揮発性身体論「EVANESCERE」/「 密かな儀式の目撃者」 公演情報 揮発性身体論「EVANESCERE」/「 密かな儀式の目撃者」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    自分はとても好きですけど・・
    ダンス1時間半+トークが1時間で、結局4時から7時まで、
    土曜をほぼ使い切る感じでしたけど、
    その甲斐はあったかなぁ、と思いました。
    一日金魚。

    ネタバレBOX

    「静止」のようで静止ではない。

    一瞬の後には、どこかに振り切れるかもしれない・・。

    そんな緊張感のある刹那が多く観られて良かったです。

    たとえば、自分がライブ等に行って踊ったりしているときの夢想。
    (動いてるとき)このまま千切れるように弾けたまま静止して、一瞬の後に
    また体の動きすべて逆回転しながら踊り出せれば
    最高にカッコ良いのではないかなぁ・・みたいな(苦笑
    止まった瞬間は、右か左か、上か下か、どちらに動き出すか分からない
    可能性を持った瞬間のようにも思えるので、とても素敵なのです・・
    (そんなにキレイではないですけど、できないわけではないんですよ、
    もちろんプロの金魚のやってることとはレベルが全く違いますけど。
    つまり、金魚のやってることは、自分が観たいと思っているものを
    遥かに凌駕した、美しい静寂と重さを持った動きのように見えるので・・


    体の中に、刹那がぎっしりと蠢きながら、次の駆動し出す瞬間を待っているとき・・・
    とでもいうのか、
    はたから見ていると静止しているだけとも見えるのですが、
    そうした、どちらかに動くのを待っている瞬間というのは、
    非常にスリリングで、
    単純に体を動かし続けているのとは、次元の違う緊張感を与えてくれる気がします・・。

    もちろん、そのうごきの中には、体幹がきっちりと定まっていなければなりません。
    でなければ、ふわふわとした柔らかいものになってしまうから。

    小劇場向けと言われればその通りで、
    ただし、間近で見ると、その存在感に圧倒されてしまうようにも思います。

    ふだん体をあまり動かさない人、というよりかは、
    例えばブレイクダンスとか、体を動かし続けるタイプのダンサーの人なんかは、
    こういったダンスの凄さを特に実感できるような気が・・。
    (この前ライブに行ってブレイクダンス踊ってる人たちと飛び跳ねてた影響かな・・(笑

    また、動きは激しくても、
    そこにある感情はとてもクールでコントロールされているというのか、
    まるで、野生動物の筋肉の動きを目で追っているとか、
    蒸気が自分の意思で群れ踊っているとでもいうのか、
    野蛮で激しい(←雰囲気として)動きの中に冷たい水脈が流れているようでいて、とても素敵です。

    なかでも、自分には、前半の鈴木ユキオ氏ソロが圧巻!
    後半も、それぞれの色が全く違う女性ダンサーたちの混じり合うような動きは、
    宝塚なんかのラインダンスや何かとは全く違う魅力があって
    とても見応えがありました。

    静止・・と言っても、ボヴェ太郎氏や岩淵氏なんかのとは
    全く違う刹那である気がして、とても興味深くもあり・・。
  • 満足度★★★

    小劇場向け
    もっと小さい劇場、短い時間のほうが集中できるし作品を堪能できる。空間が広いので見る側として意識が発散した。

  • 満足度

    期待外れ
    ムーブ町屋での試演の方がはるかに素晴らしかったのに。
    暗めの照明はいらない。ただ明るい所で踊って欲しい。

  • 満足度★★

    真摯な身体の探求
    鈴木ユキオさん振付作品2本立ての公演で、両作品ともギミック的な要素を用いず身体と空間の関係性を丁寧に探求していて、ストイックな雰囲気に包まれていました。

    『EVANESCERE』
    鈴木さんのソロで、恐る恐る空間と触れ合おうとする序盤から次第に動きの自由度が増して行き、後半は床に置かれた3つの電球と接しながら静かに踊る作品でした。人の生から死への過程を象徴的に描いているように感じられました。
    前半のためらいつつ動くロボットダンス的な動きが目に見えない空気の存在を意識させるようで印象的でした。静けさの中に漂う緊張感が気持ち良く、密度の高い作品でした。

    『密かな儀式の目撃者』
    昨年の夏にこまばアゴラ劇場で上演された作品ですが、女性ダンサー4人によって踊られること以外は全く異なる作品に変わっていました。
    それぞれ異なる格好の4人が動きも独立して動き、いつの間にかその内の2人が同じ動きをするシークエンスが繰り返される構成で、かなり長い間、立ち姿や寝姿で静止しているのが特徴的でしたが、あまりにも展開が緩慢で途中で退屈さを感じることが何度もありました。
    やりたいことは分かるのですが、観客の意識を引き寄せるいう点ではアピールが弱いと思いました。

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