思いの鳥 公演情報 思いの鳥」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    ちいさな舞台ですがそのちいささが素敵です。
    ここのところ毎回観ています。

    細部までしっかりと作られていて
    最後まで安心して
    劇の世界の中に身を委ねられるところが
    素晴らしいです。

    そこここにある、
     劇的ではないけれど
      人の温もりのある
    町中のひとたちの声を、
     ざわめきの中から
      ひとしずくひとしずく
       ていねいにていねいに、
    それこそ手の指の間からこぼさないように
     注意ぶかくすくいあげて、
    そのきらきらとしたところを
     舞台の上でしっかりと描き切っています。



    以前、自分が町中で見た
    ちいさなおばあちゃんのやっていたお店
    (あれは京都だったか・・

    小さくて、きれいではないけれど、
    みているだけですごく温かな気持ちになれる
    ハギレがあったりして・・

    その布は、ディオールとかそうした高級なものとは
    違うけれど、もっと美しくて優しいものが
    含まれているように感じる・・。

    ひとりでやっているこのお店のおばあちゃんの人生は
    どうだったんだろう?

    今ひとりでやっているこれまでのこととか、
    その布を見つめながらつい、想像してしまう。



    キャプチンの中にはそうした、
    どこにであるけれど
    目を凝らさなければ決して見れない
    おばあちゃんのお店の中に香る
    人生のようなものがある気がしてとても好きなのです。

  • 満足度★★★★★

    笑って泣ける素敵なファンタジー
    私好みの脚本でした。笑って泣いて感動しました。

    未穂子、Qちゃん、半分しっぽ、高木夫妻、安藤さんの演技が良かったです。李さんはほんとに中国人らしかった。

    照明も考えられていましたね。効果的だったと思います。

    ネタバレBOX

    "思いの鳥"は、人(犬)の思いを人(犬)に伝えてくれます。

    大学生の未穂子、酒井夫妻、漫画家デビューを果たした渡辺に思いの鳥駅の入場券が届きます。そこで"思いの鳥"は預かった思いをそれぞれに伝えます。

    未穂子には、かつて祖母の家で共に暮らし母がいない寂しさをうめてくれた犬のQちゃんから思いが届きました。
    酒井夫妻には、左遷の地で夫婦の大切さを教えてくれた高木家から思いが届きました。
    渡辺には、挫折していた会社員時代に夢を諦めぬよう支援してくれた先輩社員の安藤さんから思いが届きました。

    Qちゃんと高木家と安藤さんは最後に銀河鉄道に乗って遠くへ行ってしまいます。彼らは死ぬ前に彼らの思いを"思いの鳥"に託していたのでした。
    未穂子と酒井夫妻と渡辺は、彼らの思いを"思いの鳥"に託します。"思いの鳥"はどんなところにも思いを運んでくれます。


    メインストーリーの中に、3つのサブストーリーがあり、それぞれのサブストーリーの中にいくつものエピソードが盛り込まれていて、内容的に盛りだくさんで充実していました。
    分かり易いストーリーですが、訴えてくるものは心に響きました。しばらく会っていない大切な人に会いたくなりました。連絡したくなりました。


  • 満足度★★★★★

    とても温かくなりました!
    人に対する思いが、単純でなく、それでいて難しくもなく、伝わってきました。

    ネタバレBOX

    人が人に対する思いを三つのエピソードを通して優しく教えてもらいました。

    母親から離れて祖母の家で暮らしていた頃の少女を癒してくれた愛犬…、左遷させられて落ち込んでいた夫婦に何が大切かを教え元気づけてくれた隣人…、自信のない漫画家志望の若者を勇気づけた先輩社員…、とても大切な人だけど今の生活には直接関係ない存在、そんな彼らが私を思い出してと駅に招待したのでした。

    そして少女たちは彼らが改めて大切な存在だということを思い出しましたが、亡くなったばかりの彼らはあの世行きの列車に乗ってプラットホームを通過して行ったのでした。少女たちの思いはそれぞれ思いの鳥に託され、彼らに伝えられるというハートフルファンタジー。

    ドラえもんを待っているというので、全体を通してよくあるパターンの不思議なファンタジーかと思っていました。しかし、ドラえもんが人の役に立ちたいと願いカバンに色々物を入れている人のことだと知ったとき見方が変わりました。人間を描いたストーリーだと気付かされ、新鮮な感動でした。

    ほっこりさせてもらいました。
  • 満足度★★★★

    2番目の話が特に好き!!
    今でも思い出し笑いします(笑)

    内容盛りだくさんで、とても面白かったです!
    強いて言えば、ちょいと長めかなー…、なんて。
    テンポも良く、話もとてもわかりやすくシンプル!!
    ラストの演出も派手すぎず、かと言って安すぎない(^^)

    そして、チョイチョイ出てくる突込みどころが、
    シンプルで面白い!!
    私好みの役者さん、ストーリーでした!

  • 満足度★★★

    ちょっとゴチャゴチャした印象。
    もうちょっと内容をスッキリさせても十分じゃなかろうか。
    ただ、そうじゃないところがこの舞台の良いところでもある。


    以下、ネタバレに続く。





    ネタバレBOX

    そのゴチャゴチャが逆に贅沢に感じる部分も多い。
    笑い、感動、涙、笑い、感動、涙…。

    三本の短篇を観たような感じ。

    そして、最後にそれがうまいこと纏まる。
    音響も素晴らしかった。

    それでも、もう少し全体的に引き算をしたらもっと良くなるんだろうと感じた。
    例えば、思いの鳥自体も具現化せずに、役者の演技だけで何とかなったのではないか。

    きっと、サービス精神が旺盛すぎるんだろう。

    「みせること」は、もちろん必要ではある。
    しかし、ファンタジーには観客側にイメージさせる「余白」もあっても良い。
    それが観た者の「余韻」に繋がる。

    そして現実的な部分はキッチリと。

    私個人の感想として苦言を呈したが、この劇団に関わる皆様の今後を期待しているからなのでどうか気を悪くされないで欲しい。

    人と人との繋がり、温かみが伝わってきた。
    いつの間にか、心の何処かへしまい込んだ大事なものを見付けたようなそんな気持ちになる公演だった。
    この公演に関わる方々の人柄の良さがありありと伝わってきた。

    次回公演を楽しみにしています。


  • 満足度★★★★

    無題146
    上期最後の観劇、どれにしようか直前まで考えあぐね、前日の夜遅くに予約。

    開場してながめると舞台が高いですね。座ってみるとだいたい顎のあたりです。左側に立っているのは車掌さんでしょうか、舞台にはベンチと駅名標、もしろん白く塗られた木製、ここは「思いの鳥」駅、隣の駅は「金乃森」「火漁丘(かながおか)」。スタッフのみなさんは横縞のシャツ。

    座っていると車掌さんの検札がありました。検札鋏というのでしょうか、ちゃんとパチンとやってくれます。ここでチケットをよくみると切符でした。「普通入場券」「全席自由」..舞台上に立ち入ることはできませんと書かれています。日付もちゃんと当日2011.9.30とありまり、これは凝っています。

    上手のほうから波の音が聞こえます、海岸線でしょうか。

    車掌さんの前説、暗転、蒸気機関車の汽笛

    以下、ネタバレしてます

    ネタバレBOX

    いきなりですが、死者と生者のお話でもありますね。先日、死んだ妹が兄に思いを伝えるというお芝居をみました。、お盆には先祖の霊が訪れる...ので、あぁ、そういうことなのかなと思いました。でも、これは最後でわかることなので、脚本と演出でどうなるのかですね。絵本を読んでいるような温かさを感じました。みな、懐かしい、ちょっびり胸を締めつけられる思いがある...

    ホームに男女各2名。1組は夫婦(ちゃんと指輪してます)。なぜかここに来るまでのことを思い出せない。そこにハンター風の男、なにかを探している...それは思い出。会場の壁をみると星空が書かれていますね、線路もあります。

    「Qちゃんとおばあちゃん」「おとなりさん」「ドラえもんのポケット」などのお話を各停車駅ごとに継いでいきます。忘れてはいないけど、記憶の奥底にひっそりと思いだしてもらうことを待っていた人たち。


    最後、思いを伝えた人たち、会場内に輝く星々の海をわたって汽車は行きます。

    ここで「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。」なんてあったら泣きますね。
  • 満足度★★★★★

    好き!
    とても良かったです。笑えるし泣けるしテンポも良く、どんどん引き込まれました。観終わった後に、温かい気持ちになれる作品だと思いました。老若男女、楽しめる作品だと思います。個人的に、こういう作品は好きです!

  • 満足度★★

    感性にズレ
    分かりやすいネタに、高めの年齢層の方々はウケていたが、自分は笑えなかった。

    ネタバレBOX

    リアリティのないスパイ物語

    旦那さん騙される

    観てる方は「なるほど、こういう世界観なんだな」と調節する

    実はスパイ話は嘘でした
    ・・・ってやられると「何、単に旦那さんが馬鹿なだけなの?」ってなる。


    最後、皆死にましたっていうのも後味が悪い。
    死ぬ必要性も必然性もないのに、泣かせるためだけに命を奪われたようにしか見えない。
    特に、一家全員死亡って、何があったっていうの?
  • 満足度★★★★★

    照明 音響が素敵
    電車がたしかに存在していました。

    星空も素敵でした。

  • 満足度★★★★★

    ささやかで温かいお話
    この劇団のお芝居は初めて観ましたが、すごくいい作品だと思いました。あったかくて、優しくて、ストーリーに一本熱い思いが込められています。

    作家さんは、誰かの心に触れた瞬間とか、誰かが自分を見つけてくれた瞬間などを日常からきちんと大切にしているのではないかと思いました。
    また、役者さんもそれに応えていたと思います。

    ネタバレBOX

    三つの話で構成されていますが、個人的にはドラえもんの話が好きです。
    三つの話の舞台がなぜ海辺なのか、分かった瞬間のカタルシスは、すごいものがありました。

    本当にあったかい作品だと思いました。

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