瀬沼さんのことを誰も知らない 公演情報 瀬沼さんのことを誰も知らない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    瀬沼さんのコトは興味深かったですが、
    月子さんのコトがとても気になります!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最終日、拝見しました。前回となにが変わったのかわからないけど、前回よりなぜだか気持ちが揺り動かされたような。競歩レースのシーンではなぜだか知らないけど、うるうるしてしまいました。なんでだろーなーと考えてみたけど、うまい答えは見つからない。理屈ではよくわからない。優しい情念のようなものを感じたとでもいいましょうか。シアワセな気持ちで劇場をあとにすることができました。どうもありがとう。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    再演なのでブラッシュアップされていて当然だろう、と思っていたら、なんと上演時間が初演より長い2時間半だった‼️磨きに磨いて、より凝縮(時間的にも)した作品になるのが普通じゃないの?(笑)。

    ところが30分も伸びているのに、冗長感はなかった。いや、むしろ前回より完成度が高まって、面白さが倍増していた。これなら再演の意味がある。さすが深化著しいライオンパーマ(忖度ではなく、本気で褒めている)。次回作も期待大だ。

    初めて演劇を観た友人の感想は、「タクシードライバーや喫茶店のマスターなど、セリフが聴き取り安かったしキャスティングが絶妙だね」とのことでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    千秋楽、観てきました。
    とても良かった。
    サスペンスでもあり、ほろ苦くもあり、笑いどころもあり。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    謎多き「瀬沼さん」。彼を主人公とするキッカケとなったのが数年前、小噺的に仕込まれた一コマだった。その忘れがたい脳裏が大長編という実を結んだのである。しかも、コロナ禍を経ての再演である。とんだ出世だ。

    そこで、希望を託して視点を移したい。瀬沼さんという「災い」に直面する街の人らこそ達者ではないか、と。ああいった「災い」を祭る包容力が現代日本社会に欠けている肝ではないか、と。ネタバレなので詳細は省くが、その本質が面接シーンだったと思う。

    品を漂わせながら進化を遂げていくライオンパーマに目が離せない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。
    笑いを交えながら、でも切なくて温かい素敵なストーリーでした。
    癖の強い登場人物は、皆、愛すべきキャラクターで、役者さん達の演技も良かったです。
    そして瀬沼さんの破壊力、何とも言えない魅力がありました。
    良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    軽妙な会話、わくわくドキドキな展開、とっても楽しい劇でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    再演で30分長尺になったのね
    タイトルの瀬沼さんの存在感が凄かった
    その瀬沼さんと
    巻き込まれる海辺の小さな町の面々
    各々の出来事が積み重なり
    話が進んでゆく
    大笑いはしなかったが
    くすり笑いが続いてく感じ
    いろいろ存在感のある登場人物らが
    話の破綻なく綺麗に物語が纏まってたなぁ
    と感じた二時間四十五分 休憩十五分入り
    休憩とかのナレーションも
    なかなか楽しめましたわ

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2時間30分という長い時間だったがあっという間だった。スピーディな展開、笑い、人情、少しのおせっかい、別れ、たくさんの優しさ。
    再演だが前回より練られていて研ぎ澄まされた感じを受けた。キャストのキャラクターも鮮烈で全て納得がいく群像劇だった。みんな愛すべき人々。ライオンパーマの真骨頂という感じ。これこれ、これが観たかった。引き込まれた。
    暑い中キャストの方々の熱演、おつかれさまでした!また次回も楽しみ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    もうこれはお見事な再演作品ですね。もちろんストーリー自体は前回と変わりません。でもいろいろと加わっている箇所があり,これが見事にハマっていて作品に深みと味わいを出しています。前回よりも瀬沼さんのことが理解できたような気がします。そして,瀬沼さんだけでなく他の方々も皆さん良い味出していますよね。このキャラはこの人じゃなくちゃダメだよねと思ってしまいます。猛暑の中だけど,劇場内は快適で,見応えのある作品だし,出かける価値のあるおススメの舞台です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    く~たまりませんね。のっけからボケとツッコミの応酬、観客を飽きさせないスピーディーな展開、休憩時間もネタする面白さ。大いに楽しませてもらいました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     板上は幾枚かの衝立で間仕切りをし、センターの衝立は真ん中が開閉できる。他の衝立は横向き、斜め向き等様々に角度を変えて配置され出捌けの際の袖ともなる。オープニングでは中央にラーメン屋慢々停のカウンターの背が見えるが、これは役者陣の演技が観客の真正面で演じられるようにされている訳で、演劇として当然のことだ。また下手手前のやや客席側には慢々亭の看板が見える。この間仕切りに用いられている衝立には各々文様が施されており、その文様は恰もジンベイザメの体表を揺らぐ海水中で撮影したようなもので中々魅力的である。尺は途中休憩約10分を含め150分余。ライオン・パーマは単なる喜劇を上演するという団体では無いから、今回も初演時とは大きく異なる展開を見せてくれる。無論、飛び道具としての瀬沼氏の存在感は今回も充分に表現されているが、一方共同体が成立し存続し続ける要件等も提示され物語に深みを与えている。尺は長いがスタッフの対応も良く諸所に配置された擽りや機能的に作用する脱臼の上手さに全く退屈は感じさせない。(追記7.28:04:20)

    ネタバレBOX

     さて、問題は主人公、瀬沼のキャラである。30年前7歳だった瀬沼は2人居た。1人の名をアツシ、もう1人の名をジュンという。一卵性双生児の兄弟だった。父は父親失格のろくでなし、何かというと暴力を揮い、為に母は子供2人を抱えてシングルマザーとして暮らしていた。そんなある日、事件が起きた。荒れた海に出掛けていた兄弟の内の1人が行方不明となったのだ。街の者総出での捜索も空しく見付からない兄弟を探しにもう1人が荒れた海に向かった。そして、彼も一時、不明となった。暫く経ってから1人がずぶ濡れになって戻った。もう1人は? 不明のままであった。この町の住人は皆温かい。その住人達が総力を挙げて為した捜索が空振りに終わった。このことが住民たちのトラウマとなり悲劇のヒロインとなった母とその息子は間もなく町を去った。物語はその30年後、オープニングで出て来た、ラーメン繁盛店、漫々亭のカウンターで居並ぶ客たちを歯牙にもかけず悠々自適、スローモーと云うには余りに遅い遅々たるスピードで僅かに残ったスープと麺をそして叉焼を舐るように食べる男が居た。これが、アツシであった。悪評は瞬く間に広がり町はこの異様な男の出現に侃々諤々の大騒ぎ。
     ところで、漫々亭常連には面白いメンバーが居て彼ら彼女らは大方が最寄りの喫茶店の常連でもあった。このサ店のマスター草野は元高校教師。競歩の指導にも力を尽くしていた。現在もこのサ店でアルバイトをしているタカシが、競歩の有望選手なのである。更に現在も地元高校で教師を務めるライダーの女性教師杉本は30年前瀬沼兄弟のクラス担任を務めた小学校の教諭であった。そんなこともあって瀬沼兄弟のアツシとジュンを見分けられると豪語していた。他にも面白いキャラは目白押しである。タクシードライバーのコウジ。いつも一緒に居る幼馴染で役所勤めのカオル。元ラーメン店経営の高山は経営不振で店を畳み現在は全国のラーメン店を回って漫々亭に辿り着き、この店の味にぞっこん。大将のさくらいっしんに頼み込んで取り敢えず1週間の試用期間中に入手した全情報、注意点、改善すべき点などを最終日に一から仕込んで創ったラーメンを大将に試食させることで弟子にして貰えるか否かが決まる。
     また、この店に自分の小遣いを貯めては食べに来る猫舌の女子高生真琴がいる。シングルマザーの母奥村は町で唯一のスーパー・白川のパートタイマーである。物語の展開でこの奥村が、大将に気があるのではと町の人々がデートを設定する。出掛けたのは水族館、オブザーバー参加で弟子候補の高山、奥村の娘・真琴も参加した。
     話は変わるが、スーパーの店長・白川には入れ挙げているホステス・月子が居る。月水金は新たに入ったジュンが極めて優秀で感じが良く而もよく働くので遅番は総て彼に任せピンクムーンという名の店のNo1・月子の下に通い詰めている。面白いのは月子の如才なさで店長が毎回面白い話をしてくれるのが素敵、と店長の太ももに軽くタッチするとお返しに店長が必ず月子の体に触れようとする。が、その度にピンクムーン店長の矢島がいきなり席に入って来てブロックするのである。
     他にも面白いキャラは居る。全国津々浦々を回って限定販売をしているメロンパンの行商人などである。(この行商人、実は心を入れ替えた元DV亭主、この辺りも微妙。クスリ!)
     これら魅力的なキャラが換骨奪胎、思い掛けない脱臼を随所に仕掛け、伏線を回収しつつ、極めてスピーディーで要を得た場転で時に脱臼させ、時に伏線を回収しつつ滑稽でありつつ同時に‟人生の上手く行かないように上手くできている”構造を炙り出すと同時に、直ぐ誰の足下にも広がっており単に普段気付かないか、否気付かないフリをすることによって隠蔽している深淵を辛うじて渡ってゆく我らヒトの哀しさを示して深い。

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