなり心を削られる。事前通告してほしかったなぁと思う(鵺的なら必ずやるレベル)。夫婦の不思議を巧みに描いているとは思うし、父(山森)と母(菊地)は前から観てるが、さすがに巧い。モニターを使った演出はどうかなと思った。
     席がL字型で、右ブロックと左ブロックで見え方が違うのだが、入場時にもそういった説明はなかったし、これも事前に通告をしてほしいところ。

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