フライヤーにあらすじはないが、原作者の小説は全て短編のようなので、それを撚り合わせて作家の世界観の結像を試みる作品のよう。
不本意に短く終わった原作者の人生を追慕する評伝劇の要素もありそう。
期待度♪♪♪♪♪
「MODE」って懐かしいなと思い、昔観た芝居のチケットの半券を引っぱり出して調べたら1990年と91年に2回ずつ観ていた。この時はチェーホフの作品を基に、松本氏が構成・演出をしていたようだ。昨年好評を博したという今作で久しぶりにMODEの世界を味わってみたい。
期待度♪♪♪♪♪
シュルツはヴィトカッツィーと並ぶポーランドの劇作家、カントールはこの2人の先人から多くを学んだと考えられる。説明を読むとシュルツ自身はカフカの世界からも影響を受けたか? 何れにせよカフカもユダヤ人であったから置かれた状況には重なる部分があったことは容易に想像できる。カフカは自分が文学にいそしむきっかけを為した作家であるから興味深い。