満足度★★★★
観てよかった。
ゆるーい脱力するような出だしや、セリフが聞き取れてるかとか客に顔が見えてないとか、そういうの、ほんっとどうでもいいの。
というつくりかと思いきや、大事なのは「場所」とそれを客が薄ボンヤリ思い出せれば充分な「短い情報」の2点だけで、それさえあれば、あの内蔵を掴まれるような、息苦しくも哀しいラストが成立するのだという、流れるような場面の構成がとっても好きでした。
DVD、実家の大画面TVで観ます。
満足度★★★★★
説明文が
内容をとてもよく表してるな、と、思ったりしました。
地底人たちの舞台は、何故かとても素敵なのです。
その魅力をうまく伝えることはなかなか難しいようにも思います。
一見全然違うところに向かっているようで、最後に予想もしなかったところに徐々におさまってきたりします。
内容を頭の中でまとめてみると、よくありそうな話でありながら、
自分の心の中では大きく違った感覚が残ってたりします。
途中から話の流れがある程度予想できるのに、
それで素晴らしいと感じる気持ちが減るわけではないようにも思います。
不思議な舞台だと思います。
そしてまた、凄くシンプルな舞台だとも思います。
でも、舞台と言うのは、技巧を披露するのではなく、
素直な気持ちを、想像力を、そして愛を、伝えるものであるように思うので、
シンプルなほうがいいと思います。
多くの舞台は、頭でっかちではないかと思ったりもするのです。
僕は、この物語を観る中で、
台詞よりも役者の目の動きが強く印象に残りました。
登場する役者はたった3人。
「母親」役以外の二人の役者は、
ほぼサングラスなどを掛けたり、観客からは後ろ向きになったりして、
あまり「目」が観客の視野のなかで目立つことはありません。
・・・だからでしょうか。
その「母親」の目の瞬きや、瞼のひくひくしたりする動きが、
強烈に印象に残るのです。
まるで、その母親の・・(以下、ネタバレへ)
満足度★★★★★
まさかの会話劇
会話劇をするとは噂に聞いていたけれど、まさかあそこまで会話劇をするとは思いませんでした。地底人の作品を分からないといって無視する人たちをあざ笑うかのように。いつもはセンスの良い選曲が流れる客入れも、機械音のSE。おそらくいつもの地底人を想像していた人は戸惑ったはず。小生も正直困りました。会話の妙で笑わせつつ進んでいくのですが、ちょっと物足りませんでした。だいたい先が読めるから。しかし、読めた上でのラスト、風船の破裂からの展開。震えました。そしてこれまでの淡々と進んできたことが、後からしみじみと体に戻ってくる感覚でした。今回特に、クリスティーナ竹子さんが素晴らしかった。輝いていました。