うれしい悲鳴 公演情報 うれしい悲鳴」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-40件 / 50件中
  • 満足度★★★★★

    5日目マチネ+総括
    法制度、仕事論、天皇制などを皮肉ったり疑問を投げかけたりして観客に考えさせる内容にしても、随時入る乱舞(?)にしても、ひょっとこ乱舞そのもので、カーテンコールでは贅沢な食事を終えた時のような満足感に包まれる。

    ネタバレBOX

    それにしてもすべてを繋ぐ(すべての出発点である?)小学校の卒業式の日の場面はイイなぁ。
    そこで描かれる他者との接触がいかに大変かが、それよりずっと前に演じられた(劇中では後日)シーンの意味を改めて裏打ちするようでもあり。
    また、「政変」でリセットして幕を閉じる巧さ(ズルさ)もさすが。
  • 満足度★★★★★

    果て 
    福島の劇団『ほのお』の朗読劇を 観ても 思ったのです 事は、
    言葉 に 私は、心とかを とても揺さぶられて、しまうという 事でした。

    うれしい悲鳴の 舞台も、場面場面の 空気感のような もの が、
    すてきでしたし、
    たたかう ミミちゃんに 圧倒されました。


    爆破の煙が おさまって いろんな道が 見えるのだろうなと、思います

  • 満足度★★★★

    吉祥寺シアターで黙祷
    福島の劇団「ほのお」朗読と本舞台での3時間弱!とっても感慨深い時間でした。

  • 満足度★★★★

    爆発!
    ひょっとこ乱舞はきっと行き止まりの壁を爆破して先へ進めることと思います。結構好きな作品でした。ひょっとこならではのダンスも良かったし、舞台美術も良かったし、なかなかなセリフにもフムフムニヤニヤ…。狂気と乱舞を楽しみました。

  • 満足度★★★★

    面白かったです。
    中身は、説明文にある通り恋愛をメインに据えつつ、その背景に歪な国家とその組織、そこで働く個人のジレンマ、そして家族愛や女の子同志の熱い友情まで、とにかくてんこ盛りなの​に、わりとすっきり一つの話にまとまっています。

    何と闘ってるのかわか​らないけど、やっぱり闘い続けないといけないんだなって気持ちにもなりました。

    ネタバレBOX

    ちょっと、最後のダンス分だけ長い感じもしました。
    ミミちゃんの最後の場面で終わってくれた​らすっきりしたような気もします。
    でも、このダンスがひょっとこ乱舞さんのウリなんですよね。

    名前が変わっても、また観たいです。
    風邪引いてしまって、感想書くのが遅くなってすみません。

    あ、西野カナには笑いました。
    あのシリアスな場面であのセリフ。すごいと思いました。
  • 満足度★★★

    さすがのエネルギー
    ひょっとこ乱舞さんを最終公演にして初観劇。正直「?」がつく展開や見せ方がなかったわけではないのですが、まあそこは好みですかね。とにかくエネルギーがさすが。感動したっていうか…感動とは違うな、シッカリと届けてもらったっていうか。省エネとリアルがごっちゃになってるような演技もチョイチョイ見られる昨今、こういうエネルギーを届けて頂けて単純に気分がいいです。

  • 満足度★★★★

    感覚に伝わってくる
    舞台として、かっこいい・きれい。観る・感じるもののように思えた。

    ストーリーがそれぞればらばらに進んでいるように思えるが、そのうちスッとつながってくる。
    場面の使い方がうまい。

    役者さんの声の出し方がとてもよかった。ちょっとしたネタも組み込まれているし、楽しい舞台だった。

    ネタバレBOX

    随所の"踊り"はとっても好み。もっとその時間があってもいいかも。
    特に、傾きながら左右ばらばらに散っていくところとか。

    お話自体、よく考えると意味をもっているが、ぱっと見は流れや設定にリアリティの違和感を感じるかもしれない。今回はそんな「論理」よりは、感じる部分がよかったように思う。
    でも、伝えたいことはとても共感できたように思っている。

    個人的には、同じ人物なのに2人いたり、最後に1組のカップルを5組で表現するのは、意味がわからないのでこれまで大嫌いだったのだが、なぜかこの「うれしい悲鳴」に関してはまったくすんなり受け入れられた。不思議。

    あと個人的には他の舞台で観たときに目がとまったかたが何人か出ていてそれも入り込めた理由なのかもしれない。(ひょいさん、熊谷さん、伊藤さんとか)
    ひょいさんのロボット最高でした。

    小六の卒業式の日の話、とてもいい話なのですが、「西野かな」は個人的にはタイミング悪かったかな、と思った。

    あと、「痛みを感じない男」の松下さんがなんとなく、上川隆也さんっぽい感じがした...


    (まったく与太:伊藤さんと榊さんがいたからか、"乱舞"のシーンで、水やらわかめやら豆腐やらが飛んでくることを期待しているのは相当毒されていると思った)
  • 満足度★★★

    こんな感じだっけ?
    わーっと動いているところだけ、僕の大好きなひょっとこ乱舞。本筋から乖離している気がする。

    変わってしまったのは僕の方なのか?

    ネタバレBOX

    台詞も何となく説明的なような。無痛と過敏の二人と、組織と、母親とが、有機的に絡み合っていないと言うか。

    僕が無痛症なのか? そしてどうでもいいことに過敏なのか?

    ぐね…ぐね…
  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    これで最後とは、もったいないくらいすばらしい。それ以外に言葉が出ない。

  • 満足度★★★★

    二回目のひょっとこ乱舞
    とにかく役者の見せ方ストーリーの見せ方がうまかったです。いくら演劇的な手法が盛りだくさんでもそれが役やお話に直結しなければ意味がないんだなと再認識させられました。
    あとこれは作品から逸れるけど制作部からの折り込みに関するお願いが感動させられました。帰ってゆっくりチラシを眺めさせていただきました。

    ネタバレBOX

    感度をめぐる話という事であらすじを見てなんとなくお話を想像して観劇に臨んだら予想以上に社会的で、いい意味で裏切られました。
    敏感な女性のセリフを聴いてこの世界の状況をいつの日本と感じるのか?観ている私たちの感度は正常なのか試されてるのかな?と思わされました。

    ラストシーンでちらばめられたお話がつながる感覚、動き回る役者さん、そしてそれを見せる音響照明の美しさ色んな事に感動していたら今舞台上に役の気持ちを感じるのが遅れて、よくあるじわじわと感動ってのと違って、急に泣くという圧倒されながらも心は無意識で感動しているという不思議な感覚を味あわせて頂きました。
    ただそれだけにもっと全体を理解したかった。理解できなかったのが悔しいです。そういう意味ではまた観たいと思う作品でした。

    ダンスシーンが若干場転の為というか役者の動きが作業と感じてしまうのがちょっと辛かった。圧倒されて気付いたら役者がその位置にみたいな感動を味わいたかった。頭のダンスで圧倒されただけにそれがちょっとだけ残念でした。
    大爆発後も、応援しています
  • 満足度★★★

    爆発したかな
    解散!?と思いましたが、、改名???

    身体ほぐしてくダンスかっこよかったです。
    ゲキバカの足折った方、すっかり復活したのですね~。

    衣装がよかった。。

    ネタバレBOX

    爆発にびっくりしました。

    疑似リンチが痛い・・・><
  • 満足度★★★★★

    宇宙。
    昨年、自然のパワーはすごい、実感した。
    でも、最近、人間のもつパワーだってすごい、それが大勢なら、尚すごい。
    演劇が生み出すパワーだってすごい。
    そう思うようになりました。


    人間賛歌のおはなしだと思います。

    なんか、電力が作れそうなほど、すごい大爆破だったと思います。
    おもしろかった。

  • 満足度★★★★

    今日の日本への警鐘
    閉塞感のある社会が産んだちょっといびつな近未来日本の話、これまでのひょっとこと比べて随分分かり易かったと思います。

    ネタバレBOX

    閉塞感のある社会だと独裁者が出てきてしまうのか、その結果思いつきを法律化してしまう制度ができ、不都合なところは“泳ぐ魚”という実行部隊が強引に取り仕切っている近未来日本の話。

    避難地区指定に伴い立ち退きを強行した際に“何でも敏感症”のミミを好きになった無痛症の“泳ぐ魚”メンバー牧野の悲恋物語はこの社会のあだ花として後世に語り継がれることになるのでしょうが、本質は思いつき法下の社会と制度の崩壊の話でした。

    “泳ぐ魚”もやはり官の組織でした。植物人間から臓器を取り出して移植するという思いつき法に従うと、ミミのお母さんも対象になりますが、今上天皇も対象になるという若手の意見に対し、空気を読むという形で恣意的に解釈する上層部は、法律の文言に従って例外なく遂行するという目的よりも、組織の存続を優先させる官の本質を具現化する方向に進んで行きました。

    お母さんを守るミミを殺した牧野が失踪した後すぐに政変が起き、思いつき法は廃止されました。閉塞感に包まれた社会では迅速な意志決定が望まれるのでしょうが、行き過ぎや矛盾が生まれる恐れがあることを我々に警告しています。

    本人たちのいない結婚式は古い因習のようでした。

    群舞は統制がとれていて素敵でした。
  • 満足度★★★★★

    舞台が物語と肉体でうねるようだ
    なんとなくひょっとこには「理系(的文学系)」を感じていたが、今回は「マネジメント系(的文学系)」とか「社会学系(的文学系)」の印象。

    深いところを描いたと思うと、遠いところから、気がつくとすぐ間近まで来ている。

    やっぱり、「日本」なんだよな。
    「日本人」だよなと感じてしまう。

    ネタバレBOX

    まずドラマが面白い。
    そして、今回も、というか特に今回の構成力はもの凄いと思った。
    物語も登場人物と役者についても。
    例えば、娘が母親と約束したということを、簡単に台詞のやり取りで見せるのではなく、娘と母親と、娘の唯一の友人との関係を含めて、じっくりと見せる。
    こうしたシーンは、ともすると、脇に逸れすぎて、本筋を薄めてしまうことが多いのだが、そうとはならず、きちんとそのシーンの分だけ本筋に厚みを増している。
    さらに、娘を基本2人で同時に演じるというのは、ひょっとこではよくある手法なのだが、それを違和感なく見せきってしまう凄さもある。
    役者の使い方がとても贅沢。

    役名を忘れてしまったけど、松下仁さんと、笠井里美さんが、それぞれ演じる長台詞が中心のシーン、どちらも凄くてシビれた。


    「お上」には逆らわず、「空気」を読んでそれに従うだけ。
    その「空気」というのは、「民意の、なんとなくの総意」だったり、そうではなかったりする。「なんとなくの総意」だったりしても、それが微妙にズレていくところが「政治」だったりするわけで、「政治」は「組織」の「力学」がポイントなのだ。
    そうした力学の働きで、「民意」や「総意」は微妙に屈折していく。

    政治家は、そういう力学を使って、矛先や焦点をズラしてくる。
    郵政選挙なんてまさにそれの最たるモノだったではないか。
    もっとも政治家だけでなく、組織を束ねる者の多くは、そうやって矛先をかわしていくのだ。

    ドラッカーがかつて「日本は外国から見られるような一枚岩ではない」「日本人が感じているのは一体感ではなく、対立、緊張、圧力だ」というようなことを言っていたような気がするのだが、まさに、日本人のそれであり、それが舞台の上にあった。

    「国」としてより早い決断を下すための国策で、思いつきによる政策と、それを遂行するために、何に対してでも優先的に発動できる権限を持つ「泳ぐ魚」という組織というものは、そういう「日本的」なモノの産物である。

    為政者が、あるいは国民のだれかが「お国のため」「国の利益のため」という耳障りのいい言葉で飾った国の施策だから、反対できなくなっている。
    本来の目的を見失ってしまっても、それを修正する能力も意欲も欠けている国民だし。

    また、「場の空気」を読むことで生きているわれわれは、「和」を乱す者を許さないし、乱さないように自らも細心の注意を払う。
    一度できてしまったシステムがたとえ変であっても、そこを乱すことはできない。

    「和」というのは、数学的な「和」ではなくなってくる。本来はそうであったはずなのだが、自らが読んだ「空気」がズレてくることがあるのだ。
    「和」は「輪」でもあり、「輪」には中心がない。つまり、中心となる者がいない中で、互いに微妙な距離感と力関係で「輪」になって、「和」を形成していく。
    中心のない和の「責任」の所在は不明。なのに、上からの命令は絶対。かつて「上官の命令は…」とやってきたこととまったく同じ。
    誰かが誰かの理由で勝手に権限を行使する。本来は責任と一体のはずなのに。

    そして、「絶対的な命令」に従うことは、自分で考えることを放棄しているし、同時に責任もないから居心地がいい。

    つまり、組織の統率はどこに帰属するかというガバナンス問題は、先の大戦での日本軍の失敗を例に挙げるまでもなく、連綿と続いているのだ。
    会社にいなくても、組織に属したことがある日本人ならば、誰もがなんとなく感じていること。

    それは、「国の象徴」という、センシティブな問題とも絡んでくる(そのあたりをかすめてくる、戯曲のうまさがある)。
    「泳ぐ魚」のガバナンスは国民にありそうなものなのだが、実質そこにはない。見えない「上」というところから発せられる政策があるだけで、「上」だって空であり、単なる組織や個人の力学のなせるモノでしかないのだ。

    そんなこんなで、誰かが「王様は裸だ」と言えば、瓦解するシステムなので、ラストはそういう形になっていくのだが、日本では外圧以外でそうしたことに陥ったことはなかったのではないだろうか。
    戦国時代とか幕末だって、単なる力関係だったわけで、国民が政府を倒したわけではない。だから、このラストは未来の日本であってもあり得ない展開ではないかと思ったのだ。
    学生運動があんな形で終わってしまったことを体験した国民だから。


    今回の「ひょっとこフォーメーション」と個人的に勝手に名付けている、例の集団ダンスは、この舞台では、そうした「国民」たちが、リズムに乗って、踊って(踊らされて)、同じ振り付け、同じ方向を向く、という姿に見えてくる。
    本来個人の持っているリズムは違うのに。


    これでひょっとこ乱舞はお終い。
    次は単なるラベルの貼り替えなのか、あるいは内容も変えての再出発なのか、これは期待せざるを得ない。

    と、深夜の脳みそでだらだら書いていたら、朝になっていた。
  • 満足度★★

    おもしろくなかった
    劇団の感度と自分が合わなかったのだろう。

    脚本も演出も役者も悪くない。というよりすばらしい部類に入るのであろうが...

  • 満足度★★★★

    感度
    照明がとてもキレイでした。そして舞台の広さ高さ空間をふんだんに使ったスケールの大きさ(美術だけではなく、肉体も。物語とダンスがピシッと合った)に圧倒されました。あの大人数のダンス(乱舞)はため息が出るほど美しかった。決して一糸乱れぬというわけではないのですが、なんか痺れる。音、音楽もよかった。ちょっぴり詰め込みすぎ感と終り方に何か足りなさ(かな?)はあったけれど、凄いパワーで全部見せてくれた感じ。
    あらすじにあるように『感度』を巡る舞台でした。『痛み』がわからない悲しみ。

    ネタバレBOX

    『感じない』ってほんとうに怖いと思う。例えば誰かを殴っても(命を奪っても)『痛みを想像できない』『麻痺してしまう(←ペットの場面)』って恐ろしい。
  • 満足度★★★★★

    3日目ソワレ
    プラスチックモデルで喩えれば、初日ソワレはまだバリやランナーとの繋がり部分が残っていたのにこの日は水ペーパーで仕上げたように滑らかで、しかしランタイムは5分ほど増の130分。(ダブルコール含む)
    楽はやはりシアターガイド通り150分か?(笑)

    ネタバレBOX

    アフタートークでの「ミミちゃんを2-6名で演ずるのは人の多面性を表現するため?」という質問に対する広田主宰の「それに加えて役の数よりも出演者の数が多かったため」との回答に、倉多江美「一万十秒物語」中の「スーパー民主主義」を想起…ってマニアック過ぎ?
  • 満足度★★★


    初ひょっとこ乱舞。タダ観した。

    序盤馴染めるかしらと思ったけど、集中して観ていられた。

    ネタバレBOX

    パンフ買わなかったから役名がわからないけど、「痛み」に鈍感な男といろんなことに「敏感」な女の話。

    「アンカ」という不条理な事柄を遂行する「泳ぐ魚」に属する男とその女の悲劇か。男との接触で前より明るくなった女だが、植物人間の臓器をゲットする、というアンカがトリガーとなり、男は女を殺す。
    女役を二人にした手法は馴染めたしいい感じだった。女の過去回想とか見ごたえ十分あったし。男が女を殺す演出(額にキス)は、実際どうだったのかしらないが、面白い。純愛話のようにも見えるが、テイストは重い。
    また、ダンスはシンプルながら、大人数の魅力と上手く作用して楽しんでみていられた。


    ただ、面白い、と言い切れないのはなぜだろうか。男と女の心を掴めなかったからだろうか。やっぱり純愛の話だったのかだろうか。
  • 満足度

    残念ながら・・
    私のような凡人には全く理解できませんでした・・。途中の長いセリフは、早く終わってほしい気すらしました。ただ、ダンスは素敵だと思いました。

  • 満足度★★★★

    まずは初日ソワレ
    一言で表現すれば「ビーンボール」。顔スレスレに際どい球を投げ込まれたみたいな。そして何でこんな所に投げてくるのか(←ちょっと違うか)考えさせられる、的な。さらに前作のど真ん中の直球ぶりとの対比の意味も含めて。
    「好き」なのは前作『ロクな死に方』だが、「演劇的に面白い」のは本作か?
    かねがねひょっとこ乱舞の作品には直球と変化球の2タイプがあると思っていたが、ラスト2作がそれぞれの最高峰(←褒め過ぎ)だったのではあるまいか?

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