実演鑑賞
満足度★★★★★
温かくも優しく、そして切なさが詰まった物語に何度も涙を流してしまいました。本当に胸がいっぱいになるシーンが多かったです。この舞台が観られて心からよかった、と思いました。
途中からあまりにも終わって欲しくなさすぎて、時計を見るたびに切なくなっていました。
家族としての悩みや愛…。それらが様々な形でぶつかり合い、過去と現在で入り混じり、死後の世界を含められることで、本当に感情が何度も揺さぶられました。
目の前で観た、聴いた、あの熱を忘れることができません。最後の暗転で、会場が真っ暗になる中、天井にほのかな照明が輝き、静かに曲が流れてカーテンコールに繋がるあの瞬間、素晴らしい体験でした。
生演奏も本当に素晴らしく、曲も歌もとても心に残っております。またいつか、生で聴きたいです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
映像でしか観たことがなかった団子屋シリーズがついに上演されるということで観に行きました。
主役が1話は三女、2話は長女が主役になっていたので、今回は次女かな?と思っていたらまさかのお母さんでした!
ほとんどセットは無い状態なのに、そこにあるはずの物や情景が実際に見えた気がしました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
今年も総合点だと、あやめ十八番。
劇場に入った瞬間、舞台美術を見た瞬間から引き込まれた。
鳥居に、竹藪(楽隊はここ)、綺麗な丁寧な素舞台。その空間をはさむ二面の客席。
頭上には神社の屋根(言い方あるのかしら?)
ああ、ここに日本の夏があるって。
演者や楽隊の素晴らしさは言うに及ばず。
場面転換の見事さに、ため息がでた。
通路とゆうか、舞台から降りて周回するような演出もうまく調和してたし、演者がすぐそばに来るのはテンション上がりますね。
4回観ましたが、毎回、入り込んであっという間でした。
ホームドラマとか、そんな好きじゃないはずなのになあ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/14 (水) 13:30
8年ぶりとなる「団子屋シリーズ」第3作。劇中時間も8年を経て、演じるレギュラーの三姉妹と母も実生活の8年の経験を役に乗せて演じており役の説得力(というか実在感?)が見事。
そしてメイン舞台の白っぽい木目の印象もあろうが木目の優しさ・暖かさに通ずる作風に癒される、
さらに母の過去を(も)描くのは「いかにもシリーズ第3作」だし、冒頭場面や中盤のアレなど今の時期にピッタリなのも巧い。
また、ファゴット(!)も加えて効果音もこなす4人の楽器隊の生演奏も言わずもがなだし、贅沢な時を過ごせて満足。
実演鑑賞
満足度★★★★★
極ありふれた…とは言い過ぎか…日常が少しセピアな感じで丁寧に描かれていてほんわか。そこに存在する様々な価値観や人間関係から生まれる人々の思いに何度もほろっと。
そして、アフターイベントの中野亜美さんの思いにもほろっと。
ほんとに良いお芝居だった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/08/17 (土) 18:30
返田神宮という、わりと大きな神宮の参道で『小堀屋』という名のお団子屋さんを営んでいます。五人家族全員で、お団子を売って暮らしている設定で、そういう平穏で平凡、あんまり激流に乗ったような劇ではなかった。
しかし、そういう中にあって、35年前の駆け落ちのことや裏の小父(おん)ちゃんの幽霊や化猫のことなど、代わり映えしない日常の延長線上にお盆を通して、亡くなった霊が棲むあの世と現世との境界線が曖昧になっていき、劇の最後には、祭の音頭に合わせて、亡者と現世の人とが一緒に祭りを楽しむ大団円に、日常と非日常が混ざりあった世界観に思わず引き込まれた。
良い意味で、今までの怪奇幻想エログロナンセンスな世界観で、後味が悪い終わり方で有名なはずのあやめ十八番のイメージを壊してきたと感じた。
ただし個人的には、平和な日常の延長線上であの世との境界線が曖昧になっていく大きな事件がない話も嫌いじゃないが、怪奇幻想エログロナンセンスでバッドエンドな終わり方、何なら屋台崩しまであるような劇のほうが好き。
福圓美里さん演じる、小堀忍のお姉さん加瀬直美が怒った時の演技がその表情と相まって迫力があり過ぎて、団子屋小堀忍の母小堀青子を演じる井上啓子さんが切れた時の演技が霞む程だった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
出だしに響きの良い通る声での説明風のやり取りでぐっと引き込まれた。
過去と現在が交錯し、懐かしさのある場面だった。
運動会のところでほろっと来てしまった。
とても良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
お団子屋さんという、本当に日本的な舞台に人情味たっぷりの内容。
泣いたり笑ったり、心に残る芝居でした。
日本っていいなって思いました。
ありがとうございます。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/18 (日) 13:30
美斉津恵友さんゲスト回を観劇。
小夜の存在を強く感じた。
お団子屋を中心にどの登場人物も魅力的で微笑ましかった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/08/17 (土) 18:30
橘花梨さんゲスト回を観劇。
この季節にあったハートフルな話で引き込まれた。
照明による陽と陰が美しかった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇前日,台風のためどこにも出かけられず,あやめ十八番さんのHPを見ていたら,お団子屋さんシリーズ二作目の『雑種 花月夜』が観劇三昧で無料視聴できることを知ったので,観劇予習として『雑種 花月夜』を視聴した上で,当日の観劇に臨んだ。人物の関係性や性格,状況の設定が頭に入っているので,最初から芝居の世界に引き込まれて,2時間の観劇時間,芝居にのめり込んでしまった。もう完璧!お見事!物語,演奏,舞台装置,役者さんの演技(設営等も含む。),細かいところも含めて素晴らしいの一言に尽きる。これは絶対おススメの舞台。観劇後,無性にお団子が食べたくなり,帰宅途中に購入したのは余談である。
実演鑑賞
満足度★★★★★
2回目。
台風直撃土砂降りの東京、散々な目に遭った。
Life is dream. Life is but a dream.
人生は夢、人生は夢に過ぎないよ。
この作品は一つの楽曲のように作り込まれている。そのセンスを高評価。岡本喜八や深作欣二には秘密があった。それはフィルムを編集する際、ジャズのリズムで細かくカットを繋ぐこと。テンポと気持ちよく刻んだ繋ぎに観客はノっていく。挟み込まれるメロディー、リフレイン、快楽原則。それは曲の構造そのもの。だがセンスは歳と共に落ちていく。黒澤明も卓越した反射神経でカットを繋いで大衆を熱狂させたが、やはり衰えていった。アカデミー名誉賞を受賞した時の有名なスピーチ。「私にはまだ“映画”というものがよく解っていない。」大家の謙遜のように捉えられたが、実は晩年に語っている。「最近、ちょっと見えてきたんだよね。“映画”はカットとカットの間に垣間見える。」
“映画”というものを一瞬だけでも見せる為のカットの連なり。
この作品の演出は一つの曲を構成する為のもの。話自体は定番の人情物かも知れない。かつて山田洋次は大ヒット作となった『男はつらいよ』を会社からシリーズ化するよう要求されて悩んでいた。おんなじ話を再生産していくことに果たして意味があるのか?作る方にとってもキツい。高名な落語家に相談したところ、「私は古典落語をやる時は来ているお客さんがそれを初めて聴くものだと思ってやっています。何度やったものでも初めてそれに触れるお客さんはいる。その人の為に新作としてやるのです。」
そこで何かを掴んだ山田洋次は『男はつらいよ』を続けることにした。
ゲストは活動弁士の片岡一郎氏。サイレント映画こそ映画の構造の真髄を知る機会。何が伝わって何が伝わらないのか。
佐原囃子(千葉県香取市、佐原の大祭の祭囃子)を演奏する囃子方を下座連(げざれん)と呼ぶ。
福圓(ふくえん)美里さんはちょっと見た目が若すぎると思っていたが今回細かく観て納得。配役にも演出家の意志を感じた。
小口ふみかさんの漫画的に誇張した表現は見事。中野亜美さんと共にジェスチャーが秀逸。
川田希さんの気の強い古風な女の啖呵、極妻だ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
お団子屋さんの朝の作業の歌がすごく細かくてどのように作られていくのかが分かりやすかった。
お盆に彼岸と此岸の話が良く合っていて本当にほっこりさせてもらいました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/12 (月) 18:30
初めてのあやめ十八番で、初めての経験しました。
生演奏は言わずもがな。ハートフルが少し溢れて触れられそうな感じにすぐに心地よくなっちゃいます。他愛もない日々にドラマがゆるやかにクロスしていて、日常の表現力がすごいなと。
ここまでノンフィクションに距離が近くて、同じキャストで数年かけて公演が創られていてって他にあるんでしょうか。つむぎちゃんとかも含めてもはやドキュメンタリーの様な気もするし、雑種はまだまだ長く続いてほしいです。(雑種以外も気になりますが!)
人をちょっと好きになるし、団子が食べたくなる舞台でした。