おまえの血は汚れているか 公演情報 おまえの血は汚れているか」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/10/26 (土) 19:00

    見てはいけないものを見た感じというか…。ヒリヒリした感じが気持悪くも快くも感じる。88分。
     親の残した本屋を継ぐ女性(中村栄美子)とその夫(浜谷康幸)。女性の兄(谷中恵輔)が同居してる。その夫の家庭の抱える問題を解決するために、30年ぶりに5人の兄弟(杉木隆幸・今井勝法・西原誠吾・杉本有美)が集まるが…、という物語。5人だけの物語でなく、妻の実家という設定が効いてて、同居する兄が最初に登場するあたりに重みを感じるし、4男の妻(堤千穂)も含めた8人がヒリヒリする言葉を交わし合うが、見てはいけないものを見せられている感じが面白くもあり怖くもあったりする。音響もいい仕事をしているが、オープニングで井戸に当たる照明がいい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    全員名字が違うきょうだいの30年ぶりの再会、その背景にある殺人事件の真相を巡って互いが互いの今を揺すぶっていく。
    タイトルに違わず、終始ひりひりした会話が続く95分。そして、その緊迫をドライブし続ける俳優陣の集中力と推進力に舌を巻く。

    妊娠出産を経験しているがゆえに、どうしても「母」や「妻」である3人の俳優の視線を目で追ってしまった。みなさんすごく細やかで瞳の雄弁さを痛感。名字を変えても、会うことがなくとも付きまとう血縁と埋葬しきれない記憶、そして罪。さらに私は本作に"逃れられない母性"をもみた気がする。
    血縁を繋いでいく、いかざるをえない状況が身体に起こるということ、それによって抗い難い本能に苛まれるということ。母性は輝きだけではない。夕暮れの灯りに包まれるラスト、長男の妻の台詞に一筋の光。毎度ながら、舞台美術、音楽、照明が素晴らしく、鵺的ならではの総合芸術の力を堪能!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/10/24 (木) 19:00

    90分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/10/18 (金)

    そうそう、そうそう、何度も頷き、「えっ」「でも」「…」と思いながら、涙が出てる。また観劇後も色々と考える、そんな作品。
    あの舞台美術も照明もとても良くって物語が語られる場にもってこいなのね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    18日観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    親の死や病気をきっかけに兄弟姉妹が久しぶりに集まり会話し、そこで隠された過去が暴かれたり葛藤が再燃したり、といった展開のホームドラマは定番中の定番と言えるが、これはその中でもかなり深刻な設定でエグい部類のもの。しかし良くできた作品と感じる。谷仲氏のクズな義兄の演技が素晴らしい。スズナリの舞台があそこまで広くできるとは、少し驚いた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    凄い空間に立ち会える喜び。最高級の役者陣が圧倒的な世界を体感させる場。ここに今居れることの幸運を噛み締める観客達。

    古い日本家屋の居間。家の無職の兄(谷仲恵輔氏)は座布団を叩き付けると横に転がって昼寝。妹である中村栄美子さんが起こして追い払う。今日は入り婿に入った旦那(浜谷康幸氏)の家族会議。旦那の呼び集めた親族達が続々とやって来る。三十年振りに顔を合わせる兄弟達。勝手口の軒下の庇に頭をぶつけて流血している今井勝法氏がまず登場。派遣で食いつなぐ労務者だ。集められた疑心暗鬼の面々がこの場の真意を無言で探り合う。

    今井勝法氏(この人は演出の寺十吾氏の分身なんだと思う)と谷仲恵輔氏の対決はもう『サンダ対ガイラ』。完全にイカれたキチガイの取っ組み合いが延々と続く。この二人さえ見られればあとの話はどうだってよくなる程の破壊力。これぞ『ジョーカー』日本版に相応しい、無用のプライドだけを持て余した“無敵の人”。この二人をメインにスピン・オフを作るべきだ。はっきり言って作家の訴えたい事なんてみんな霧散、この「モンスター・ヴァース」に取って食われた。

    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    金の話になった為、一足先に帰っていく今井勝法氏。それ以降、かなり場がパワーダウン。谷仲恵輔氏の独壇場となるが更に彼が去るととてつもなく空虚な空間に。そこに残された浜谷康幸氏と中村栄美子さん夫婦。何という侘しさ。いたたまれない。

    西原誠吾氏の奥さんとして堤千穂さんが付いてくるのだが、彼女は作品を観る度に器がデカくなっているように感じる。まるで全てを食い尽くすクリッターのようだ。

    途中、階下からギターの音が漏れてくる時間が結構あったのが残念。無音の芝居が狙いだっただけに。

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