満足度★★★★
モロに再生スタイル
「読書劇」と銘打ちながらも従来の再生スタイルに近く、昭和40年前後の学生運動に身を投じた青年の心情が浮かび上がる。
また、彼(彼ら?)を「操っているもの」は何なのか?と観客に問いかけるような…美術?衣装?装置?もいかにも再生式でニヤリ。
しかし板付きは大変だろうなぁ。(笑)
なお、恒例のプレトークや客入れ時の40年前後の昭和歌謡ポップス名曲集も存分に楽しむ。
満足度★★★★
あのころも今も変わらない絶望
千歳船橋の駅から1分、1階がカフェスペースで、2階が劇場という空間で
役者さんが立ち上げたと言う一軒家カフェシアターはとても快適だった。
今の若い人が感情移入するには難しい時代背景にも関わらず、出演者が豊かに共鳴しているのが伝わって来て「僕が死んだら」「私が死んだら」という悲痛な、切実な叫びに泣けてしまった。
なぜならそれは仮定の話ではなく本当に自ら命を断ってしまった人の声であり、「死んでも変わらない」ことを知ってしまった絶望の果ての死だから。