劇王IX 公演情報 劇王IX 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    劇王Ⅸ・決戦終わって
     「劇王Ⅸ」観ました。

     平塚さん「鹿」で勝利、第9代劇王に。人物の抱える心理、ことばでの世界づくり、空間仕切りが見事。昨日は劇世界のシュールな全体像が、今日は個々人の抱える事情が際立って見えました。やはり深い。

     塚田さん「シュガーレス・ガール」は、これをやりたいという動機の強さが純粋に光って見えました。厳しいテーマに対し、ある意味危険なまでの直球勝負。審査員講評での示唆が興味深かったです。

     宮谷さん「ハウス」、名古屋で他に類を観ない独特なスタイルを確立。ただ、心情面ではいまいちのめり込みにくい(KIMYO前回公演を観た時もそう)。これは芝居に求めるものの違いだと思います。見せ方は巧み。

     他の地域から来た方々は、劇王について「アットホーム」「一丸となってる」
    「いいユルさと真剣さ」などコメントされてました。来年は第10回記念、全国から勝ち抜いたつわものが集まって、歴代劇王と戦うそうです。皆さま注目を!

  • 満足度★★★★

    ゆるさかげんがイイ!
    ゆるさかげんが、とても魅力的な企画だった。
    本編の20分×3本は、いずれも見応えがあった。
    チケット代1500円はおとく。

    平塚 直隆  『 鹿 』 だけ、感想を。

    ネタバレBOX

    20分、短編不条理作品の良作という観劇後感。
    おもしろかった。
    三作品の中で、この作品に、迷わず投票。

    修学旅行、鹿の観光地。舞台は修学旅行のバス車内。
    ひとりの生徒が、バスから出ようとしない。バスに残る運転手とふたりに。
    運転手は生徒をバスからだそうとするが、生徒は出て行かない。

    微妙に噛み合わない会話のズレ、時に笑いを誘いながら、そのずれは拡がっていく

    やがて、生徒の目には鹿に教われる生徒や先生の姿がうつる。生徒の妄想のような言葉と
    会話、そこに運転手の過去もオーバーラップする。

    引きこもりの生徒とおそらく離婚による娘との離別、完成度の高い脚本が、二人の孤独性を巧みに浮かび上がらせて行く。

    舞台を通り過ぎる、赤い服の女の子の存在が、二人だけではでてこない、演劇的な複雑性、深みを作り出していた。


    (審査員の大西さんは、動物パニックホラーっていってたと記憶)

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