邦子狂詩曲 クニコラプソディー 公演情報 邦子狂詩曲 クニコラプソディー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ダンス公演で意外と例が少ないのが「テキストを多用するダンス公演」で、今作はそれに類する一作だと感じました。物語性は勿論のこと、モノローグやダイアローグを用いつつシーンを展開するダンス。上演は2作品からなる連続上演(休憩アリ)で、前半と後半でアプローチが異なる点も興味深かったです。前半はテキストと身体表現の二重奏のような、後半はそこに更に音楽、映像、視覚的なアイディアなどを取り入れ、舞台表現の総合力を提示した、という印象。遊び心も感じられる、全体的に伝わりやすい公演だと思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男女の機微。体声の機敏。
    前後半で全然違う色なんだけど、どれもこれも向田邦子に収束してまさにラプソディー。
    福原冠さんが相も変わらず流石でしたが、島地保武さんの踊りにはハッと惹きつけられました。豪胆で、しなやかで、キレのあるダンスで、動きひとつでここまで感応を振りまけるって。。
    この作品を見て、向田邦子さんがなんとなくわかった気がするし、興味が湧いたという点でも良い出会いでした。アフタートークも👍です。

    ネタバレBOX

    冠さんは朗読担当かと思いきや夫も兼ねる。昭和のトレンディを少し醸し出す。
    メタ演出が印象的でしたが、当演目が実在の人物、向田邦子とその作品・エッセイを主題にしているしある意味必然かもと思いました。ノンフィクションをフィクションにしても距離は比較的近いというか。前の席座って話しかけられたかったな。
    終盤の朗読でちょいちょい冠さんの私語が混ざるのが、「私はこの歳のころ...」みたいな個人の読書体験を舞台上に載せていて面白かったです。

    禍福の方は序盤は「結構コンテンポラリーな感じなのかな」と落ち着いた心象でしたが、”田”からブーストしてきて一気に目が覚めました。ダンス、照明、音楽の相乗効果ってやつですね。その序盤もラストで伏線?回収されて納得です。

    冠さん、声量もすごいし歌も上手い...衣装も素敵!

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