軌道 公演情報 軌道」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感想遅くなりました。初めての団体さん。内容的には少し重い部分もありましたが、内面をうまく出しながら過去と現代の往き来も分かりやすく表現されていてよかったです。ひもを使った場面展開も、面白いなと思いました。次の作品も期待しています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    良かったです。セットの使い方が考えられていてとても新鮮でした。重いテーマでしたが面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初見の劇団さん。びっくりするくらい良かった。演者も演出も素晴らしい。久々の当たり!これだから小劇場はやめられない!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    過去の事実と現在の虚構を交差させ、青年とその家族 周りの人々の思いを描いた物語。説明にある「祖父への憧れを胸に仕事に慣れ始めた」とあり、それが物語の肝であろう。しかし、その重要な場面を観逃したか 台詞を聞き逃したか、過去(祖父)と現在(主人公)の話がうまく繋がらず、別々の物語が同時進行するようだ。

    少しネタバレするが、主人公 桝井健吾は大学4年生。バンド活動をし卒業後もそれで暮らしていく予定であったが 仲間の脱退で解散する。就職を前に夢破れ、いつの間にか鉄道会社に勤めている。心機一転を図った理由(祖母が遺した日記)が後付けで、祖父の鉄道事故と現在の自分の状況を重ね また対比しながら紡ぐにしては 繋がり(意志)が弱い。鉄道的に言えば肝心なJOINTシーンが描かれていたのか否か、それゆえ物語への牽引力が弱い。丁寧なのか粗いのか、自分の鑑賞力が無いのかも知れないが…。異なる時間軸の中で、個人と社会(国家や会社)との関係を重層的に捉えており 着眼点は面白い、それだけに惜しい。

    演出はロープを駆使し、情景や状況を巧みに表現しており面白い。ロープの使用自体は珍しくないが、照明と音響という技術と相俟って効果的に観せている。また演技は確か、それだけにモノローグで心情表現するのではなく、物語の中で描い(演じ)てほしかった。
    (上演時間2時間 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は木材で家屋(屋根・柱)のような骨組み、そこに幾本かの白ロープが付いている。中に木製のベンチが2つ。客席側にブロックが置かれている。家屋のよう、それは家であり駅舎のようでもあり、ロープは切り離せない存在。

    物語は現在(健吾)と過去(茂)を交差させ描いているが、終盤になって茂と一緒に汽車に乗車していた同僚(後輩)の菅原淳之介と会うまでは別々の物語が展開している。演出として交差した描きになっているが、ほとんど健吾と茂の意志の重なりは感じられない。過去の鉄道事故は事実であり、遺族の悲しみは癒えない。それゆえ茂の事故への対処は故意か過失かといった疑問を呈したまま。その曖昧さを詮索することなく、真実は亡くなった茂が墓まで持って逝った、という描き方にしている。

    茂の事故の概要は、小説「塩尻峠」(三浦綾子)などが有名で、その話を擬えているよう。ただ時代設定を明治から昭和、それも戦後間もなくにしているところが妙。無茶な運行計画であるが国策のため、国鉄は拒否出来ない。生れたばかりの娘もおり、妻 悦子は茂の乗務には反対。当時は経済効率を図るため汽車(石炭)から電車(電化)へ、その過渡期であった。電車では対処出来ない運行を汽車で、その矜持が茂の気持を突き動かす。燃料である石炭についても、炭鉱事故で多くの人が亡くなり、当人だけではなく家族も路頭に迷う。自分の死は家族を犠牲にする、充分認識していたが…。

    一方、健吾は西方電鉄の車掌として勤務。同僚の藤田雄哉が運転する電車に乗務していたが、ホームから女性が転落し轢いてしまった。その時、警笛を鳴らしたか否かが問題となり、マスコミから執拗に取材受ける。会社としては責任回避のため、警笛は鳴らしたと主張。当初、健吾は会社の言う通りの対応をしていたが…。鉄道事故といっても茂と健吾とでは、全く状況が異なり夫々の話は交差して描いているが、別もの。

    演出では、茂が事故死する際、ロープが蜘蛛の巣のように絡む。その身動きが取れなくなった状態に赤い照明を照らす。またミラーボールの輝きを利用して、桜が舞い落ちる情景を後景に映す。生きているから見える光景、それを戦死した人々の無念、それを乗り越えて美しい景色を見る。祖父と孫の時代を隔てた<共通の思い>は、鉄道光景によって辛うじて繋がる。また 西方電鉄職員は斜縞のネクタイで統一し身なりを整えるなど、全体的に演出は丁寧だ。それだけに脚本(物語)の肝が暈けたのが惜しい。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    祖父の鉄道事故と孫の鉄道事故。誠実さ故の家族の苦悩と会社の面目。美談に着地するんじゃなくて、最後まで割り切れなさを描いて欲しいテーマだったなぁ。あと、多用されるモノローグで状況や心情を説明されるのは苦手。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    重みのあるストーリー、役者さん達の熱演、斬新な演出、とても良かったです。
    一生懸命に考え、丁寧に作られた舞台に感動でした!
    家族への思い、仕事に対する思い、大事な物は何か?色々考えさせられました。
    とても良い舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    劇団初見。力がこもっているけど、丁寧な作りで、グッときましたね。簡素なセットの中でロープ使った演出が印象的でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     鉄道に夢中になる友人は子供の頃周りにかなり居た。然し自分には余り興味が持てず縁遠いままであった。唯一鉄道関係で縁があったのはHIゲージ上を走る鉄道模型(山林列車の牽引車と貨物車)であり、小学校時代から始めていた縦走の為に長野方面へ向かう鉄道であった。それだけに今作に描かれた運行する側の人々の労働の苛酷、苛烈は、ショックを受けるに充分過ぎる程のインパクトがあり、鉄道に夢中になっていた子供の頃の友人たちも或いはこのような苦労を既に話に聴いて居た為かも知れないと思い返していた。(追記後送)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    圧巻です。素晴らしいの一言です。若い俳優さんからなる劇団ですが、レベル的にはトップクラスです。ワンチームとよべる劇団ですね。ロープを使った演出が秀逸です。最後のロープを使って機関車を描き、絶叫するシーンで号泣です。周りからもすすり泣く声が聞こえていました。ほんと、いろんな人に見てもらいたいです。とくに若い人に観てもらって若い劇団のパワーを体で感じ取ってもらいたいです。ほんとすばらしい時間をありがとうございました。

このページのQRコードです。

拡大