Dear・異邦人 公演情報 Dear・異邦人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    唖者役相手の演技とはどんなものでしょう?
    台詞を覚えるのが大変そうな気がするのですが。

    ネタバレBOX

    説明文を見て思い浮かべたのが「夜のストレンジャー」。
    かなり違っていました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2人芝居。切なくて良い話でした。良い時間をありがとうございました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男女の少し切ない会話劇といっても話すのは、男性は話せないので、話すのは一人。手話を介しての会話新鮮でした。ラスト女性と男性のこれからに少し差があって、男性どうなったかなあと、思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男女2人の謎めいたストーリーでした。
    男性に隠された謎が何なのか?惹き込まれ、それが分かった時は切な過ぎました。
    役者さんの熱演も素晴らしかったです!
    不思議な世界観で、哀しくも素敵な舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     30分程遅れて到着してしまったが、制作の方の適切な対応に感謝。華4つ☆ 追記6.9 20時40分

    ネタバレBOX

     異邦人と聞くと自分達世代の文学好きは皆カミユの「L'Étranger」を想起するだろう。因みにétrangerは名刺として外国人等も意味すると同時によそ者、部外者を意味し形容詞として用いられる場合は、類語の形容詞、奇妙なを現すétrangeに近い①未知の、馴染みのない②無縁の③異質な等の意味を持ち今作のコンセプトとしては日本の翻訳文化の影響を受け最も人口に膾炙している外人、外国人では表現できない特殊な雰囲気を表現する為用いられた“異邦人”の意味する処、形容詞的な意味を持つ用い方と解釈した方がしっくりくる。
     板上はホリゾントに半壊した壁のようなオブジェ、半壊部には植物が這いその手前にずんぐりむっくりの徳利開口部を安定の為に巨きく広げたような形の椅子が2つ。他は素舞台。設定は寂れた公園であるが、春には桜が秋には紅葉が楽しめるものの手入れは行き届かない半野生化した場所。登場するのは公園で暮らす男、酔っ払い公園に入り込んで偶々出遭った支援学級の元教員で現在はOLだが仕事上のストレスで疲れ果てた身の上の2人。
     物語の内容が夢・幻想の世界と現実世界の間を行き交うような精神の話でもあるので男の心象風景内では、薄く血を刷いたような桜の花びらが無数に舞う雨の中。男の総てであったダンサー・亡き妻がダンスを踊り狂う。その幻像に合わせ、男の足が拙いタップを踏む。一度目の邂逅は偶然であったが、2人は約束をしていた。「又、合おう」と。然し2度目に合ったのは半年後。男は独学で手話をマスターし会話が弾む。その中で女は2つの質問をする。その問いに男は答えた。その答えの一部が上記の妻との関係である。男の首には妻を亡くした時に交通事故で負った傷跡が生々しく残り、女が男に就職の誘いを掛けるも反対車線の車が車線を越えて正面衝突してきた刹那に男がハンドルを切らなかった。その原因が妻の浮気を疑っていたことにあったにせよ、自分が妻を死なせたという悔悟の念を断ち切ることができず、同時に総てであった妻との思い出の中に生きるしかない男にはこのような公園で過ごすことのみが自らの記憶を喪失しない唯一の方法であることを告げる。結局、公園がリニューアルされ男は消えた。女も男と最後に合った時点では仕事が軌道に乗り元カレとも復縁して新たな生活に旅立ってゆく。この2人の邂逅は、世間で普通の価値観を生きる人間が己の価値観の枠の中から異質な価値観と生き方をしている世捨て人のような人間に対して持ち得た印象記の体裁をとる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    少し切ない慕情劇のよう。
    説明にある「裏寂れた公園」「全然違う世界を生きている」「消えてしまう」は、女と男のそれぞれの慕情を表しているよう。説明文だけでは無味乾燥の情況も、舞台として役者が体現すると俄然面白くなる。その典型かも知れない。

    少しネタバレするが、二人が出会った夜、それから半年後の夜、この二夜に語られる濃密な心情劇。ほとんどを女が喋ることになるが、それでもお互いの切なさ哀しさ、そして淋しさがしっかり伝わる。女は現在を、男は過去を嘆き悲しむ。そこに2人の苦悩の深さ、癒しきれない時間、そんな違いがあることを表す。

    前回(旗揚げ)公演も観劇したが、その時は大勢のキャストによる群衆(集)劇だったが、今回は男女2人芝居。どこかで在りそうなシチュエーション、それだけにリアリティが求められるところ。卑小だが 少し気になるところが…。
    (上演時間1時間35分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は 裏寂れた公園…中央の半岩壁に蔦が垂れ下がり、その前に腰掛が2つあるだけ。周りは暗幕。気になったのは、突然 男がタップダンスを踊るシーン。普通の公園であれば、地面は土か草だと思う(落書きのようなものが描かれているからコンクリート?)が、ここでは靴で踏み鳴らすことが出来る。女も いち早くタップダンスと言い当てているが、本来なら飛び跳ねているだけの姿であろう。そこが不自然だ。逆に舞台だからこそ 不自然さを自然に思わせるマジックか。

    物語は見知らぬ女(山本真菜美サン)と男(倉田 楽サン)が ひょんなことから出会い、それぞれの身の上話をする、そんな取り留めのないもの。お互いに接点があるわけでもなく淡々と紡がれる。
    女は付き合っていた男と別れ、仕事もうまくいかず、やけ酒を飲んでいた。男は この公園で寝泊まりしているホームレス。男は喋れないため、女が身振り手振りを交え意思を確かめる。この喋れないという設定が妙。ほとんどが女による自他の台詞、そのモノローグでありダイアローグ、この力演が見どころの1つ。

    先のタップダンスは、どんな映画が好きかという話題の中で披露(ジェスチャー)された「雨に唄えば」(サイレントからトーキーへ移る時代の映画という選定が良い)のワンシーンであろうことは、容易に想像がつく。
    さて、女は1年だけ特別支援学校で勤務したことがあり、その時に手話を覚えた。そして 何とか男に手話が出来るようにと…。

    半年後に再会、その間に 状況の変化があった。女は元カレと再び付き合いだし、仕事も順調。男は独学で手話を覚え、女を驚かせる。女は男に訊ねた…どうして喋れないのか、ホームレスなのか?この2つの質問に男は答える。妻とドライブしている時、対向車線を越えてきた車を避けようとしたのか否か。妻の浮気を疑っており、自分に正直なハンドル操作をしたのか覚えていない。その結果、事故を起こし妻は死に、自分は大怪我を負って喋れなくなる。そして妻との想い出が多い家に居ることも出来ず…。

    前半(出会った時)は女の、後半(再会時)は男の、それぞれの身の上話で、交わる話題はない。その意味ではモノローグを観ているよう。街の片隅にある寂れた公園、見知らぬ男女が愚痴る話を通して 慰め合い 明日を頑張る、そんな切なさが滲み出た作品。この公園も取り壊し、もう会うこともない2人、それでも季節は巡るというラストシーンが好かった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2人芝居でしたけど、実質1人芝居でしたね。役者の1人が聾唖の役だったので^^ 劇場がちょっとわかりにくいところにありましたが、なかなか素敵が小劇場でした。役者さんの演劇愛が感じられる舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男女の二人芝居。手話の設定がいいですね。コミカルに始まるけれど、かなりシリアスな展開に。思慕と再生の話、ぐっときました。

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