CE QUI ARRIVE –これから起きるかもしれないこと– 公演情報 CE QUI ARRIVE –これから起きるかもしれないこと–」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★

    男達の夜
    閉園した後の花やしきを舞台に個性的なアーティスト達のパフォーマンスが繰り広げられるイベントでした。いくつかの乗り物は自由に乗れる様になっていて、暗い中を煌々と光って動く姿がシュールでした。

    悪魔のしるし
    作業着にヘルメット姿の人達がクネクネした形状の大きな物体を運ぶパフォーマンスで、朝礼から始まり、ラジオ体操、危険予知活動など本当の工事現場さながらの進行でした。

    足立喜一朗
    おもちゃの「モーラー」を巨大化した作品で、可愛らしい見掛けとは裏腹に金属の柵にぶつかりながら暴力的に動くギャップが面白かったです。

    サンガツ・和田永
    屋内でのライブで、サンガツは演奏と同期した映像、逆に映像と同期した演奏で、アブストラクトでクールな質感が気持ち良かったです。
    和田さんは弦に長いバネをつけた拡張されたギターを演奏し、不思議な音色が綺麗でした。今までの、廃れたメディアを使ってのパフォーマンスに比べると批評的な観点があまり感じられませんでした。

    contact Gonzo・伊東篤宏
    コンタクト・インプロヴィゼーションと喧嘩の混ざった様な殺伐とした取っ組み合いのパフォーマンスで、没入感と客観性の微妙なバランスがスリリングでした。途中から伊東さんの蛍光灯を用いた創作楽器「オプトロン」のノイジーな演奏が加わり、より暴力性が強調されていました。

    再度、悪魔のしるしによるパフォーマンスがあり、苦戦しながらも会場の外の駐車場まで運び出して観客を沸かせていました。

    久保田弘成
    駐車場に設置された、空中で串刺しになった車(黄緑のトラバント)をエンジンを用いた機械でグルグル回転させるパフォーマンスで、操作する久保田さんは上半身裸で、ソーラン節や津軽じょんがら節を元にした演歌が流れ、男気が溢れていました。

    全体的に豪快で男臭い表現が多く、可愛さや繊細さが注目を集めがちな現代アート界に対しての意義申し立てを感じさせるラインアップでした。
    タイムラインに沿って1つずつパフォーマンスが行われる展開でしたが、物足りなさを感じました。同時多発で何かが起こっているようなヴォリューム感が欲しかったです。

このページのQRコードです。

拡大