ことほぐ 公演情報 ことほぐ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    実によかった
    幸せと不幸は表裏一体。行き当たりばったりで、他力本願的な妊婦さん達の話は考えさせられることが多く、実によかったです。次の公演も観たいですね。

  • 満足度★★★★

    考えさせられる
    幸せなはずの妊婦達が、実は様々な問題を抱えていて、未来への不安で一杯だったが、現実を受け止めて成長していく物語。
    子供から大人への成長を、北海道の2部構成の盆踊りを使って巧みに表現したところが素晴らしい。

  • 満足度★★★

    貧乏妊婦さん達の悲喜劇でした
    貧乏な妊婦3人がアパート201号室にて繰り広げる人生劇場。
    強かさや甘え、打算や許容などいろいろ綯交ぜにしながら。
    前向きな姿勢が評価できる舞台でありました。

    <90分>

    ネタバレBOX

    舞台入り口と奥の前後席で中央が舞台上となりますが、
    ローマの円形劇場みたいで面白い。
    (大きなセットとしては電信柱とブランコくらい)
    (ちらほら空席あり、全体で30人ほどの観客でした。)

    バツイチで不倫で妊娠して、認知もされていない201号室家主の愛子。
    いろんな男と遊び歩き、妊娠告げたら全員逃げてしまったエリコ。
    エリコの姉で旦那の暴力から逃げてきたサトミ。
    アパートの隣の部屋の住人で、
    無職で楽しみが自分より貧乏で惨めな隣の3人妊婦の話だけという杉田君。
    妊婦達は米があるが(電気も大丈夫)水道が止められてご飯が食べれず、
    杉田君に水を貰ったりして話は進む。
    場所は北海道で、お盆の盆踊りのある1日の話です。
    お腹の空いたエリコが屋台の焼き鳥を盗んできます、
    盗みはいかんと同室の二人に叱られますが反省が薄いエリコ。
    そこへ愛子の兄英一がハワイの新婚旅行から、
    お土産もって部屋に来ますが。
    ゲイであり祝福されたカップルではありません。
    そして焼き鳥200円分盗まれたとエリコの後をつけてきた、
    エリコのバイト先の上司、山下が来ますが。
    サトミの機転を利かせた攻撃(エロ系でした)で敗退、
    追加の焼き鳥まで注文したりします・・。
    またサトミの暴力=DV夫がアパートを突き止めて乗り込んできます。

    いろいろな葛藤の末、サトミは離婚を決断し実家に戻ることを決意。
    エリコにも身の振り方を考えるように促し、
    皆で盆の踊りに興じて終幕です。

    働く意思が強くとも無職となっている杉田や、
    水道が止められてるので、水汲みに行く事を決意するエリコ。
    食事3回とするところとか、実際に炊飯器でご飯炊いて。
    白米だけを食べる貧乏なシーンはオカシ味と面白味がありました。
    でもなぁ、実際米よりも麦の方がはるかに安いし。
    たかが公園とかでの水汲みをプライドが邪魔するようでは、
    愛子の貧乏も甘いなぁと感じたねぇ。
    試食コーナーで食いつなぎ、
    足りない分はペットフードでも購入するとか。
    底辺さが薄かったのが残念でした。
    (日に2食にしてペットフードで過ごした事あります=実話、
    味が薄いので寿司コーナーのパック醤油などで味足してました。)

    パンフにはありましたが、
    北海道の盆踊りについて東京公演では劇内で言及しても良かったのでは?
    と感じました。

    追伸 やはり手袋は「はく」のですかねぇ
  • 満足度★★★★★

    自分で立つ
    「生きさせろ」と世間に向かって迫るような熱い前向きなメッセージ、その腹のくくり方、その力強さはどっしりとして美しい。今の境遇は誰のせいでもない、自分のせいだと思わされる風潮はずっとずっとあるけれど。そうは言っても生きていかないといけないし、誰に文句言っていいかわからない。こうでなくてはいけない現実なんて決まってないし、でもうまくいかないことばかりだけど。世の中の押し付ける希望に抗いながら、自分の心に立つ生き方を必死に求める登場人物たちに勇気付けられました。

  • 満足度★★★★

    おかずはないが飯はある
    本来めでたいはずの妊娠を誰からも祝福してもらえない3人の女が
    ひとつ屋根の下で貧乏共同生活をしている。
    根拠のない希望を食い散らかして、絶望を蹴散らして
    生まれて来る子どもと2人分あがきまくる女たちに、私はいつしか寄り添っていた。

    ネタバレBOX

    劇場へ入ると、舞台を挟んで奥と手前に向かいあうかたちで客席があった。
    奥の客席へは黒い敷物の上を歩いて舞台を横切って行く。
    舞台中央が3人が共同生活するアパートの部屋。

    北海道の盆踊りには「子供の部」と「大人の部」があり、曲も踊りも違うのだそうだ。
    隣の公園からその「子どもの部」の盆踊りが流れて来る部屋で
    お腹の大きい女3人が元気に喧嘩している。
    水道代として渡した2千なにがしのお金でピザを食べてしまったさとみ(のしろゆう子)を
    その妹えりこ(柴田知佳)と家主である愛子(菜摘あかね)が責めているのだ。

    愛子は不倫相手の子を妊娠している。
    さとみはDV夫から逃げて来て別れたいと思っている。
    えりこは誰の子かわからない子どもを産もうとしている。

    いやー、落ち込んだり文句言ったりしながらもたくましいやね。
    一環して「産むのだ」ということに迷いが無い(妊娠初期には迷ったかもしれないが
    結果として産むと決めた)、後悔する発言が皆無であることはすごいと思う。

    社会のせい、相手のせい、自分のせい・・・たぶん全部あるだろうが
    “複合貧乏”みたいなこの状況をどう見るか、その視点によって道は決まりそうだ。
    役所へねじ込むか、相手に慰謝料を要求するか、プライドを捨てるか。
    3人はそのどれをもしないで「妊婦が幸せじゃないなんておかしい」と憤り、
    「私たちは貧乏じゃない」と呪文のように唱えている。

    多分ひとりではこの状況を受け容れられないだろう。
    だから3人は喧嘩しながら、「出てけ!」とキレながら、それでも一緒に丸くなって眠る。
    親切ごかしに近づいてきた隣人(加藤智之)の、“自分より下を見たかった”という告白に
    ようやく誰かのせいにしている場合じゃないと目が覚めて
    さとみは離婚を決意、一番行きたくなかった場所、実家へ頭を下げて戻ろうと決める。
    えりこはパートナーが必要だと、自分達を下に見て喜んでいた隣人に
    「この子の父親になりませんか?!」と言ってみたりして相変わらず懲りない女だ。

    出演者全員の盆踊りが賑やかに繰り広げられ、ひとり、また一人と舞台を去って
    愛子だけが取り残されたように佇んで終わる。
    盆踊りが「子どもの部」から「大人の部」に移って、
    時間の経過と地域性、妊婦たちの変化が映り込んでとても良かったと思う。
    照明がまたとても繊細で効果的だった。

    妊婦は皆孤独だが、救いが無いわけではない。
    愛子の兄や、えりこのバイト先の上司だって優しい人達で心配してくれている。
    文句言いながらもさとみの実家は助けてくれるだろう・・・。
    社会を代弁するような隣人の無職男だって、水は提供してくれる。
    この男を含めた4人が、おかずも無しで白いご飯を食べる場面が良かった。
    米と水と、互いにあるものを持ち寄った結果の白いご飯だ。
    全員丁寧に「いただきます」と箸を取って無言で食べた。
    本来あるべきおかずはないが、白いご飯はあるじゃないか・・・。
    切ないながら希望が見えて、何だかちょっとほっとしたのだった。

    「ことほぎ」「ことほぐ」と来て、次は何だろう?
    「ことほいだら・・・」どうなったのか、続きを見てみたい気がする。
  • 満足度★★★★★

    幸せとは相対的な物なのかもしれない
    一見、不幸せのように見える。

    ただ、よくよく考えてみると、不幸せとばかりも言えないように思う。

    幸せは相対的なものだから、
    一見、不幸せにも見えるが、それを外から羨ましがっている存在も、
    きちんと存在する。

    また、過去の筆者の作品を観た感想から、
    この作品が単純な
    『幸せ・不幸せ』
    の構図ばかりでないことも分かる。

    登場する女性は、一見、3人。

    ただし、冷静に観察すれば「女性」がもう一人存在する。

    ネタバレBOX

    実際の同性愛者の心理と言うのは、自分には不明だ。

    ほとんど接点が無いからだ。
    (仙台貨物の「芸スクール漢組」にでも入学すれ分かるのかもしれないが死んでも入らん(笑

    ただ、筆者はこの物語に登場する一人の同性愛者に、
    女性の心を持った男性を配置したと自分は受け止めた。

    そういう意味で、登場する女性は4人だ。

    つまり、女性の心を持った人が4人。
    また、男性の体を持った人が4人。
    登場人物は7人(ややこしいな

    一見、男性4人の女性3人で男性が多いように見えるが、
    実は(ほぼ)同数だ。

    女性(の体を持った)3人は、妊娠している。

    一見、不幸なようだが、
    冷静に考えてみれば、
    妊娠できない男性の体を持った女性(の心の持ち主)のほうが不幸だと思う。

    女性3人は、それに気づかないふりをして、
    自分たちの不幸に集中している。

    そのことを認めると、
    「自分たち妊婦こそが最も不幸である」
    という共感の前提が崩れてしまうからだ。

    女性たちというのは、
    自分たちの共感を妨げるものに対しては、残酷である。

    ただ、その同性愛者の男性も、
    女性のその本質に対し、おそらくは女性たち以上に敏感であるため、
    深くは追求しない。

    女性である筆者は、
    まずその特質を描きたかったのではないかと思う。

    即ち、自分たちの大きな幸福に気付かず、
    目の前の不幸に集中する妊婦たちをだ。

    考えてみれば、
    お金持ちの旦那を見つければ幸福か、といえば
    そんなはずはないことに気づく。

    つい先日も、家の近所の金持ちの家で、
    母親が小さな子供を虐待して殺したばかりだ。

    子供を一人きりで苦労して育てなければいけない、
    というのは、
    一見不幸にも見えるが、
    良く考えれば逆に、
    子供に一生懸命自分が頑張っている姿を見せられる、
    ということでもある。

    本来は二人で分かたなければならない子どもの感謝が、
    自分一人に向けられることを考えれば、
    それを絶対的な不幸と捉えるのは早計だと思う。

    経済的に恵まれた中で子供だけに愛情を向けるより、
    ご飯を食べさせるために一生懸命に外で働く姿を見せる方が、
    子供の心には良いのかもしれない(学力はともかく

    幸せ・不幸せというのは、相対的なものだと思う。

    自分が不幸せだと思っても、
    きっと近くでそれを羨ましいと思う人間も存在する。

    別に、母子家庭は意外と幸せである、と呑気に考えている訳ではない。

    自分は昔見た景色が忘れられない。

    学生の頃、どこかの施設に見学に行ったとき、
    隣の建物の窓から無邪気な顔が覗いていたのにふと気づいた。
    でも、窓の中は真っ暗でほかにひと気も無い。
    自分は、その子に似合わない部屋の冷え切った荒涼とした様子にびっくりして、
    表に出たときそこが母子家庭の人の入居している施設だと知った。

    自分の先入観などもあるのかもしれないが、
    その時(あくまで自分が勝手に)感じた寂寥感と、
    舞台の上の風景は、似ていても全く違ったものであるように思う。

    舞台上には、ぶっきらぼうな口調で実は心配している、
    近所のオッサンや兄や、心配してるのかなんだかわからない
    アパートの隣の住人や、
    これはたぶん母親じゃなくて子供だけ心配してると思われる
    暴力夫などがいる。

    お金はないかもしれないが、
    とりあえず今日のご飯は食べられた。
    (食欲がキーワードになるのが筆者の脚本の特徴であると思う

    おなかの中には幸せがあるのだけれど、
    一人では不安で、
    支え合って、
    自分たちは不幸だと大声で言って、
    おなかが空いて、
    ご飯をたべて。

    ・・・あ、これって女性だね。

    女性たる筆者が眺める、
    ずるくてわがままで早とちりで自分勝手で、
    でもおなかがいっぱいになれば結構何とかなりそうな気がする、
    男性よりずっと逞しいっぽい、
    女性たちの姿なんだろうね。

    きっと筆者は次また生まれ変わっても女性が良いっていう気がする(笑


    ・・まぁ、自分は女の人たちは本当すげぇなって思うけど、
    次生まれ変わった時も
    気ままに虫捕まえたりしていたいから絶対、男のままが良いけどね(笑

    (最近舞台見ても頑張って全部感想書く時間が無いから今回は特に頑張って書いてみた(笑
  • 満足度★★★

    変わらないのは盆踊りだけ
    昔と同じことをやっていていいのか、先の見えない現代の不安が反映された作品ではあるが、彼女たちは・・・(以下ネタバレにて)

    ネタバレBOX

    墓穴を掘ってないか?自己チューだし、他人に対する想像力がなさ過ぎる。第一不倫相手、DV男、誰だか不明男の子供なんか生んで幸せか?生んだ後の子供の事もあんまり考えてないみたいだし。あまり共感できない人たちだった。
  • 満足度★★★★

    妊婦の聖域
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    チラシ裏を見るに、過去の公演のほうが舞台が広かったのかな。ジャングルジム無かったし。

    ネタバレBOX

    三人のワケあり妊婦の話。

    愛子(菜摘あかね)…アパートの借主。さとみとえりこと同居する。正社員。不倫の結果妊娠。ひとりで生きるというが、生きていけないし寂しいことを理解している。
    さとみ(のしろゆう子)…若干チンピラ気質の妊婦。無職。DV夫から逃げてきた。
    えりこ(柴田知佳)…手癖の悪い妊婦。アルバイト。誰が父かわからん子を妊娠するbicchiでちんちくりん。男を見る目がないのか、無職の隣人・杉田(加藤智之)に惹かれる。

    三人とも問題を抱えた妊婦で、貧困とともに社会的弱者である。そんな三人が文句いいながらも安心を得ようと、自尊心を支えようと、壁の薄いアパートの一室に身を寄せる。そこに踏み込む男性(社会)の図。立場が悪くなると出ていってと排除しようとする愛子。杉田の告白で、どうしようもない現実を見つめる三人。その時、ご飯が炊き上がり、4人で卓を囲み白米を食し、未来への活力を見出す…そんな話。

    理解されない寂しさと今の自分らの状況は自分らだけのせいではないという逃げを暗に発する妊婦らは、自分のせいだという杉田の発言でちょっと変わったかなと思わせる。ただ、愛子は、ラストの踊り後、一人舞台に残りやはり独りなんだという印象を持たせた。

    弱者やマイノリティを一室に集め、社会の一端を俎上にあげ、社会の歪みとか、貧すれば鈍するって人間の性質を上手く魅せてくれた。
    ちなみに、DV夫はもうひと波乱起こすかなと思ってた。また、妊婦を材料にしたわりに母性を感じさせないのはあえてなのか。「妊婦」というより「女」という意識が強かった。
  • 満足度★★★★

    貧困
    悲惨

    ネタバレBOX

    不倫して妊娠した女性のアパートに姉妹の妊婦が居候。とある盆踊りの夜の三人の妊婦を巡る90分間に亘るお話。妊娠したもののDVの夫から逃げている姉に金が無いのは仕方ないとして、行きずりの男としまくって妊娠した妹もバイト生活で金が無く、アパートの主も休職中で金が無い、隣の部屋の男も金が無い、お先真っ暗な話です。

    広場で焼き鳥を焼いているおじさんを浮気騒動で脅して焼き鳥をせしめるなど理不尽なところもあり、妹が隣の部屋の男性に家族になろうと持ち掛け、それに乗れば不条理的な展開にもなったのでしょうが、現実はそんなに甘いこともなく、時は過ぎていきます。

    どうするんでしょうね。金が無くてもお腹は大きくなる、ああ悲惨。

    前の日に観た『マンハッタンの女たち』とは大違い。週末、三人の女性がお洒落して集まって酒飲んで男の話をして、そんな時代はどこへ行ってしまったのでしょう。こちらは三人の妊婦が集まって食事の心配をしている、ああ貧困。

    ところで、料金不払いの場合に電気とかガスに比べて生命維持に直結する水道は一番最後に止められると聞いたことがあります。もちろん現金で支払っていてたまたまそうなったのかもしれませんが、違和感を覚えました。

    ですから、本来ご飯を炊くのは隣の男性の部屋ではないかと思ったりもしたのですが、それはさて置き、具体的にご飯を炊いたのは生活感が出て良いことでした。しかし、お箸を直接舞台上に置いたのを見せつけられるとさすがに気色悪くなりました。札幌ではカーペットがあったとアフタートークで話がありましたが、それも如何なものかと。ちゃぶ台ならアゴラにもあるでしょうし、せめて風呂敷程度のシートくらい敷きましょうよと思いました。

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