あしたはてんきにしておくれ 公演情報 あしたはてんきにしておくれ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/05/22 (水) 14:00

    急逝した作家の通夜に起こる奇蹟……。
    一言で表せばトツゲキ倶楽部版「煙が目にしみる(鈴置洋孝原案・堤泰之脚本)」だがあちらよりややビターテイスト? 故人が(太宰に心酔するあまり)ダメ人間なことや「一方は覚えているがもう一方は覚えていないこと」に関してなどけっこう辛辣。
    その一方で故人に対する各人の気持ちがにじみ出ている台詞が随所にあったり「なぜその人だけ?」な種明かしが巧妙だったり熟練味を感ずる。
    あと、「憑依する」舞台表現も巧かったな。
    なお、序盤ではプラチナペーパーズ「ラフカット'95(=最初のラフカット)」で上演された鈴木聡「村田さん」を連想。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    トツゲキさん、やっぱり巧い。家人を亡くしてからは、斎場モノは以前よりも気になっているのですが、見事に惹きつけてくれましたね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    純文学に造形がない人にとっては、作品が大きく動き始めるラスト30分までは、とても忍耐が必要な玄人好みの作品だった

    ストーリーが終盤に向けて大きく転がり始めると、次から次へとしっかり埋め込まれていた伏線が回収されて行き、深い人の人の繋がりが浮き彫りにされていくとても納得いく結末でした

    場の設定自体が、人によっては重いので、是非、物語が転がり始めるまで、しっかり耐えていただきたい

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/05/23 (木) 14:00

    座席1階S列9番

    新作公演2日目。#あしてん 観て来ました🙆私が今まで観て来た #トツゲキ倶楽部 さんの舞台の中で、1、2位を争うくらいの早いテンポで、ぐいグイ引き込まれました✌ ちょっとキツめな役どころの #なかにしみなみ さん@minamismmm がとても力強く新鮮で、いい味出してました💯🥇是非劇場で観て欲しいです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    少しネタバレするが、或る男(作家)の魂の彷徨と嘆き 叫び。自分の生き様を俯瞰することで見えてくる人生模様や人間模様。そして、改めて周りの人々の優しさ温かさに気づく。そんな幸福(感)は、一夜遅れて実感する、といった比喩であろうか。

    帰り際、観客が「好かった」「良かった」と口々に言っているのを久々に聞いた。公演は、声なき声の慟哭が描かれており、本来ならば涙腺が緩むところだが、何故か 逆に口元が綻んでしまう。敢えて、その状況に現実味を持たせないようにして、人の気持を暗く追い込まない。逆に 伝えようとする気持は生き活きとしており、明日を見据えている。そぅ ”あしたはてんきにしておくれ” なのだ.。見応え十分。
    (上演時間1時間45分) ㊟ネタバレ

    ネタバレBOX

    舞台美術は、段差ある舞台に 箱4つが横並びしているだけ。そして瞬時に鯨幕が吊り上げられ葬儀場になる。
    物語は、或る男の戸惑ったような問い掛けから始まる。周りには誰もいないが、その言葉をニヤニヤしながら聞いている者?がいる。この2人が物語の主人公で瞬時に場所を移動する。或る男の名は (津島)章太郎(高橋亮次サン)、職業は作家である。実は既に亡くなっており、まもなく彼の葬儀が執り行われようとしている。しかし彼は死んだことを認識していない、どうして死んだのかも覚えていない。もう1人は、あの世からの使者 ツジ(関 洋甫サン)。しかし 使者は、死んだ原因・理由を教えてくれない。この謎が 物語を牽引していく。

    章太郎は 太宰治に憧れており、作風はもちろん生き方も真似ている。妻 美奈(前田綾香サン)など家族がいるにもかかわらず複数の愛人がいる。亡くなったのは愛人と会った日で、無理心中かといった憶測が…。その浮気相手佳乃(中西みなみサン)が葬儀場に来て 参列したいと言い出し、家族と一悶着起こす。そして、章太郎に推理プロットを盗作された友人、章太郎のファン、編集者などが巻き起こす騒動。
    一方、役所で働く公務員一家の話。突然 夫 タケオ(井内勇希サン)が仕事を辞めたいと言い出し、戸惑う家族。自分は人の役に立つ仕事をしたい。役所では、忖度するような仕事ばかりで生き甲斐が感じられない。真面目/地道に生き 暮らしてきた。

    この2つの家族が交錯することによって 物語が大きく動き出す。章太郎と正反対のような性格だが、実は幼い時の知り合い。ひょんなことから章太郎がタケオに憑依し、自分の思いを家族や友人に告げ出す場面が見所。自分の生き様を俯瞰することで、今までの所業を悔い反省する。色々な意味で周りの人々に助けられ、その優しさを知ることになる。そして死因は自殺としているが、これは妻の思いやり。

    照明によって現世とは違った雰囲気を漂わせる。大人数の時は 明るい照明、章太郎の独白などはスポットライトなど、その諧調は定番。しかし、霊界の使者 ツジが下手の一角に佇んでいる時の妖しげなシャボン(浮遊感)のような照明は独特の世界観。そして章太郎の思いが少しずつ伝わる、そのポロ~ンという優しい音色がなんとも効果的だ。
    ラスト、この世は魂の修業の場、生まれ変わったら真っ当な人生を歩みたい と。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日夜拝見。大好きな団体さんの一つで、今回も面白かったです。いつもながら伏線回収も含めてよくまとまった内容でした。高橋さん前田さん他いつもの皆さんの演技も申し分なくあっという間の1時間45分でした。楽しい時間ありがとうございました。

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