『非国民文化祭』 公演情報 『非国民文化祭』 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    偏りを表現する偏りのない力
    素直に笑えたし、
    こういう笑いに必須の突き抜けもしっかりと感じることができました。

    なによりも、ジャンルをものともせず、
    タブーに縛られない描写の切っ先と
    それを具現化する引き出しの豊かさに
    惹かれた・・・。

    東京で定期的な上演ができれば、
    コアな客がしっかりつくのではと思いました。

    ネタバレBOX

    冒頭の、原発ネタに
    がっつりとやられる。

    最初はどこか薄っぺらい感じの
    コントかなと思ったのです。
    で、現実にどこか薄っぺらいコントの態ではあったのですが、
    その薄っぺらさや、表層的な表現に
    不思議と違和感や引いた気持ちが起きない。

    やっていることは
    たとえば文字に落とせば、恐ろしくだらないことなのですが、
    でも、気が付けば、そのくだらなさが
    今の原発問題の質感にしっかりと置き換わっている・・・。
    エロい道具を制御棒に見立てたり
    火照った体を水で冷やしたりと、
    やりたい放題の
    その世界の表現の不謹慎さや下世話さが
    そのまま原発問題の根幹にある、
    ある種の利害やイデオロギーの胡散臭さとして
    見る側に置かれていく。
    失笑の切っ先を、しっかりと問題の本質に塗り替えるしたたかさに
    前のめりになってみてしまう。

    その切れ味は、マルクス主義や某大手宗教団体、
    さらには右側の思想や「尊きもの」の匂いを
    見事に舞台上に切りだしていきます。

    それらを信奉する人々にとっては
    あからさまな揶揄にも思えるのでしょうけれど、
    でも、その思想自体を真っ向から
    批判しているというわけでもない。
    ただ、それらが含有する
    自らの美化や
    他を排除する独善や胡散臭さを
    笑いに作り替えているだけ・・・。
    よしんば表層の表現がどこかぺらぺらであっても
    そこには、軽薄さを編み上げる芸術性というか力量を
    しっかりと感じ取ることができるのです。

    だから、熱海殺人事件のパロディをやっても
    ミミックには留まらないなにかが伝わってくる。
    彼らの表現にとって、現実の置き換えはむしろ果実のひとつにすぎず
    内包された極めて演劇的な力が支えうる表現は
    様々なベクトルをもった作品を創りえることがわかる。

    今回の彼らの公演は
    エンターティメントの部分を十分に持ちながら
    一方で、彼らの広い間口の
    ショーケースてきな側面もあるのかなとも
    思いました。

  • 満足度★★★★★

    お疲れ様でした。
    また東京遠征に来てください。

  • 満足度★★★★

    面白かった!
    初笑の内閣。100分。かなり笑えた。

    7本の社会風刺コント集。ラスト前に京都ロマンポップの小作品があった。
    ネタが豊富で100分飽きなかった(ネタ元のわからないのもあったけど)。
    比較するものじゃないけど、ニュースペーパーより親しみやすく観やすいんじゃないかなと思う。

    次回?アゴラ劇場でやるらしいので、また足を運びたいと思った。

    ネタバレBOX

    「原子力少女ぷるとちゃん」‥あくまで安全と言い切る保安員(高間)が皮肉たっぷり。上手く組み合わせた下ネタを頑張るぷるとちゃん(伊集院聖羅)がなんとなくかわいかった。
    「田母神俊雄アワー ウヨっていいとも」‥ゲストは石原慎太郎。なにげに、OPの「処分!処分!」が一番ウケた。
    「もしマル」‥「もしドラ」は知らない。池田大作ネタもあんま知らなかった。「肥え太った豚」の山田を搾取する支配階級に見立てた風刺。「監督の一存で決めるな」というエセ平等主義にもウケた。
    「科学特捜隊事業仕分けにあう」‥(笑の内閣自体が仕分けにあう)オチはベタだけど良い。ほかのネタが若干上の世代向けだった。
    「日本一危険なホームコメディ」‥長男と次男のやりあいに大いに笑った。長男のキレ具合も○。それにしても長男ら(嫁と長女)は世間的にもネタにされすぎな気がする。
    「和民殺人事件」‥熱海殺人事件のパロと、和民をはじめとしたブラック会社(現代の階級制度)の風刺。伝兵衛役の眞野ともきが良かった(ほぼキレてただけだけど)。
    「コンドーム伯爵vs危ない大司教」‥ノースキン大司教が程よく飛んでた。コンドームのばら撒きあり。
  • 満足度★★★★

    見ちゃいました
    近頃エンゲキ指数(支出に占めるエンゲキの割合)が高いのでセーブしようとおもっているのですが、見てしまいました。映像を使い過ぎな気がしますが、まあいいんじゃないでしょうか。

  • 満足度★★

    それなりに楽しめたのだが
    時事ネタコントとしてはそれなりに楽しめましたが、何かもう一つ浅いような気がしたのは私だけでしょうか。原発問題が何も解決していない今、これをコントにするのは、どうかとの意見も多いと思いますが、福島まで実際に行ってみてきたことは評価できると思います。
    和民殺人事件は、一応パロディにはなっていましたが、調書を床に投げつけるところに必然性は感じられませんでした、またアイ子は死ななければならなかったのですという台詞、これも説得性がなかった。もう少し納得いくストーリーにしてこそ本物のぱちもんと言えるでしょう。50点くらいですかね。

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