炎恋 公演情報 炎恋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    家族と恋愛の話。自分にとっては、入り込みやすい世界観でした。ディテールに分かりにくい所もありましたが、全体的にスッキリとした印象でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    心の奥深くに響く心情劇。魅力は、珠玉の台詞が鏤められ抒情的な感じ、しかし なぜか指の隙間から言葉がポロポロと零れ落ちてしまう。言葉・台詞に酔いしれたと言ってもいい。逆にインパクトある言葉がなく、印象が弱いといった感じがする。惜しい。

    女優7人が 横一列に並べた椅子に座り朗読する。大きな動きはなく言葉と表情で紡ぐ。7人は姉妹であったり幼馴染または飼い猫などで、その関係性はバラバラで 当初演じている性別も判然としない。登場する人間や動物が、自分の思いを正直に言えなかったり、相手の気持ちを推し量ってしまう。その結果、自分の気持ちに正直になれない、要は本音で語ることが出来ない。本音と建前という遠慮の世界で生きている。そこに生き辛さが浮き彫りになってくる。

    公演の魅力は、夫々の関係性の中で語られるドラマ、それを情感豊かに朗読する。時に語っている人物を皆が凝視するように覗き込むため姿勢を変えたり、逆にそっぽを向くような仕草。また舞台後ろの暗幕を利用し、色彩豊かな照明を巧みに諧調し、情景と状況を描き出す。
    (上演時間1時間20分)【恋チーム】

    ネタバレBOX

    横並び…上手から先生・幼馴染・久遠・君・妹・猫・姉の順で台本を持って座る。
    物語に脈絡があるのか分からない。別々の話が入れ子のように紡がれているが、複雑な人の思いと関係性は伝わる。

    葬儀は、故人との関係にもよるが 一般的には悲しいもの。物語では、お葬式で二人だけが泣けなかった。その違和感のようなものを契機に、他の出来事や関係性を次々に膨らんませていく。泣いていなかったのは、君と久遠の二人。全員女優であるから登場人物は女性という先入観を持っていたが、そうではないようだ。例えば衣裳で、君は白地のワンピース、久遠は黒のパンツスーツ、猫は耳付きの白い帽子とボアスリッパ等、外見をそれらしく観せていたが、すぐには気が付かない。

    久遠と幼馴染は 文字通り幼い時からの友達、いや少なくとも幼馴染は久遠に恋愛感情を抱いていた。しかし別の女性と結婚することにした。二人は同性愛かと思っていたが、幼馴染が結婚する相手が妊娠していると告げた。久遠は中性的な雰囲気を漂わせており演技上手だ。

    姉と妹は文字通り実姉妹。妹は、何らかの事情で家を出て暮らしている。姉妹間で何らかの確執があり、関係が好くない。その原因・理由がハッキリしないのが惜しい。

    姉をはじめ何人かが心を病んでいるようで、先生に相談している。当初、先生は占い師 もしくは電話相談者のような印象を持っていたが、心療内科医として考えれば納得。

    そして猫、久遠の飼い猫のよう。猫は 人間の寂しさの慰み物に、そんな冷めた目で見ている。猫の客観・観察的な立ち位置が物語を落ち着かせる。

    全員が直接または間接的に繋がり 物語を紡いでいく。それを静寂という対話、皆が同時に喋るような雑音の違いで聞かせる。そこに心情と日常(世間)が溶ける様に交じり合う。まさにHSP傾向のような、他者との心の境界線が上手く保てない もしくは歪んだ関係が浮き彫りになる。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても迫力のある朗読劇でした。動きはないのに感情が溢れる素晴らしい演技。まさに身体を動かさなくても演じられる証明のような素晴らしい舞台でした。姉妹の和解シーングッときましたね。実に見事な演技でした。見るべき作品ですね。よい時間を過ごせました。

  • 実演鑑賞

    良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    身体表現を伴う劇ばかり観てきたため、最初は物足りなさを感じましたが、劇が進むに連れて、「あ、この内容は、この表現が最適かもしれないな」と思うようになってきました。そう思わせたのは、台本のかなり緻密な心理描写であり、また、語り手の優れた表現力ゆえのものだったと考えます。 
    自分や相手の心持ちを否定しながら、またそれを反転させて肯定しながら、自身でさえつかめない「自分」を壊し、再生していく「疲れる」作業の1時間半でした。(笑)見終わったあと、清々しい気持ちにさせたのは、見事だと言わざるを得ません。ありがとうございました。

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