佯狂のあとで 公演情報 佯狂のあとで」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 無題
    公演場所は内部が結構良い感じの風情がある曹洞宗のお寺。
    津軽三味線の生演奏は良い感じでした。
    発想と着眼点は面白かった.....
    アングラ調の演出&台詞まわしを使い『3.11震災(原発)&被災地と今の日本の状況』・『アンネの日記&ナチスドイツの収容所』・『羅生門』を題材にして物語をリンクさせ、役者が被災地まで行って撮影してきたのであろう廃墟や瓦礫前でのパフォーマンスした映像を場面転換に流したりし、物語を展開させようとしていた所は面白い試みだなと思った。だからなのかとても勿体なく感じた。

    あまりにも役者陣が未熟【特に若い男優陣の演技台詞まわしにウンザリ(声がでかいだけ)】。長いし構成も悪い。特に物語が前向きに行こうという希望も何もなく、最後まで観たが台詞の提示と演出の羅列だけでお芝居というより何か実験というか、何を観客に訴えたいのか全く分からない物語、芝居になってしまっていた。

    ネタバレBOX

    芝居が始まる前、演出家?舞台監督?の人の友人のブログ(震災で被害にあい身内の方を亡くされた)を読んでいましたが、確かに悲しんでばかりではなくお芝居でもなんでもそうですが、前を向いて進んで行かなければならないかもしれません。この出来事をタブー化するつもりは全くありません。
    震災・被災という出来事を想起させるようなお芝居は去年の10月頃からぽつぽつと出始めています。ただリアルタイムで進行している出来事であり、被災地とそれ以外に住んでいる人の温度差というか隔たる環境は厳然としてあるように感じます。
    このお芝居は別に被災震災を利用しようとする意図は無かったと思いたいです。問題提起にしたかったのかもしれまんが、でも未熟なものを上演してしまった事は結果的にセンセーショナルに面白い題材だから利用したと勘繰りたくなります。そして冒頭のブログの朗読も我々には免罪符というか大義名分がありますと宣言してるようでうんざりでした。アングラに逃げないで発想と視点は良いのだからストレートなお芝居で正々堂々と勝負すればいいと思いますよ。
  • 正直理解の範疇を超えてました
    映像とか表現は、
    個々で理解はできたけど。
    繋いで表現されることは、
    何が観客に伝えたかったのか判らなかった。

    ネタバレBOX

    会場は面白いトコでしたが、
    案内のUターン印で、山の頂上まで上ってしまった・・・。

    蝋燭は帰りの方が残して欲しかったかな

    雨表現や、ブラックライト。
    被災地での撮影映像など、力と意気込みは伝わったが。
    出力方法は、もっと考えるべきではと感じました。強くですね。
  • 大いなる疑問
    しかし、これは一体なんなのだろう。映像の世界でも、文学の世界でも、まだそれを直接的に描くことを躊躇しているのに、この劇団は先の東日本大震災をネタに稚拙な舞台を作り上げてしまった。この作者の罪は、万死に値すると思う。

    ネタバレBOX

    芝居は、横浜の曹洞宗の寺、貞昌院で行われた。客席は対面式で舞台の両端に映像を映すためのバネルがある。映像はたぶん合成だと思うが、被災地の瓦礫の中を役者たちが行進したりするもので、その意味は不明である。ひとつのパネルには能面が3つ吊るされていて、時おり一人の役者がつけるが、ただお飾りとしての装着で、それで演技をするわけではない。メインは剃髪の男と、猿のようなダンスを繰り返す女で、あとはコロス的に存在する役者が7人。ストーリーらしきものはなく、エピソードとして津波で死んだ者を抱きかかえて嘆いたり、死臭の漂う街の匂いについて語ったりしているが、それらがすべて絶叫芝居でまくし立てられる。役者たちは被災者たちに共感して演じているのだろうが、去年の3月11日以降、われわれがずっと見続けてきた映像などの情報を越えるものではなく、今さら下手糞な役者が現実にあった悲劇を再現しても、信じられるものは何もなく、逆に不愉快きわまりない。
    そして、信じがたいことに突然ヒトラーの演説が挿入され、ホロコーストについて語られる。震災での大量死とナチズムの残虐行為である大量殺戮を作者は平然と並べるが、死ということ以外に何の共通点もない。この無神経な並列で、多くの死者たちを冒涜しているということを、馬鹿な作者は分かっていないのだろうか?
    まず、この作者であり、演出家である恒十絲という輩に問いたい。この芝居を果たして被災者たちに見せられますか? 実際に目の前で肉親たちが無残にも死んでいった被災者たちが、この下手糞な芝居を見て、何を感じると思いますか?
    存在してはいけない芝居というものはないという信条で、年間百本以上の芝居を見てきたが、この芝居が私の信条を打ち壊した。存在してはいけない芝居というものはある。
                                           

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