実演鑑賞
満足度★★★★
家族と恋愛の話。自分にとっては、入り込みやすい世界観でした。ディテールに分かりにくい所もありましたが、全体的にスッキリとした印象でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
心の奥深くに響く心情劇。魅力は、珠玉の台詞が鏤められ抒情的な感じ、しかし なぜか指の隙間から言葉がポロポロと零れ落ちてしまう。言葉・台詞に酔いしれたと言ってもいい。逆にインパクトある言葉がなく、印象が弱いといった感じがする。惜しい。
女優7人が 横一列に並べた椅子に座り朗読する。大きな動きはなく言葉と表情で紡ぐ。7人は姉妹であったり幼馴染または飼い猫などで、その関係性はバラバラで 当初演じている性別も判然としない。登場する人間や動物が、自分の思いを正直に言えなかったり、相手の気持ちを推し量ってしまう。その結果、自分の気持ちに正直になれない、要は本音で語ることが出来ない。本音と建前という遠慮の世界で生きている。そこに生き辛さが浮き彫りになってくる。
公演の魅力は、夫々の関係性の中で語られるドラマ、それを情感豊かに朗読する。時に語っている人物を皆が凝視するように覗き込むため姿勢を変えたり、逆にそっぽを向くような仕草。また舞台後ろの暗幕を利用し、色彩豊かな照明を巧みに諧調し、情景と状況を描き出す。
(上演時間1時間20分)【恋チーム】
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても迫力のある朗読劇でした。動きはないのに感情が溢れる素晴らしい演技。まさに身体を動かさなくても演じられる証明のような素晴らしい舞台でした。姉妹の和解シーングッときましたね。実に見事な演技でした。見るべき作品ですね。よい時間を過ごせました。
実演鑑賞
満足度★★★★
身体表現を伴う劇ばかり観てきたため、最初は物足りなさを感じましたが、劇が進むに連れて、「あ、この内容は、この表現が最適かもしれないな」と思うようになってきました。そう思わせたのは、台本のかなり緻密な心理描写であり、また、語り手の優れた表現力ゆえのものだったと考えます。
自分や相手の心持ちを否定しながら、またそれを反転させて肯定しながら、自身でさえつかめない「自分」を壊し、再生していく「疲れる」作業の1時間半でした。(笑)見終わったあと、清々しい気持ちにさせたのは、見事だと言わざるを得ません。ありがとうございました。